全国に広がっている住みます芸人の笑いあふれる地域協力活動にフィーチャーした、「47都道府県エリアプロジェクト(あなたの街に“住みます”プロジェクト)」をレポートする本連載。
今回は、「耕作放棄地PRプロジェクト」と題して、和歌山県日高川町(ひだかがわちょう)の若い農業者部会や地域おこし協力隊と協力し、耕作放棄地で柑橘類を栽培、その果実を利用した商品を販売。地域の課題解決として、SDGsの目標達成にも貢献している和歌山県住みます芸人「わんだーらんど」をクローズアップ! ツッコミのたにさかさんに話を伺いました。
和歌山県住みます芸人
わんだーらんど
まことフィッシング(左)|1985年1月8日生まれ。和歌山県日高郡美浜町出身。ボケ担当。NSC大阪校29期生。芸歴18年。趣味は釣り、ルアーフィッシング、マジック。特技は釣り、柔道。
たにさか(右)|1985年2月22日生まれ。和歌山県海草郡紀美野町出身。ツッコミ担当。NSC大阪校29期生。芸歴18年。趣味は料理、カメラ、生き物採取、バスケットボール。特技は一輪車、マグロの解体。
同期は、見取り図、ヘンダーソン など。
住みます芸人歴:2011年5月~
活動拠点:和歌山県
主な活動:和歌山県内でのお祭りやイベントのMCや漫才、フリーマガジン連載、メディア出演、日高川町で柑橘畑の維持管理PR。和歌山市観光発信人、古座川ジビエ知らせ大使、日高川超~さけび隊など。
レギュラー/テレビ:「ギュギュっと和歌山」(NHK和歌山)内のコーナー「わびたび」が12年目。「キクテレミルラジ265」(BSよしもと)、テレビ和歌山リポーターなど。
ラジオ:「わんだーらんどの全開火曜日」(和歌山放送ラジオ)
X(旧Twitter):まことフィッシング:@togishimakoto / たにさか:@tani222
Instagram:wonderlandingfd
YouTube:まことフィッシング:釣りもていこらチャンネル / たにさか:たにさかの紀の国わんだーらんど
【和歌山県】
「和歌山県は80%が山といわれる田舎です。ただ、白浜、那智勝浦といった温泉地も数多く、世界遺産・熊野古道や聖地高野山があり、古座川(こざがわ)や富田川(とんだがわ)という清流でのアクティビティに、日本一のみかん、梅、生マグロに、醤油やかつお節の発祥の地など、食も素晴らしく、大阪からも近いので、ゆっくり体と、心を休めてもらうには、もってこいの最高の場所です」(たにさかさん。以下、省略)
みかん、梅、生マグロ、和歌山丸ごと背負って全国区に!
お笑いコンビ「わんだーらんど」は、和歌山県出身の高校同級生コンビ。芸人活動の傍ら、2011年5月から地元のイベントやお祭りを盛り上げるなど、地域に根ざした住みます芸人の活動を展開しています。地域の魅力を発信し、新規移住農業者の獲得にも繋がる活動をしているわんだーらんどのお二人。
なぜ住みます芸人になったのでしょうか。
「大阪で活動していたなかで、なかなか結果も出ず、解散しようという話が出ていたタイミングでNSC時代の社員さんから住みますプロジェクトの話をいただいたのが、きっかけです。解散するつもりなら、最後は地元和歌山に帰ってみようと思いました。
ちなみに発表1週間前で、和歌山県はまだ決まってなかったそうです(笑)」と、たにさかさん。さらに住みます芸人になってよかったとも話します。
| 和歌山への帰還
「高校生まで過ごした和歌山ですが、住みます芸人になって、改めて、地元のことを知らなかったことに気づかされました。田舎より都会に行きたいと大阪に行きましたが、美味しいもの、自然、名所が数多く、実は、自慢できる和歌山なんだと学びました。和歌山で当たり前と思っていたことが他の人からは当たり前でなく、貴重なものだと学びました。
住みます芸人の活動としては、ロケでもイベントでも一般の方と絡むことがすべてですので、その方々が『楽しかった』『おもしろかった』と思ってもらえるようにしています。僕らがおもしろいって思ってもらうことも大事ですが、僕らよりも、その方々を輝かせるように、MCなどしたいと、いつも思っています。
家族や地元の友達が応援してくれるのが心強い。
野菜や魚が安い!というかもらえたりする。しかも美味しい!
車移動が基本ですが、ガソリンがまだ安い(笑)。
っていう部分が、住みます芸人になってよかったって思うところですね」
「2020年に和歌山Mioで行ったわんだーらんどパネル展。活動を写真などで紹介したり、みかんの皮で入浴剤を作るワークショップなどを行いました」
| 地域イベントでの活躍
和歌山県住みます芸人になってから12年、NHK和歌山放送局でレギュラーを持つわんだーらんど。ほかにも、和歌山県特殊詐欺被害防止広報大使として活動していた数年間、和歌山県内の特殊詐欺被害が減ったと、住みます芸人の活動について伝えてくれました。
「2011年住みますプロジェクトスタートから、和歌山県住みます芸人として、地元和歌山県に戻り、活動させていただいています。戻ったその年の9月に紀伊半島豪雨水害が起き、ボランティアに。そこからNHK和歌山でのレギュラーが決まり、和歌山県内を旅する『わびたび』というコーナーができました。おかげで顔を覚えてもらうことが増え、お祭りやイベントへ漫才に行ったり、司会に行ってもお声をかけていただくことが増えました」
「丹生神社例大祭。通称、笑い祭り。あいにくの雨でしたが、江川、山野、松瀬、和佐の4地区の神輿や幟が暴れまくり! 楽しかったー!」
「JA紀の里とJR西日本和歌山支社が企画したフード&トレイン 『いちご狩りと車掌のお仕事体験』という日帰りツアーの司会をさせていただきました」
「梅の町・みなべ町の『UME-1』、日高川町『農業祭』『フォレスト祭』など、毎年呼んでくれるイベントも多いです。和歌山市の夏の風物詩『紀州おどり ぶんだら節』では、当日どなたでも参加できる“飛び入り連”という連(=グループ)を率いらせてもらい、500人以上のチームで踊ることができました」
「紀州おどりぶんだら節では飛び入り連を盛り上げました」
「『和歌山レザーフェスティバル』という天然皮革のすばらしさや和歌山県産皮革の優良さを実感してもらおうというイベントに毎年出演させていただいています」
「仕事で一緒になった紀州勝浦漁業協同組合の方にマグロの解体を教えてもらい、お笑いマグロ解体ショーも行っています。カジサックさんのYouTubeに出させていただきました」
「生マグロの水揚げ日本一の那智勝浦町で、マグロの解体を修行させてもらいました。マグロ解体のお仕事依頼お待ちしてます!」
「マグロ解体芸人 修了証 いただきました! 那智勝浦漁協公認です!」
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