クラシック音楽への情熱
「お笑い界で一番クラシックを愛している」と自称するほど、クラシック音楽好きな秀作さん。仙台でも音楽好きが仕事につながっているのだとか。
「クラシック音楽好きが高じて、仙台フィルハーモニー管弦楽団や山形交響楽団といった東北のプロのオーケストラのコンサートのナビゲーターを務めさせていただいています。お笑い芸人がクラシック音楽のナビゲーター?って思われる方も多いと思います。結構珍しいケースだと私も思うんですが、東京ではない地方で、クラシック音楽に携わる仕事ができていることが、本当にありがたいですね。音楽の楽しさや素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいという思いには、地域は関係ないのでしょうね。私のYouTubeチャンネル『SHUTUBE』でも、プロの演奏家たちとコラボレーションしているので、よかったら観てみてください!」
「『プロが本気で10分だけレッスンしたら初心者でも演奏できるのか!?』といった企画動画を多数配信しています。たとえば、『10分レッスンチャレンジ~オーボエ編~』では、仙台フィル主席オーボエ奏者の西沢澄博氏によるユニークな10分間のレッスン風景を撮影しました」
「YouTubeチャンネル『SHUTUBE』より、『10分レッスンチャレンジ~オーボエ編~』。仙台フィル主席オーボエ奏者・西沢氏によるユニークな10分間のレッスン風景です」
「プロのオーケストラと共演することで、世界的に有名なアーティストさんと多数お会いすることができました。最近一番衝撃的で嬉しかったのは、ピアニストの紀平凱成さんです。しかも、LINEでお友達にもなってくれたんですよ! 演奏を聴くだけでなく、その人が持つ雰囲気、人生経験、人間味……たくさんの要素が入り交じって音が生まれているのだなぁと感動した一日を過ごすことができました」
「2022年1月、仙台フィルハーモニー管弦楽団とコントで共演。指揮者をやらせていただいたときのリハーサル風景です」
笑いとカレーの二刀流!
ほかの住みます芸人と連携した、まちのクリーンアップ活動
音楽以外にも様々な活動をされている秀作さん。どんな活動をしているのでしょうか。
「最近は、まちのクリーンアップに力を入れています。2022年より不定期で、地元や街なかの路上に落ちたゴミを拾うボランティアを始めたんです。同じく宮城県住みます芸人の『お野菜太郎』とともに、仙台アーケードのクリーンアップ活動を行っています」
「同期の芸人『お野菜太郎』とともに仙台アーケードのクリーンアップ活動をしています」
さらに「実は、『笑いとカレーの二刀流』を目指しているんです(笑)」と付け加えました。秀作さんは、小さい頃からカレー作りが好きで、その経験を生かし、2022年11月より仙台市青葉区宮町にカレー店『秀作カレー』をオープンしています。
秀作カレー
宮城県仙台市青葉区宮町4-7-30
地域とのつながり
「私のカレー店『秀作カレー』は、地域に根ざしたお店としてやっていて、近所の子どもたちの登下校時には挨拶の声掛けや交通誘導などを実施し、子どもたちが安心して立ち寄れるスポットとなるように頑張っています。
子どもたちと交流するうちに『さまざまな事情があって充分に食事をとることができない』という子どもが多いことを知り、2023年12月に子ども食堂も実施させていただきました。約400人の子どもたちがカレーを食べに来てくれたんですよ。
今ではすっかり、カレー店の前で『おはようございます!』『こんにちは!』『さようなら!』と元気に挨拶する子が増えました。お互いの顔を知り地域同士のつながりが深くなることで防犯にもつながることを期待しています」と秀作さんは語ります」
「2022年11月に仙台市青葉区宮町にオープンした『秀作カレー』です。あっという間に近所の子どもたちの人気者になりました」
食育への取り組み
「私が作る秀作カレーを通じて、地域の子どもたちに健康で強い体を作ってもらい、食育につながってほしいとも思っています。地産地消はもちろん、SDGsや食品ロスにも目を向けて、野菜の皮も利用するなど『残さない作り方』の工夫にも取り組んでいるところなんです」
「地元小学校で開催された行事『学校に泊まろう』にて、カレーライス作りの講師として招かれた様子です」
全国への挑戦・新名物を目指して
「ちょっと告知になるんですが、昨年末にレトルトカレーが完成し、全国の方にも『秀作カレー』をお届けできるようになりました! 全国で食に困っている子どもたちにプレゼントしたり、能登半島の地震で被害にあわれた方々にもお送りし、カレーで元気になってもらえるよう準備も進めています。
全国の方が仙台に旅行に来た際、『せっかく来たからカレー食べてこうよ』となるよう、セリ鍋や牛タンに負けないような新名物を目指していきたいですね」
「秀作カレーのレトルトカレーは、店頭で700円で販売中です!仙台市太白区中田・栗原市
地域貢献の新しいあり方
最後に、今後の目標を伺いました。
「私が住まわせていただいているこのまちが『みんなが住みたいまち』になるよう、まちのマスコットとして、近所の仲良いおじちゃんとして、地域に貢献していけたらと思っています」と秀作さんは語ってくれました。
お笑い芸人がカレー店をはじめたり、クラシック音楽に関わった仕事をしたりと、趣味が高じて叶った珍しいケースでした。この才能をもっと咲かせて、もっと地域に貢献していく姿を見せてください。これからもバクコメ秀作さんの活動から目が離せません!
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