田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

PR大分県

おんせん県おおいたで暮らそう!/磯釣りの瀬渡し船を開業した釣り名人【大分県津久見市】

掲載:2021年9月号

温泉の源泉数も湧出量も日本一を誇る「おんせん県おおいた」。サラリーマン時代から釣りの雑誌やテレビなどで活躍し、数多くの全国大会での優勝実績を誇る釣り名人の猪熊さんは、新たな拠点として津久見市を選んだ。

猪熊博之(いぐまひろゆき)さん(49歳)
大阪府出身。12歳のときに大分県豊後大野市へ移住。大学卒業後、大分市内の建設資材メーカーに就職。2019年、退職して津久見市へ。
瀬渡し船「アイジーマリーン」https://www.ig-marine.com/

釣りファンには知られたグレ(メジナ)釣りの名手。瀬渡しの乗船券は津久見市のふるさと納税の返礼品に選ばれている。

近所の高台のミカン畑から海を見晴らせる風景が猪熊さんのお気に入り。「特にミカンが実る時期の眺めは最高です」。

大分県で盛んな磯釣りを、若い世代にも広げたい

 美しいリアス海岸が広がる津久見市で2020年1月、磯釣りの瀬渡し船「アイジーマリン」を開業したのが猪熊博之さん。22年余り勤めた会社を退職し移住した。

「大分県は磯釣りの全国大会が開かれるなど、釣りの技術を高めるには理想的」と、会社員時代には休みのたびに海へ出て腕を磨き、メジャータイトルを次々と制覇。名声を築いてきたなかで「磯釣り業界に恩返しがしたい」と転身を決めた。

 最近は若い世代を中心に手軽なルアー釣りの人気が高まっている。一方で磯釣りは、好条件の場所をとるため深夜に出船し、磯場で夜明けを待つ体力勝負のスタイル。今の時代に合わず、気軽に利用できる環境の整備が必要だと感じていたという。

磯釣りに欠かせない餌づくり。オキアミを独自に加工し、釣り客用に販売している。

  磯釣りの楽園として定評のある佐伯市でなく、隣の津久見市を選んだのも理由があった。

「佐伯市は自分が釣技(ちょうぎ)を育んできた場所。今もお世話になっている船頭さんが多い場所へ商売敵としては入ることはできません。津久見市には瀬渡し船が少なく、未開拓の磯場が多いですから」

 出船は朝方にして、従来の瀬渡しと差別化。新たな磯釣りファンを獲得できれば、同様のスタイルを採用する船頭が増えるのではないかと期待している。

「磯釣りの醍醐味は、どんな大物が釣れるかわからないワクワク感。風景も空気もいいし、現実を忘れて楽しめます」

 と、猪熊さん。豊富な経験を生かして釣り客に助言しながら、海の恵みが豊富な津久見市で磯釣りを盛り上げていくことが一番の喜びだという。

自宅前の菜園を管理してくれている隣家の髙野貞美さん。猪熊さんは「収穫物をもらうだけです(笑)」。

地域の人に紹介してもらった2階建て。敷地内には釣り客用の待合室やトイレを整備した。

借りた家の状態はよかったが、玄関のみDIYで壁に腰板とクロスを張り、木部を塗装した。

大分県津久見市 つくみし

長目(ながめ)半島と四浦(ようら)半島に挟まれて津久見湾が広がり、漁業で栄えてきた津久見市。海を望む山の斜面でのミカン栽培や、良質な石灰石によるセメント工業も盛ん。大分空港から車で約1時間20分。

市民いこいの場「つくみん公園」。

津久見市の頼れる“ミカタ”

【移住者夫妻が営むレトロカフェ】
「セメント町(まち)かやく舎」

元火薬倉庫を改修したカフェ&ショップがここ。オーナーのお気に入りの雑貨や書籍、オリジナルの衣類などを扱う店内で、自家焙煎コーヒーや自家製野菜を使った軽食が楽しめる。オーナー夫妻は大分市からの移住者で、ご主人が建築家ということもあり、移住や空き家改修などに関するアドバイスも行う。
☎0972-83-5470 営/火~木曜11:00~15:00(土・日・祝日に不定期で営業あり)
https://cementmachi.wixsite.com/kayaku

「地域の情報発信や交流の場にもなっています」と、オーナーの髙瀨あゆ美さん。

【津久見市移住支援情報】
移住相談窓口「くらしてみかん」

移住前から移住後まで、さまざまな不安や悩みに耳を傾ける拠点が「くらしてみかん」。移住相談員の今村祐美さんは、東京から移住して地域おこし協力隊として活動後、綿栽培や手紡ぎ・手織りの作品づくりを行う工房「こひる」を立ち上げた。それら自身の経験も踏まえ、各種相談に応じてくれる。
津久見市観光協会
☎0972-77-4839
https://note.com/293iju/

「元旅館の建物を活用しています」と、移住相談員の今村さん。営業日は公式サイトを参照。

【担当者より】
新生活を幅広く支援します!

65歳未満の市外からの移住者を対象として、最大100万円の住宅新築・購入費補助や空き家バンク登録物件の改修費補助などを用意。市内の賃貸住宅に居住する新婚世帯や子育て世帯には家賃補助を行っています。そのほか各種補助金がありますので、詳しくはお問い合わせください。
商工観光・定住推進課 
☎0972-82-2655
https://iju-tsukumi.jp

「子育て世代にも住みやすいまちです」と商工観光・定住推進課 山下祐哉さん。

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする