とてつもない気温の高さだった今年の夏もようやく終わり、急に肌寒い日がやってきました。近年は「春・秋」がなく突然気温が高くなったり低くなったりして急激に季節が変わると思いませんか? 体調管理に不安を感じていらっしゃる人も多いと思います。今回は、発酵食品マイスターの資格を持つ筆者が季節の変わり目に「ちょい足し」でできる腸活法をご紹介します。
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腸活法① 料理の味わいが深まる「酒粕」をちょい足し!
スーパーのお豆腐売り場や甘酒売り場近辺で売られている「酒粕」。何に使えばいいのか?と手に取ったことすらない方も多いのではないでしょうか。酒粕は日本酒などのお酒をつくる工程で出るもので、豆腐でいうおからのようなもの。
おから同様に栄養豊富で、ペプチドや食物繊維、オリゴ糖、ビタミンB群、アデノシン、レジスタントプロテインなどが含まれているとされています。オリゴ糖は整腸作用や腸内細菌を増やす作用があるといわれていますし、アデノシンは、血管を拡張する効果があるとされています。これから寒くなってくる季節に腸を整えることで免疫力を高め、さらに冷えも改善することが期待できるんですね。
免疫力を高めて冷えも改善する味噌汁の作り方使い方は簡単です。味噌汁を作るときに、味噌大さじ1に対し酒粕小さじ1くらいを加えるだけ。 いつもの味噌汁よりも風味豊かでコクのある美味しさになります。 ただし、酒粕にはアルコールが含まれていますので、お子様や妊娠中の方は摂取しないようにしましょう。 |
腸活法② 何にかけてもOK! ねばねばしない「納豆パウダー」
納豆が身体に良いことは周知の事実だと思いますが、ねばねばすること、独特の味や食感が苦手だと感じる人もいるかもしれません。また、まだまだ暑い日もある今の時季は食欲が進まないこともありますよね。
そこでおすすめしたいのが「納豆パウダー」。これは納豆をフリーズドライで粉末化したもので、簡単にいうと、納豆の栄養価はそのままなのに粉末なので食べやすくなっている商品です。通常タイプと、匂い・粘りひかえめの2タイプがありますが、どんなメニューにも使いやすいのは、粘りひかえめタイプ。味噌汁や卵かけごはんなどにふりかけるのはもちろん、ヨーグルトやトースト、カレーなどにも合い、手軽に納豆の栄養を摂取することができます。
ニオイに敏感な方は、納豆の香りを若干感じるかもしれませんが、味噌汁などに入れた場合は、ほとんどわかりません。
納豆は、腸活において「最強」と呼ばれるほど推奨されており、免疫力アップも期待できます。毎日の食事に「ちょい足し」してみてはいかがでしょうか。
腸活法③ ちょい足しすら難しい人は手軽に「オールブラン」
酒粕も納豆パウダーも、味噌汁などにちょい足しをおすすめしましたが、「味噌汁すら作るのはしんどい」という人は、手軽に摂れるシリアルで腸活をしましょう。
「オールブラン」は発酵性食物繊維を多く含むシリアルです。腸活といえば、発酵食品を摂ることが重要だということは知られていると思いますが、同時に酪酸菌のエサとなる食物繊維を摂取することも必要だとされています。食物繊維の中でも特に腸内細菌のエサになりやすいのが「発酵性食物繊維」なのです。
朝食をオールブランに変えるだけで腸活になるのならチャレンジしやすいですよね。オールブランにはラインナップがいくつかありますが、発酵性食物繊維を最も多く含むのは「オールブランブランリッチ」です。ただ、食べやすいのは「オールブランフルーツミックス」だと思っています。
美味しく手軽に腸活をして秋冬に向けて体調管理をしていきましょう!
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松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好きで国際唎酒師(日本酒)・焼酎唎酒師・発酵マイスター資格保有。
Twitter:@KA_HO_MA
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