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田舎暮らしの本 3月号

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田舎暮らしの本 3月号

2月3日(火)
990円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

15年の軌跡と“初期衝動”が生み出した最高傑作|nano.RIPE(ナノライプ)・きみコさんインタビュー

執筆者:

過去と現在、交差する旋律

別離の調べ、記憶の欠片

――「星に届くよ」はとても軽やかなメロディーとサウンドですが、歌詞を読むとそうでもないような。

「“走馬灯”とか “エンドロール”とか、言葉の端々から感じられるかなと思うんですけど、ある意味遺書のようなお話になっています。『星に届くよ』というタイトルも、歌詞を読む前と後ではだいぶ印象が変わるんじゃないかな」

――“遺書”というテーマだとnano.RIPEには「ダイヤモンドダスト」という曲もありますが。

「そうですね。あの曲はそれこそ紛れもなく“遺書”でした。自ら進んでそれを選ぶ方の。それと比べると今回の遺書は、いずれ来るであろう終わりのときにこんな気持ちであれたらな、という意味が強い気がします」

―― “終わり” というと「リミット」も近いテーマでしょうか。

「うーん……。『リミット』は“人生のリミット”というよりは、“今のぼくらのリミット” という方が正しいかな。辞めるつもりはさらさらないけど、いつまで歌えるかわからない、という気持ちは常に持っていて。多分もう折り返してはいると思うんですよね。バンドマンとしての命は。だから、やっぱりカッコよくありたいです。自分にも“きみ”にも誇れるくらいに」

nano.RIPEのジュン

――アニメタイアップ曲でもあった「光のない街」にもそういった覚悟を感じます。

「この曲はコロナ禍でライブができなかった日々をテーマにしてるんですけど、そうですね、自分とお客さんとバンド、という部分がテーマになっているのですごく近いですね。こういうテーマで書くとやっぱり終わりというところからは目を逸らせないので、そういった表現は必ず入れ込んじゃいますね」

―― “終わり”とは少し違いますが、今作は“別れ”にも焦点が当たっているように感じます。

「『トロイメライ』と『ジルコニア』ですね」

――「トロイメライ」はアルバム1曲目ですが、勢いのあるイントロやサウンドにライブが始まるような高揚感を覚えました。

「そうですね。アルバムの曲順はライブのセットリストのようなイメージで並べているので、この曲を作ったときにそういうアレンジにして欲しいってジュンに伝えました」

――きみコさん作曲の楽曲ですね。明るいサウンドとは裏腹の悲しい物語ですが。

「明るい曲に暗い歌詞を乗せるの好きなんですよね(笑)。その方がより悲しく聞こえるような気がするんですけど、この感覚ってあたしだけかな……」

――わからないでもないです(笑)。

「よかった(笑)。ライブになると笑顔で歌っちゃうと思うんですけど(笑)。でも、この曲も『ジルコニア』も実体験から書いているので、場合によっては泣いちゃうかもしれないです」

――どちらも悲しい記憶から抜け出せない、囚われているような物語ですね。最後に光が射すのかなと思いながら聞いていたんですが……。

「まったく射さないっていうね(笑)。まだ、あたし自身がそこまでいけてないからだと思います。でも、そこまでいきたいわけでもないんですよね。忘れたくないし、忘れないようにしてる。いつまでも悲しんでいたいというか、そうあるべきだと思ってるというか。次に進みたくないんです」

――それがきみコさんなりの愛ということでしょうか。

「そうなのかなあ……。そうだとしてもそうじゃなくても、エゴではあるなと思います。こういうことを人に話すと、きみコらしい考え方だねって言われるんですけど」

――きみコさんらしさというと「ぼくと大人とチョコレート」にもらしさを強く感じました。

「この曲は実はかなり昔に書いた曲なんですよ。10年くらい経つかもしれない。当時のメンバーで一度バンドアレンジをしていて、それをベースにしつつ、今回ブラッシュアップして完成させました」

――どのあたりをブラッシュアップしたんでしょうか。

「アレンジですね。歌詞とメロディーは当時のままです。今回収録すると決めて改めて見直してみたんですけど、直すところがなくって。他の曲にも言えることなんですけど、過去に書いた曲って今の自分たちには書けないものがすごく多いんですよ。だからこれは手を加えちゃいけないって思ったんです」

――過去の作品と向き合うことを嫌がる方もいますが。

「あまりに昔のものはもちろん恥ずかしくなりますよ(笑)。インディーズ時代の楽曲とか。でも、10年前くらいはもう確立されていたのかなあ。普通に『いい曲だなー』って思います。自分たちの一番のファンは自分たちだって思ってるくらいですからね(笑)」

nano.RIPEのきみコ

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

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