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- ブサイク芸人2位(漫才劇場内 2019)・中山女子短期大学が語る地方創生の真実!|すだち、ゆず、野球独立リーグ…徳島県応援芸人として耕作放棄地の再生・地域活性化に挑む!
| 柑橘王国徳島:特産品のすだちとゆずの収穫と出荷
そのほかにも、すだちとゆずに関するお仕事もされている中山女子短期大学さん。すだちもゆずも栽培の担い手不足で様々な問題を抱えており、それを解消すべく奮闘中とのこと。そして、大きく前進するために事業化に向けてスタートしたそうです。
「徳島は、全国9割以上のシェアを誇る“すだち”、全国2位の収穫量である“ゆず”が栽培されている『酸っぱい柑橘王国』です。しかし、ほかの地方と同様、担い手不足でどちらの作物とも様々な問題を抱えているんですよね……。
僕がお手伝いしている那賀町(なかちょう)で栽培されるブランドゆず『木頭(きとう)ゆず』も担い手不足は深刻で、耕作放棄地が点在する状況……。かつて農家さんがきれいに植えた樹は、たくましく秋には黄金の実をつけますが、収穫や管理ができる人は年々減っている状態です……」
| 農業と若者をつなぐ
「最初は番組の企画として“ちょっと手伝い”くらいの軽い気持ちで、那賀町の木頭地区に行って収穫の作業などを体験していたんですが、自分がもぎ取った穫れたてのゆずの美味しさに惹かれ、『この美味しさは、もっと伝え広げないといけない! 耕作放棄地をなんとか再生させて、担い手を絶やさず、逆に増やしていきたい!』って思いまして、木頭ゆずのPRや地域の問題解決を継続して事業化して対応していくように頑張っています」
「大阪と徳島市内の往復は慣れましたが、ゆず畑のある木頭地区は山道で大阪から車で5時間ほどかかるので苦労しています。それでも、大阪の芸人さんや飲食店の皆さんにもすだちやゆずの魅力がダイレクトに伝わるようになったので苦労して往復している甲斐はあるのかなと思います」
| 耕作放棄地の再生と若手農家の支援
具体的には、那賀町でどのような取り組みに励んでいるのでしょうか?
「耕作放棄地の再生に取り組んでいる若手農家さんのサポートができるよう、年に4、5度ほど木頭に赴き、畑の手入れや収穫を行い、大阪に住んでいる強みを活かして、繋がりのある飲食店さんに収穫したゆずを直送するという活動を行って利益を得ております。ゆずの果汁やジャムは通年ありますが、採れたての“生の果実”を丸ごと使うことは限られた期間しかできないので、まる絞りでチューハイに入れたり、お店によっては皮だけをチューハイに浮かべて絶妙なゆずの風味を楽しんでもらうなど、生の美味しさを堪能できる様々なメニューに使っていただき大変好評をいただいております」
写真右から中山女子短期大学さん、木頭ゆず農家の立川さん、徳島県住みます芸人のみっとしーさん。
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