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田舎暮らしの本 1月号

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田舎暮らしの本 1月号

12月3日(火)
890円(税込)

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【今年は9連休】年末年始を健康に過ごすために。医師が実践する感染症予防術!罹ってしまったときにはこれで重症化を防いで

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重症化する人・しない人の差は「免疫力」

重症化する人、しない人の違いは「免疫力」にあり。

 ここまでは罹ってしまう前の予防術についてお聞きしてきましたが、いざ風邪をひいてしまうと、すぐ回復する人となかなか治らずに重症化してしまう人がいるのも事実です。そこには、「免疫力」の差があると久住先生は話します。

「感染症や風邪の重症化は、過剰な免疫反応によって起こります。糖尿病や高血圧などの生活習慣病・基礎疾患を抱えていたり、高齢であったりすると、身体のなかで慢性的な炎症が多く発生。それらの炎症を抑えるために、免疫細胞が過活動状態になってしまうんです」

 実際には、どんな人でも体内で炎症が起こっているものの、慢性炎症の規模によって免疫力の活動状態も大きく異なるといいます。

「慢性的な炎症が続いていて、免疫をフル稼働させていると、新たなウイルスが体内に侵入してきたときに抵抗することができず、重症化してしまうんです。風邪やインフルエンザ、コロナの感染といった『非常事態(急性炎症)』に備えるには、毎日の生活のなかで『慢性炎症』を防いでおくことが肝心です」

\久住先生おすすめ/重症化を防ぐために家でできること

 すぐに病院に行く、薬を飲む、とにかくゆっくり休んで様子をみる……などなど、風邪をひいてしまったときの対処法は人それぞれ。とはいえ、大正製薬が2024年11月に行った調査によると、風邪を重症化させないために「病院に行き、処方薬をもらう」と答えた人が45%と、半数近くの人が早い段階で医療機関を受診していることが判明しました。

 そうはいっても、年末年始の時期に突入するとかかりつけの病院が開いておらず、しばらく様子をみなければならないという人も多いことでしょう。ここからは、万が一、罹ってしまったときに自分でできる重症化防止策をお聞きしました。

①早期回復に効果的な食事を摂る

|炭水化物

【感染症の重症化対策に!】炭水化物×卵を使ったかきたまうどんは最強コンビ。

【炭水化物が含まれる食材の例】
ごはん・パン・うどん・そうめん など

 ウイルスと戦うためには多くのエネルギーが必要となりますが、そんなエナジー補給にはやはり消化・吸収の早い炭水化物が効果的。

「お粥、パンがゆ、うどん、にゅうめんなど、食べやすいもので構いませんので、まずは炭水化物から摂取しましょう」

|ビタミンB群

【ビタミンB群が含まれる食材の例】
豚もも肉・貝類・卵・葉物野菜 など

 せっかく摂った炭水化物を効率よくエネルギーに変えるためには、ビタミンBも欠かせません。

「エネルギーに変換するだけでなく、免疫細胞や抗体、赤血球の生成にも欠かせないものなので、可能であれば炭水化物と一緒に摂れるとベスト。卵を入れたお雑炊やうどんなども良さそうですね」

|タウリン

【感染症の重症化対策に!】タコなどの魚介類に含まれる「タウリン」は、免疫アップだけでなく、感染後の疲労感にも効果を発揮。

【タウリンが含まれる食材の例】
イカ・タコ・牡蠣・卵黄 など

 免疫力アップに大きく貢献する腸内環境を整え、免疫細胞の活性化に効果を発揮するだけでなく、感染症に罹ったあとに残る疲労感も抑制してくれるという万能栄養素が「タウリン」。イカやタコ、牡蠣といった魚介類や卵黄などに多く含まれています。

「予防にも、罹ってしまったあとの対策にも効果を発揮してくれるのがタウリンです。症状がつらいときにはタウリンの含まれる栄養ドリンクでも構わないので、ぜひとも摂っておきましょう」

|乳糖を含まない発酵食品

【乳糖を含まない発酵食品の例】
お漬物 など

 タウリンの項目でも紹介したように、免疫アップのために腸内環境を整えたいと思うと、まず思い浮かべるのはヨーグルトでしょう。ただし、ヨーグルトに含まれる乳糖は、商かに負担がかかり、体調を崩しているときにはやや不向き。

「乳糖を避けつつ、発酵食品を摂るならお漬物がおすすめ。体調を崩しているときでも、お腹に優しく腸内環境を整えることができますよ」

 そのほかにも、りんご・バナナ・やわらかく煮込んだ野菜などに含まれ、負担なく腸内環境を整えてくれる「水溶性植物繊維」や、免疫細胞を作る際の原料となる「タンパク質」も積極的に摂りたい栄養素。なかなか食欲が湧かないかもしれませんが、食べられるようであればこれらの栄養素・食材を取り入れてみると良いでしょう。

|水分

【感染症の重症化対策に!】水分摂取はいつも以上にしっかりと。

 また、食べ物だけでなく水分を摂取するのもお忘れなく。

「体温を下げるためにも発汗が欠かせませんが、身体の水分が少ないと、汗もなかなか出づらくなってしまうんです……。そのほかにも脱水を防ぐこともできるので、いつも以上に意識的に水分を摂るようにしましょう」

↓↓重症化防止のためにやっておきたい残りの3項目とは?↓↓

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この記事を書いた人

田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

Twitter:@inakagurashiweb

Instagram:@inakagurashinohon

Website:https://inakagurashiweb.com/

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