秋ならではの食材がスーパーに並び始めました。せっかくなら旬の時期に美味しく食べたいですが、食材の価格も高騰しているため、できるだけ無駄なく使い切りたいですよね。そこで今回は秋の味覚の美味しい食べ方や保存方法について、食の専門家であるスギ アカツキさんに教えてもらいました。
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購入したらすぐに「軽ゆで」加工するとGOOD!
長期的に食品を保存するには
「秋といえば、“イモ・栗・カボチャ”が美味しい季節ですよね。でも、どれも食べられる状態にするまでが少し面倒だなと思っていらっしゃる方が多いかもしれません。
冷凍食品や加工済みのものを購入するのもひとつの手ではありますが、産地や栽培方法が特定できないものも多くアタリハズレがあります。また、加工段階で消毒殺菌などもあるので、本来の食感や風味にこだわりたいなら、新鮮な生の状態のものを購入して美味しく食べていただきたいです」(スギ アカツキさん)
それでもカボチャは固いし、一度には使い切れないし……とお思いの方にスギ アカツキさんがおすすめするのは「軽ゆで」。
食べやすいサイズに切っておくこともポイント!
「カボチャは電子レンジで加熱すると切りやすいですよね。買ってきた日にすぐにすべて軽くレンジで加熱して、先に食べやすい大きさに切っておくと手間が一度ですみます。栗も美味しいものを食べるなら、殻付きの加工前のものを購入し、先にすべて茹でて皮を剥いておきましょう。空気を抜いて冷凍すれば一度の手間でワンシーズンいけることもありますよ。」
「軽ゆで」したら料理する分だけ小分けして保存!
「ほかに、ダイコンやジャガイモなども“軽ゆで”をしておくと便利です。ダイコンはむしろ冷凍した方が細胞が壊れて味がしみやすくなります。シャキシャキ感はなくなるので、生で食べる料理にはおすすめできませんが、おでんに入れるなら時短にもなるので最高です」
冷凍保存した栗はご飯に入れたりスープに入れたり、毎回使う分だけ取り出せばいいので手軽に使いやすいのだそう!
【食品保存する際のテクニック まとめ】
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3COINSの真空キットが便利!
とはいえ、「空気を抜いて冷凍」って結構難しいですよね。ジッパーバッグで試みても、どうしても少し空気が残ってしまうことがあります。
スリコの食品真空マシンが最強!?
「そんな方は食品用真空マシンを使うといいですよ。これまでは食品用真空マシンといえば、空気入れのようなもので空気を手動で抜くものか、ラミネーターのような大きくて高額なものしかありませんでした。しかし最近、3COINSで食品用真空マシンが1,000円で登場したんです!」
3COINSを確認してみると、食品用真空マシンは1,000円・食品用真空バッグは6枚入りで300円で売られていました。繰り返し使えることを考えれば決して高くはありません!
実際に使ってみた!
「早速使ってみたのですが、充電式なのも便利だと思いましたね。真空にすることで、劣化しやすい生のレンコンや長芋などの根菜類や、ハーブや大葉などすぐにしおれてしまうものも長持ちします」
筆者も実際に使ってみると、マシンを当てる位置のコツをつかむのに最初少し苦戦しましたが、慣れればあっという間に真空になっていく様子が面白いです。教えてもらった“軽ゆで”と“真空”を使いこなして、旬の美味しい食材を無駄なく食べ切りたいですね。
スギ アカツキさん
食文化研究家、スーパーマーケット研究家。
東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどの各種メディアで活躍中。国内外の食情報にも詳しく、食テーマについてのやさしく、わかりやすい説明に定評がある。
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この記事を書いた人
松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好きで国際唎酒師(日本酒)・焼酎唎酒師・発酵マイスター資格保有。
Twitter:@KA_HO_MA
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