昨年2023年10月に登場した「日産キャラバンMYROOM」が話題を呼んでいます。「キャラバンMYROOM」は新たな車中泊のカタチを提案するモデルで、特別仕様として誕生した「キャラバンMYROOM ローンチエディション」はすでに販売が終了していますが、アウトドアレジャー志向のユーザーからの反響が大きく、今夏よりカタログモデルとして登場することが決まっています。
カタログモデルの車両価格や装備はまだ明らかになっていませんが、ローンチエディションの価格は¥5,958,700〜¥7,140,1700でした。
部屋ごと自然の中に持ち込んだようなリラックスできる空間
日産キャラバンはもともと、宅配便や営業車、送迎車向けといった、プロ仕様として開発されたクルマですが、その大きな荷室・居住空間、取り回しのよさから、キャンプやサーフィンなどアウトドアレジャーや個人ユースで大活躍しています。
いま話題となっている「キャラバンMYROOM」は、ロングボディのGRANDプレミアムGX(2WDと4WD)をベースに、車中泊用ベッドを備えた、これまでにないカテゴリーのクルマです。
インテリアはルーフやブラインドなど多くの部分に木目をふんだんに使うことで、まるで最近流行りのデザイナーズホテルのような雰囲気。ベッドとテーブルのレイアウトを組み合わせることで、リビングルームモードやベッドルームモード、ダイニングモードと、車内を自由にアレンジできるのも新鮮で、これまでのキャンパー仕様とちょっと違うリラックスできる空間というコンセプトです。
この「お気に入りの部屋ごと自然の中に持ち込む」という発想が、そのまま車名となっています。
「2 in 1」シート構造と、2つのパターンのベッドを設定
キャンパー仕様のポイントなるのが、用途に合わせて簡単にシートをアレンジすることが可能な2列目シートです。シート表裏で硬さが異なるクッションパッドを採用した「2 in 1」シート構造とすることで、走行時には程よい硬さで快適な乗り心地を実現し、駐車時に後部座席側に反転させて使用する際には、柔らかなソファ、ゆっくりと休めるベッドとなります。
車中泊用のベッドは、折りたたみ式と跳ね上げ式の2つのパターンから選択できます。折りたたみ式は2分割になっているためさまざまなアレンジが可能で、跳ね上げ式はワンアクションで展開できるのが特徴となっています。
電気自動車「日産リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用した「ポータブルバッテリー from LEAF」を装備し、ここから給電することで、電源のない場所でも車内のAC100V電源を活用できるのも注目ポイントです。
なおローンチエディションには、ウッドブラインド、スポット照明付きの木目調ルーフパネル、ロールスクリーンが標準装備され、シアタールームとしても楽しめるようになっていました。
今夏発表されるカタログモデルの「キャラバンMYROOM」がどんな仕様になるのかまだわかりませんが、大きな注目は集めるのは間違いないでしょう。
また、6月12日には、NVバネットにも「MYROOM」仕様が設定されることが発表されました。こちらは今冬の発売開始ということですが、反響が大きいようです。
文:近藤暁史
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近藤暁史
こんどう あきふみ|編集・ライター。男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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