掲載:2021年8月号
ゴーヤーとシカクマメは育てやすいうえ、果菜類の収穫が減りがちな真夏に盛んに実を付けるありがたい野菜です。ゴーヤーにはビタミンCがたっぷり。独特の苦味が食欲を呼び起こし、夏バテ気味のからだを元気にしてくれます。マメ科のニューフェイス、シカクマメはサクサクした食感と淡泊な味わい。青みがかった花とともに、東南アジアの風情を感じます。
麻婆ゴーヤー
材料 ※2人分
○ゴーヤー...中1本
○卵...1個
○タマネギ...1/4個
○シメジ...1/4株
○豚ひき肉...200g
○ゴマ油...大さじ2
○ニンニクすりおろし...1かけ分
○酒...少々
○オイスターソース...大さじ1
○醤油...小さじ1
○塩...少々
○コショウ...少々
○ごはん...300g(1合分)
つくり方
❶ ゴーヤーは、幅1cmほどの輪切りにし、ワタを取って塩水(水200mLに塩小さじ1ほど)に10分ほどつける。
❷ 水気をきった①をフライパンで両面に焼き色がつくまで素焼きする。
❸ 卵に塩少々を加えて溶き、ゴマ油大さじ1を熱したフライパンでいり卵をつくる。
❹ タマネギは薄切り、シメジは石づきを取ってほぐしておく。
❺ フライパンにゴマ油大さじ1とニンニクすりおろしを入れて中火にかけ、香りが出たら豚ひき肉を入れて炒め、④を加えてさらに炒めて酒を振る。
❻ ⑤にオイスターソースと醤油を加えて炒め、ゴーヤーといり卵を混ぜ合わせてコショウを振る。
❼ ごはんに盛り付ける。
ゴーヤーとシカクマメのカレーマヨネーズあえ
材料 ※2人分
○ゴーヤー...1/2本
○赤タマネギ...1/6個
○シカクマメ...2本
○塩...少々
○マヨネーズ...大さじ2
○カレー粉...小さじ1/4
○コショウ...少々
つくり方
❶ ゴーヤーは縦に切ってスプーンなどでワタを取り、厚さ2mmにスライスして塩少々でもむ。15分ほど置いてから水にさらして水気をきる。
❷ 赤タマネギは薄くスライスして塩少々でもみ、15分ほど置いてから水にさらして水気をきる。
❸ 鍋に湯を沸かし、沸騰したらシカクマメを1分ほどゆでて水に取り、水気をきってスライスする。
❹ ①~③をマヨネーズとカレー粉であえ、塩、コショウで味を調える。
ゴーヤーシャーベット
材料 ※つくりやすい量
○ゴーヤー...ワタを取って薄切りにしたもの60gくらい
○リンゴジュース...400mL
○白ワイン...50mL
○グラニュー糖...70g
○レモン汁...大さじ2
つくり方
❶ワタを取って薄切りにしたゴーヤーは、30分~1時間ほど水にさらし、水気をきる。
❷鍋にリンゴジュース、白ワイン、グラニュー糖を入れて火にかけ、グラニュー糖を溶かす。火からおろして冷ます。
❸①②とレモン汁を密閉袋に入れて薄くのばし、冷凍庫で凍らせる。
❹2時間ほどして半分くらい凍ったら、数枚を飾り用にとりおき、残りをフードプロセッサーにかける。再び袋に戻して凍らせる。
❺器に盛り、④でとっておいたゴーヤーを飾る。
2種類のゴーヤーを使い分け
シカクマメの淡泊さを楽しむ
ゴーヤーには2つの種類があります。よく知られているのは独特の苦味が特徴の、レイシと呼ばれる薩摩系。一方、沖縄で食べられている島ゴーヤーと呼ばれる種類は、ずんぐりとした形や白い皮のものもあり苦味も少なめです。
家庭菜園では、好みに合わせて品種を選んでもいいですし、2種類を育てて、苦味のあるほうは油炒めなどに、島ゴーヤーはサラダや塩もみなどにと使い分けるのも楽しみです。
切り口の形が四角いシカクマメは、暑さを嫌うインゲンとは異なり夏が大好きな野菜です。タイ料理のスープやサラダに使われ、ヨーロッパではアスパラガスピーと呼ばれます。クセがなくさっぱりと涼しげな味わい。つややかで薄黄緑、ひだがぴんとしたきれいな若さやで収穫し、おいしくいただきましょう。
レシピ・監修/竹内裕子
たけうち・ゆうこ●長野県安曇野市でエコ菜園の教室を開く竹内家の主婦。野菜を生かした料理やお菓子が、自然菜園スクール生に大人気。病院での管理栄養士、有機栽培農家での料理番などの経験も生かし、四季折々の旬の野菜を毎日おいしく食べられる工夫を探求中。「熱帯生まれのゴーヤーとシカクマメ。信州では温暖地のような豊作とはいきませんが、夏の滋養がたっぷり。暑さの盛りに食べたくなります」。
文/新田穂高 写真/村松弘敏、新田穂高
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