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田舎暮らしの本 11月号

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田舎暮らしの本 11月号

10月3日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

必要なアイテムは7つだけ!ベランダで気軽に本格的な家庭菜園をスタートしよう

執筆者:

農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.1

YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、誰でも気軽に家庭菜園を楽しめる方法をまるっとレクチャーする連載がスタート! 第1回のテーマはベランダ菜園の始め方。家庭菜園をやりたいけど、マンションやアパート住まいで野菜を育てるスペースがないという方でも本格的な野菜作りが楽しめます。

2025年、ベランダで家庭菜園を始めよう

「自分で育てた野菜が食卓に並ぶ生活に憧れる」「新しい趣味として家庭菜園をしてみたい」そんな想いはあるけれど、野菜を育てられるスペースがなかったり、何から準備をすればよいかわからなかったりで、これまでなかなか一歩を踏み出せなかった方も多いのではないでしょうか。

ベランダ菜園なら、限られたスペースで、思っていたよりずっと簡単に、本格的な野菜作りが始められます。

野菜の価格高騰も気になる今年、ぜひ家庭菜園をスタートしましょう!

この連載では、初心者の方でも手軽に楽しく野菜を育てるための情報をわかりやすく発信していきます。第1回のテーマは「ベランダ菜園の始め方」です。

ベランダ菜園で注意すべきことって?

スペースが限られているベランダ菜園では、基本的にはプランターを使って野菜を栽培していきましょう。その際大切なのが、「プランターをどこにどのように置くか」です。意識するべきなのは次の2つです。

1. 日当たり

野菜を育てていくうえで最も重要なのが日当たりです。植物は午前中に積極的に光合成を行うので、日が昇る東側か南側のベランダにプランターを置くのがベスト。

とはいえ、ベランダが西や北側にしかなかったり、東や南側にあっても、日光を遮る手すりや、建物があったりする場合は、台などを使って高さを出すなど少しでも日が当たるよう工夫をしましょう。そうすることで、成長スピードは多少ゆっくりでも、野菜を育てることができます。

1. 風通し

植物は葉や根を伸ばし、呼吸をして養分を作るので、成長には新鮮な空気が必要です。ベランダなどの狭いスペースで野菜を育てる際には隣同士の葉が触れない感覚でプランターを置いて風通しの良い環境を作ることが大切です。

ベランダ菜園に必要なアイテムは7つ

まずは最低限必要な下記の7つのアイテムを準備しましょう。難しそうに感じる家庭菜園ですが、ものによっては100円ショップで購入できるものもあります。

1. プランター

花用のものではなく、菜園用の大きめのものを選びましょう。栽培したい植物によって適した大きさは違うのですが、トマトやナスなどの実物野菜を育てる際に支柱をしっかり固定できる、大きめのプランターを選んでおくと、年間を通じて様々な野菜栽培に使えそうです。

また最近は不織布でできたバッグ型のプランターがあって、軽くて持ち運びもしやすく、不要になった際の処分も簡単なのでおすすめです。

2. ジョウロ

葉や根を傷めないやわらかくシャワー状の散水ができる「ハスロ」のものがおすすめです。

ベランダを彩るアイテムにもなるので、ぜひ気分の上がる、自分の好みのジョウロを見つけてください。

3. 鉢底石

土を入れる前にプランターの底に鉢底石を敷くと、プランターの中の通気性と排水性が良くなります。根に酸素を取り入れやすくする効果があるので必須アイテムです。

4.土

肥料も配合された菜園用の土がホームセンターやネット通販で販売されていてそのまま使うことができます。

5.肥料

野菜を成長させるためには2種類の肥料が必要です。

1つ目は、本来自然界が持っている栄養を再現したり補ったりする「元肥(もとひ)」。植物を植え付ける際にあらかじめ土に混ぜ込んで使う肥料です。

2つ目は、栄養を補うために成長途中の植物に与える「追肥(ついひ)」です。肥料にも色々な種類がありますが、追肥は、即効性のある液体肥料がおすすめ。液体肥料は、植物の種類や季節などの環境によって希釈割合が調整できるので便利です。また、肥料は生ごみやコーヒーかすなどから作ることもできるので、肥料作りに挑戦してみるのも楽しいですよ!

元肥も追肥も、与えすぎてしまうと根の育ちが遅くなってしまうので注意が必要です。

6.薬剤

いざ食べようと思ったときに葉の裏に虫がうようよいた……なんて悲しいことにならないように、野菜を害虫から守る薬剤を準備しておきましょう。

7.育てる植物に応じて園芸用ネットや支柱

トマトやキュウリなど、長く大きく成長するものやツルを巻き付ける植物は、園芸用ネットや支柱が必要です。

さあ! ベランダ菜園を始めよう

家庭菜園に必要なアイテムを揃えて、栽培環境を整えれば、自分で育てた野菜を収穫して食べる生活の実現はもう目の前です!

さて、まずは何を育てよう?
今の季節に植え付けるのがベストな野菜って?

次回は、「1月に植えるべきオススメの野菜」をご紹介します!お楽しみに!

写真:YouTubeチャンネル「まると農業日記」

この記事を書いた人

黒壁勇人(農業YouTuber)

黒壁勇人(農業YouTuber)

黒壁勇人(くろかべ・はやと) 北海道出身の農家の息子。 登録者数7.13万人のYouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営。 農業声優Machico「週末ノウカー」準レギュラー、 第3期サントリー本気野菜公式アンバサダーも務める。 より多くに人に農業の魅力を知って欲しいと、YouTubeチャンネルでは、家庭菜園から野菜の植え方・育て方、そのコツまで誰でも簡単に農業を楽しめる方法を初心者にもわかりやすく紹介している。

Instagram:@kurokabe_farm

Website:https://www.youtube.com/@marutto_farm

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