古民家は好きだけどリフォームが大変そう、と二の足を踏んでいる人にピッタリの物件を福島県で発見。内外装をリフォーム済みで、即入居が可能なのだ。敷地も5反弱あり、土いじりをするにも都合がいい。
掲載:2022年10月号
2022年8月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
農村部の古民家を改修。子育て世代にも向く家
みずいろ公園やプリンス・ウィリアムズ・パーク屋外あそび場などの遊び場が充実していて、子育て世代に人気がある本宮市。
「福島のへそのまち」でPRしているが、その人気の理由は立地のよさにあるようだ。車で商業都市の郡山市へ約15分、県庁所在地の福島市へ約35分。本宮市は県内の市で最も面積が小さく、スーパーなどの商業施設は中心部に集約されている。幹線道路の国道4号沿いにアサヒビールなどの工場が立ち並ぶ一方で、阿武隈川を渡って旧・白沢村に入ると昔ながらの農村風景が現れる。目的の古民家物件も、10軒ほどの農村集落の中にあった。
物件は昔の養蚕農家を骨組みだけ残して撤去し、内外装を全面的にリフォームしたもの。改修には、現在の売値以上の金額がかかっているという。床下に防水シートを張ってシロアリ対策も施しており、現代建築と変わりない。土間をリビングに改装するなど、部屋数を減らして広い空間を確保している。それでも間取りは6LDKある。昔の囲炉裏で燻されて黒光りした梁(はり)が随所に残されており、白壁とのコントラストが美しい。あとはこの内装にふさわしい家具選びから始めるといいだろう。
敷地は5反弱、菜園スペースも1反歩以上あるので、利便性の高い田舎で土いじりしながらのんびり暮らしたいシニアにピッタリ。また、小学校へは1.2㎞、中学校へ2.4㎞と近く、子育て世代の移住にも向く。蕎麦屋など隠れ家的な飲食店もできそうだが、自営業を始めるならより慎重に物件調査をすべきだ。
裏山は雑木林になっており、春にタケノコが収穫できる場所もある。公道から少し入った高台にあるため一帯は静けさに包まれており、車の音もまったく聞こえない。静かな環境もこの古民家の魅力ともいえる。
【物件データ】
福島県本宮市
2200万円
土地:1475坪・4876㎡
延床:60坪・199㎡
現代風にリフォームした古民家。2階の18畳は使い方次第
●6LDK●宅地、山林、畑●平坦地、緩傾斜地●都市計画区域内非線引き●不詳、改築後7年●水洗●東北本線本宮駅より約5.6km■本宮市白沢総合支所より約2kmのところにある古民家。昔の養蚕農家を全面的にリフォームした。2階の18畳は書斎やアトリエ、子ども部屋など使い方いろいろ。6部屋あるので大家族でも。別棟で2階建ての倉庫あり。
●問い合わせ:ふるさと情報館 ☎︎03-3351-5601・媒介
https://furusato-net.co.jp
薪ストーブを設置するなら
この物件は内外装ともに全面リフォーム済みのため、母屋で直すところはない。ただ、せっかくストーブのスペースが設けられているので、薪ストーブは設置したいところ。価格はメーカーによって大きく異なるが、本体と煙突、工事費を含めて80万円以上が目安だ。
文/山本一典 写真/鈴木加寿彦
本宮市移住支援情報
多世代移住に奨励金を交付! モニターツアーや移住相談会も実施
多世代で同居または近居を目的に住宅を新規取得した人、増改築をした人を対象に、最大50万円の「多世代ファミリーなかよし奨励金」を交付。参加者の希望に合わせて市がコーディネートする「移住定住モニターツアー」に参加した人の宿泊費の一部補助もある。また首都圏の人に本宮市の魅力をPRするため、「ふるさと回帰フェア」など年に数回の移住相談会に出展している。
問い合わせ:本宮市政策推進課 ☎︎0243-24-5323
https://www.city.motomiya.lg.jp/site/teijyu
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