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ビジネスユースからレジャーまで!トヨタ・ハイエースと日産・キャラバン、どっちを選ぶべき? スペックから使い勝手まで徹底比較【2024年最新】

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業務やビジネスだけでなくレジャーでも大活躍のトヨタ ハイエースと日産キャラバンを徹底比較

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使い勝手の良いワンボックスカーとして、業務やビジネスだけでなくレジャーでも大活躍のトヨタ ハイエースと日産キャラバンですが、どちらを選べばいいのでしょうか。今回は人気の中心となっている「ハイエース バン スーパーGLロング」と「キャラバン バン プレミアムGX」を比較しながら考察してみましょう。

ともに50年以上の長い歴史を持つワンボックスカー

 トヨタ ハイエースは1967年に商用車「トヨエース」として登場し、1977年に「ハイエース」に車名を変更。それ以来57年にわたり生産され、今やなくてはならない絶大な人気を誇っています。

 現行型6代目は2019年に登場。ボディタイプにはロングボディ、スーパーロングボディ、幅広ボディ、ミドルルーフ、ハイルーフなどさまざまな種類が用意され、荷物の積載性に優れた簡易シートの「ハイエースバン」、乗用車として使えるようしっかりとしたシートを備えた「ハイエースワゴン」、送迎用などを想定して多人数乗車を可能とした「ハイエースコミュニティ」が設定されています。

現行型ハイエースは6代目で2019年に登場

現行のエンジンラインナップは2Lと2 .7Lのガソリンと、2.7と2.8Lのディーセルターボの4種類。後輪駆動のほか、4WDも設定されています。

 日産キャラバンは1973年に登場、現行モデルは2012年にフルモデルチェンジし、2021年にマイナーチェンジされたE26型で、ハイエース同様、ボディタイプもロングボディ、スーパーロングボディ、幅広ボディ、ハイルーフなどさまざまな種類が用意され、広さと使い勝手にこだわった「キャラバン バン」、大容量の荷室空間を実現した「キャラバン ワイドバン」、取り回しの良さを快適性を両立した「キャラバン ワゴン」、乗り降りの良さで定評の「キャラバン マイクロバス」が設定されています。

現行のキャラバンは2012年にフルモデルチェンジし、2021年にマイナーチェンジされたE26型

荷物の積載性にこだわり「プロ中の、プロ仕様」を標榜する一方で、その素性の良さを活用した「プロスタイル」「トランスポーター」「マルチベッド」」「MYROOM」など個人ユースにアピールするカスタマイズにも力を入れています。

 現行のエンジンラインナップは2Lと2 .5Lのガソリンと、2.5Lのディーセルターボの3種類。後輪駆動のほか、4WDも設定されています。

ボディサイズ、荷室の広さともほぼ同じ

 「ハイエース バン スーパーGLロング」と「キャラバン バン プレミアムGX」を比較すると、ボディサイズは4ナンバーの規定枠(全長4.7m以内、全幅1.7m以内)に収めるため、ハイエースが全長×全幅×全高=4,695×1,695×1,980mm、キャラバンが4,695×1,695×1,990mmと、ほぼ同じサイズとなっています。キャラバンは取り回しの良さを考慮してか、ホイールベースがやや短く、リアのオーバーハングが長くなっているのが特徴です。

ハイエースは荷室長×荷室幅×荷室高=3,000×1,520×1,320mm

3,050×1,520×1,325mmと、キャラバンのほうが50mm長くなっている

 荷室の広さはとても重要な項目ですが、ハイエースの荷室長×荷室幅×荷室高=3,000×1,520×1,320mmに対し、キャラバンは3,050×1,520×1,325mmと、キャラバンのほうが50mm長くなっています。わずかの差ですが、積載性には大きなポイントとなります。ちなみに2列目シート使用時の荷室長は、ハイエースが1,855mm、キャラバンは1,860mmとなっています。

メーカーの考え方の違いが出るシートアレンジ

 シートアレンジについてはメーカーの考え方の違いが出ていて興味深い部分です。

ハイエースのスーパーGLは、運転席と助手席の間を歩けるウォークスルーが可能

 ハイエースのスーパーGLは、運転席と助手席の間を歩けるウォークスルーが可能で、またフロントシートとセカンドシートを倒してオールフラットシートにできます。セカンドシートにはスライド機能も設定されています。さらに、2/6人乗り、3/6人乗りは固定具を使うことなく荷室前方に折り畳むことができ、広い荷室を生み出します。

フロントシートとセカンドシートを倒してオールフラットシートも可能

 一方のキャラバンのプレミアムGXは、5:5で分割可倒式のセカンドシートを設定。片側を倒せば荷室の長さを生かして長尺物を搭載することが可能で、またスライドドアから荷室への積載もスムーズに行えます。3名乗車の場合、より多くの荷物を積載できるわけです。これまでもキャラバンはシートアレンジの豊富さで定評があります。

キャラバンはシートアレンジの豊富さで定評

エンジンの最高出力と燃費でやや上回るハイエース

 エンジンのラインナップは、ハイエースのスーパーGLには2Lのガソリンと2.7のディーセルターボが設定され、キャラバン バン プレミアムGXは2Lのガソリンと2.5Lのディーセルターボという構成になっています。

ハイエースのスーパーGLには2Lのガソリンと2.7のディーセルターボが設定

 車両重量や用途を応じたセッティングがなされています。燃費や走りの余裕、航続距離からか、どちらもディーゼルエンジンが人気となっているようです。

 ちなみに、ハイエース バン スーパーGLロング2WD ディーゼルターボの最高出力151PS、最大トルク300Nm、WLTCモード燃費12.4km/Lに対し、キャラバン バン プレミアムGX 2WD ディーゼルターボが最高出力132PS、最大トルク370Nm、WLTCモード燃費11.3km/L。スペック上では、ハイエースが最高出力と燃費で上回っています。

 もちろん、安全支援装備はどちらも充実しています。両車ともミリ波レーダーとカメラで前方車両や歩行者を検知して衝突被害軽減するブレーキや、レーンディパーチャーアラート、オートマティックハイビーム/ハイビームアシスト、周囲の安全を確認するパノラミックビューモニター/アラウンドビューモニターを装備。

 ハイエースには駐車時にはソナーで周辺を監視しながら衝突を回避または衝突被害を軽減するシステム、キャラバンにはアクセルとブレーキの踏み間違いを防止する機能が装備されています。

カスタマイズパーツの多さでハイエース、取り付けやすさでキャラバン

 ハイエースとキャラバンはともに50年以上の長い歴史を持つワンボックスカーで、市場のニーズに合わせて進化してきただけに、どちらも積載性や使い勝手は抜群で、似たような性能になっています。ただそれでもメーカーの考え方がクルマ作りに反映されて微妙に異なるモデルとなっているのがおもしろいところです。

 ハイエースは販売台数が多いこともあって、社外品のベッドやシンク、キャビネットなどさまざなアイテムが市場に揃っており、キャンプ仕様や車中泊仕様に作り上げるベース車両としても最適です。

ハイエースは、さまざまなアイテムが市場に揃い、キャンプ仕様や車中泊仕様に作り上げるベース車両としても最適

 一方のキャラバンも最近個人ユースにも力を入れており、荷室内に「ユーティリティナット」と呼ばれるM6のボルト穴を32か所設定しており、ここに棚やポールなどさまざなアイテムを簡単に取り付けることができるので、キャンプ仕様や車中泊仕様へのカスタマイズが盛んに行われています。

キャラバンもキャンプ仕様や車中泊仕様へのカスタマイズが盛んに行われている

「トヨタ ハイエース バン スーパーGLロング2WD ディーゼルターボ」スペック

全長×全幅×全高 4,695×1,695×1,980mm
ホイールベース 2,570mm
荷室長×荷室幅×荷室高 3,000×1,520×1,320mm
車両重量 3,170〜3,185kg
最小回転半径 5.2m
エンジン 直4DOHCディーゼルターボ
排気量 2,754cc
最高出力 111kW(151PS)/3,600rpm
最大トルク 300Nm(30.6kgf・m)/1,000-3,400rpm
トランスミッション 6速AT
駆動方式 2WD
WLTCモード燃費 12.4km/L
車両価格 ¥3,765,500(税込み)

「日産 キャラバン バン プレミアムGX 2WD ディーゼルターボ」スペック

全長×全幅×全高 4,695×1,695×1,990mm
ホイールベース 2,555mm
荷室長×荷室幅×荷室高 3,050×1,520×1,325mm
車両重量 3,110〜3,125kg
最小回転半径 5.2m
エンジン 直4DOHCディーゼルターボ
排気量 2,439cc
最高出力 97kW(132PS)/3,250rpm
最大トルク 370Nm(37.7kgf・m)/2,000rpm
トランスミッション 7速AT
駆動方式 2WD
WLTCモード燃費 11.3km/L
車両価格 ¥3,851,100(税込み)

文:近藤暁史
写真:トヨタ自動車、日産自動車

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  • 業務やビジネスだけでなくレジャーでも大活躍のトヨタ ハイエースと日産キャラバンを徹底比較
  • 現行型ハイエースは6代目で2019年に登場
  • 現行のキャラバンは2012年にフルモデルチェンジし、2021年にマイナーチェンジされたE26型
  • ハイエースは荷室長×荷室幅×荷室高=3,000×1,520×1,320mm
  • 3,050×1,520×1,325mmと、キャラバンのほうが50mm長くなっている
  • ハイエースのスーパーGLは、運転席と助手席の間を歩けるウォークスルーが可能
  • フロントシートとセカンドシートを倒してオールフラットシートも可能
  • キャラバンはシートアレンジの豊富さで定評
  • ハイエースのスーパーGLには2Lのガソリンと2.7のディーセルターボが設定
  • ハイエースは、さまざまなアイテムが市場に揃い、キャンプ仕様や車中泊仕様に作り上げるベース車両としても最適
  • キャラバンもキャンプ仕様や車中泊仕様へのカスタマイズが盛んに行われている

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この記事を書いた人

近藤暁史

近藤暁史

こんどう あきふみ|編集・ライター。男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!

Website:https://office-mushroom.com/

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