震災後初の民間ホテルがオープン
大熊町の復興を象徴する新たな拠点「タイズヴェルデホテル」
さまざまな施設が整備され、着々と復興が進むなかで、大熊町に震災後初の民間ホテル「タイズヴェルデホテル」も1月オープン。地域復興の象徴となるべく誕⽣し、⼤熊町の復興と未来に向けた街づくりの中核を担います。観光客やビジネスマンはもちろん、大熊町への移住を考えている人、復興に携わる関係者、数日間、家代わりに利用する帰還予定者など、幅広い用途と客層に利用されています。
地域との交流を促すホテルのこだわり
客室は、ツインルームとシングルルームの全82室。フロントやエントランスのある棟と宿泊棟は分かれていて、まるでこの地で暮らしているような滞在が叶います。
コンパクトながらも、使い勝手の良い客室。全客室には電子レンジが備わっていて、マットレスは高品質なシーリー製で寝心地も抜群。ホテルの客室という限られた空間の中で、“必要なものはしっかり”、“あったらうれしいものもしっかり”といった、ホテルのこだわりを感じます。
ツインルームでは、ファミリー利用を想定して、電子レンジに加えて2ドア式の冷蔵庫とIHクッキングヒーター、そして大きめな浴槽付きのバスルームがあります。
さらにホテルのこだわりは客室だけでなく、大熊町にも向けられています。
それは、あえて夕食付きのプランは作らず、シングルルームのみ浴槽のないシャワールームにしているところ。その理由は、徒歩圏内に飲食店や温浴施設、役場などが立地する「大熊町交流ZONE」があり、これらの施設を利用しながら、大熊町の人々と関わりを持ってほしいという思いが込められているんです。
今後も県立病院や道の駅、そして商業施設などの建設が予定されていて、さらに利便性が高まる大熊町。震災前と姿は変わっても、過去を大事にしながら人々の縁を紡ぎ、これからも大きな進化を続けていきます。
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