掲載:2022年5月号
2022年3月上旬の情報です。
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最新情報はこちら!→伊那市空き家バンク
手厚くきめ細かな移住支援に定評がある伊那市。飯田線伊那市駅周辺は商業・文化施設の入るビル「いなっせ」を中心に再開発が行われ、商店街には昔ながらの店に交じって若い人が営む店も増えてきた。そんなエリア近くの店舗付き住居物件を紹介する。
店舗スペースと中庭付きのユニークな間取り
2つのアルプスに囲まれ南北に広がる日本一大きい谷、伊那谷。その中央に位置する伊那市は、子育て支援や就職相談、空き家バンクなど、手厚い移住サポートが人気のまちだ。
飯田線伊那市駅から徒歩約3分。細い路地に立つ、店舗スペース付き住宅を紹介しよう。
「伊那市駅周辺の通り町(とおりちょう)商店街では、若い移住者さんがお店を開くなど、新しい風が入ってきています。商店街と天竜川の間の路地にも個性的な店が点在。この物件はまさにそんな場所にあるため、隠れ家的なお店をやりたいという人にいいと思います」
そう話すのは、伊那市集落支援員の伊藤光廣(いとうみつひろ)さん。
空き家歴は6年ほどだが、定期的に風通しをしている。店舗部分はコンクリート床で、そのすぐ横は台所。玄関にも台所に通じる窓があるため、テイクアウト販売の窓口にしても。建物奥、アジサイやツバキなどの庭木が植えられた中庭は、道路からは見えないためプライベート感がある。
2階は増築したようできれいな状態。京壁のような落ち着いたアースカラーの壁と、竹細工の欄間が魅力的だ。この部屋は日当たりもよく、暖かい。
補修が必要な部分をいくつか挙げると、まず中庭へ続くガラス戸のサッシにゆがみがあり、現在は閉め切ることができない状態。1階の畳は経年劣化でフカフカしているので、交換または板張りに替えるなどしたい。雨漏りまではいかないが、屋根に雨染みがある部分も。
「借地権付きなのですが、まちの中心部ということを考えると、地代は安めに設定されています」
と、グリーン不動産の宮下康人(みやしたみちと)さん。駅とバスターミナルが近いので、リノベーションしてバックパッカーなどのお客さんが一休みできる店舗にしてもよさそうだ。
【物件データ】
長野県伊那市
80万円
土地:33坪・109㎡
延床:24坪・80㎡
取得費補助・改修費補助:最大75万円
●3SK●宅地●平坦地●都市計画区域内非線引き●築年数不詳●水洗●飯田線伊那市駅より約200m■伊那市の中心部に近い静かな住宅街にある店舗付き住宅。市立図書館へ約50m、保育園へ約800m、商店街へ約300m、小学校へ約700m、中学校へ約1.3km、高速道路ICへ約6kmと生活に便利な立地。駐車場はないが付近には月極が点在。大幅な修繕が必要。借地料年15万円。
●問い合わせ先:地域創造課 ☎0265-78-4111
周辺環境 ココがGOOD!
通り町商店街にある「伊那まちBASE」では、チャレンジショップが日替わりでランチを提供。この日は伊那谷野菜たっぷりのガレット。地元の観光案内などもしてくれる。
伊那市自慢のスポット
高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)
さくら名所100選にも選出
樹齢約130年の古木20本、50年以上のものが500本、若木まで入れると約1500本のサクラの木がある高遠城址公園。小ぶりで濃い紅色の「タカトオコヒガンザクラ」は高遠固有の品種。サクラの時季には「さくら祭り」が開催され、最盛期には夜のライトアップも。入園料大人500円。
伊那市移住支援情報
ワンストップで移住相談
3つの「田舎暮らしモデル地域」があり、地域で移住に関する相談に乗ったり、物件探しのサポートをしてくれる。伊那産の木をふんだんに使用した薪ストーブ付きの「田舎暮らしモデルハウス」や、仕事や住まい探しに利用できる「移住・定住のための準備用仮住戸」もある。オンライン移住相談も可能(要予約)。
問い合わせ先:地域創造課 ☎0265-78-4111 https://www.inacity.jp/iju/
文/はっさく堂 写真/村松弘敏
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