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田舎暮らしの本 5月号

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田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

ワークマンがキャンプ道具業界に本格参入/2022年 FUKUが選んだキャンプ道具の逸品 1

 キャンプ道具収集癖のあるYouTuberのFUKUさんは、年間数百アイテムを購入して試し、独自の視点を交えた情報を動画配信している。そんなFUKUさんにキャンプ道具の最近の動向を伺った。

 FUKUさんは、1979年愛知県生まれ。大人になってからのキャンプ歴は14年ほど。何でも試してみたくなる性分で、気になるギアがあると買ってみて、コツコツ集めたキャンプ道具を紹介してきた。さらに、実際のフィールドで使ってみて、キャンプが好きな人やこれから始めてみたい人たちの役に立つ情報をYouTubeで発信している。

「2〜3年前と比べてキャンプ道具の価格は上がっています。原材料費の高騰と、コロナ禍も追い風となったキャンプブームで需要が高まっていることが要因だと思います。その一方で、時代に逆行した低価格路線のアイテムもあり、しかも品質が向上しています。以前とは違って、買ってすぐに壊れるようなハズレの商品に出くわすことが減っています。むしろ安くて性能も妥協していないギアが増えていて、うれしくなりますね。各社が工夫を凝らして、個性豊かなキャンプ道具を開発してくれているなぁと感じています」

 今回のキャンプブームでは、特にソロキャンプに注目が集まっているが、その形態も多様化しているという。キャンプ場に行くと、女性1人のキャンパーを見かけるのは珍しくないし、グループで行きつつそれぞれソロで焚き火を楽しむような「ソログループキャンプ」もある。人気アニメ『ゆるキャン△』の影響もあり、自転車で行く「輪(りん)キャン」、電車で行く「鉄キャン」という言葉も誕生した。

「軽量な道具を求める人がいれば、武骨でどっしりとした道具が好みの人もいます。人によって価値観が違うのだから、自分自身が必要とする道具が何かを考え、そのなかから『面白い』と思うものを選んだほうが、自分にとってよいギアに出合えると思います」

 とはいえ、初心者は自分の物差しがあやふやで、何を買うべきか迷いがち。そこで今回は、F U KUさんが「今、面白い」と感じているブランドのオススメアイテムを厳選して紹介していこう。キャンプ道具マニアのこだわりのセレクトが、あなたのキャンプを一層心躍るものにしてくれるはずだ。

「コスパだけでなく、ロマンも大切。父から譲り受けたフュアハンドランタンは私の宝物です」とFUKUさん。

2021年→2022年FUKUが注目するキャンプ道具のトレンド

【1】驚異的なコスパ! 中華製ギアの進化が止まらない

品質が悪いとか、模倣品とか言われがちな中華製ギアだが、「近年の進化は目覚ましい」とFUKUさん。「今シーズンは購入して不良品だったこともないですし、意外と縫製もいいんです。実際に使ってみると、そのコスパのよさに驚くのでは」。

 

【2】ホームセンターPBの実力に光が当たる!

ホームセンターが独自に開発するPB(プライベートブランド)が、キャンプ用品にも進出。初心者も手が出しやすい価格ながら、かゆいところに手が届く工夫がうれしい。上級者も満足できるのではないだろうか。

 

【3】ミニマリストキャンパーが増加!? 軽量コンパクトな道具が人気

ソロキャンプに加えて、ザック1つで出かける鉄キャンなども増えている。その影響もあり、小型ガスバーナーで使える小型鉄板など、よりコンパクトになったキャンプギアが続々登場。軽量化も一層進んでいる。

 

【2022年 キャンプ業界最大のトピックス!?】
2月22日、ワークマンが本気のギア100品以上を携え、キャンプ道具業界に本格参入

◎注目ポイント

①防融(ぼうゆう)、防水、防寒など、アパレルで培った生地を駆使

②FUKUさんも務めるアンバサダーの意見で実用性を重視した開発

③初心者がスターターキットとして購入するのにぴったりな価格帯

「実は私、4月よりワークマンアンバサダーとして、キャンプ道具の開発や監修にかかわらせていただいているのですが、はっきり言って今回の本格参入はヤバイです。圧倒的なラインナップなんです!」

 FUKUさんをはじめ、キャンプ道具を使いこなしているアンバサダーたちの意見をもとに、幾度となく改良を重ねたアイテムは、低価格なのに完成度が高い。例えばベーシックドームテントは、当初フロアシートの素材に安価なものを使っていたが、「これでは初心者キャンパーのテンションが上がらない」とのFUKUさんの意見から生地をレベルアップ。さらに、キャノピーポールまで付属させることに。シュラフもフュージョンダウンでつくる予定はなかったが、FUKUさんの声をもとにその素材や技術を使い、1万円を切る価格で販売する。「ギリギリの価格挑戦です」とワークマン開発担当者は言う。そのほかにも火の粉が飛んでも燃え広がらない生地、不快な虫が寄りづらい生地、撥水性にすぐれた生地など、プロユースのウェア類をつくり続けてきたワークマンが得意とする素材使いを、キャンプ道具でも駆使しているという。

 2022年2月22日発売開始。ギアは、手袋など小物も合わせれば100品以上にものぼる。キャンプ道具界の超大型新人だ。

フュージョンダウンシュラフ

7800円

WEB限定・店舗受け取り限定製品

◎ワークマン独自のフュージョンダウンを使用

「昨年発売されたダウンジャケットがめちゃくちゃ暖かかったから、あの素材でシュラフを作ったら絶対いいものができると思ったんです」とFUKUさん。フュージョンダウンを600g使ったマミータイプで、保温性とコンパクト性を重視。20デニールの薄手のナイロン生地を使い、総重量は約645g。

コンプレッションベルトを締めると14×30㎝に!

 

脚部に間口を用意。寝苦しいときはジッパーを開けて足が出せる。

フュージョンダウンは洗濯OK

ワークマン独自開発品で、天然ダウン45%、フェザー5%、吸湿発熱わた50%で構成。からだを芯から温めてくれるうえ、水に強く、自宅で洗えるのがポイント。また、表側の生地にはディアマジックダイレクトの加工を施しているので、ある程度の濡れと汚れにも強い。

BASICドームテント

4900円

WEB限定・店舗受け取り限定製品

◎素材と構造にこだわった妥協のないドームテント

「私が提案したのはベーシックな小型テント。まずはキャンプ入門者が購入しやすい価格と、丈夫で使いやすい機能を提案しました」。自立型グラスファイバーポールのドームテントはインナー、フライシートの二重構造でフロアはオックス生地を使用。フライシートとフロアの耐水圧は3000㎜。サイズ210×101×90㎝。収納時13×56㎝。重量2.45㎏。カラーは全6色。製品安全協会のSG基準に対応。

インナーテントは吊り下げ式で設営がしやすい。蒸れないよう、フライシート後方にベンチレーターが備わり、インナーはメッシュ構造で、前を開けると風が通る仕組みになっている。キャノピーポールが標準装備。

 

パラフィン帆布フィールドシート

各1500円

「パラフィン帆布製品でグラウンドシートを作ってほしい」とのFUKUさんの希望から生まれたアイテム。4隅にハトメ穴付き。100×140㎝ 。オリーブとベージュの2色あり、「いい風合いです」とFUKUさん。発売中のトートバッグ(右端)の生地をアレンジしたアイテムだ。

 

※新アイテムはWEB限定品が中心。公式オンラインストアをチェック。

※WEB限定品の受け取りはワークマン店頭になります。店頭販売される商品は店舗により取り扱いがない場合があります。商品の仕様は変更される場合がありますのであらかじめご了承ください。

 

【エクスプラス×FUKU共同開発ギアケース】

FUKUさんは、自身のこだわりとロマンを具現化した「夢のギアケース」を共同開発した。

 2990円

2室に分かれた内装にはポケットやゴムバンドが配列され、キャンプギアが入る。初回限定販売品は即完売。再販については以下のサイトをチェックください。

エクスプラス オンラインショップ

https://shop.xplus.co.jp/

 

YouTubeチャンネル「FUKU」

https://www.youtube.com/channel/UCqu5_zgnVshzZ99gWbqBcyw/

YouTubeサブチャンネル「FUKUパート2 キャンプギア開発への道」

https://www.youtube.com/channel/UCWbkvZG6BXMM0nI4MdhC_uQ/

FUKUさんのVoicy「キャンプ道具買いたくなる話」

https://voicy.jp/channel/2073

FUKUさんのTwitter

https://twitter.com/FUKU97810073

 

文/横澤寛子 写真/古川寛二

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