文・写真/佐藤尚 掲載:2021年6月号
どこまでも続く阿蘇外輪山の草原
眼前に果てしなく広がる丘のうねり——。
巨岩石が点在し、古代人が祈りを捧げたといわれる「押戸石の丘(おしといしのおか)」から見た阿蘇外輪山の風景だ。
これほどに美しく連なる丘陵地は全国でもまれである。
阿蘇の草原は、何百年もの間、人の手入れによって守られてきた。
春先には大規模な野焼きで害虫を駆除し、木を焼いて採草放牧地を維持している。
阿蘇の美しい緑は、人びとの営みとともにある。
お問い合わせ:南小国町観光協会 ☎0967-42-1444
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
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