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田舎暮らしの本 12月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

内外装を全面リフォーム済みの2200万円の古民家。キッチンもバスルームも超快適【福島県本宮市】

古民家は好きだけどリフォームが大変そう、と二の足を踏んでいる人にピッタリの物件を福島県で発見。内外装をリフォーム済みで、即入居が可能なのだ。敷地も5反弱あり、土いじりをするにも都合がいい。

掲載:2022年10月号

2022年8月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。

福島県本宮市(もとみやし)
2007年に本宮町と白沢村が合併して誕生した地方都市。中央部を縦断するように阿武隈川が流れる。商業都市・郡山市に隣接していて、家を新築する若者が多い。東京から東北新幹線と東北本線で約90分。

東北本線本宮駅東口。この周辺に歴史のありそうなお店が並んでいる。

農村部の古民家を改修。子育て世代にも向く家

母屋の前面には平坦地が広がっており、菜園やガーデニング、駐車スペースとしても使える。

【古民家いいね!】
土間だったスペースを34畳の広いリビングに改装しているが、黒光りした部材はそのまま残っている。その部分を見上げて、現代建築に生かされているのに感心するライター・山本。新たに付け替えた奥の階段もいい雰囲気だ。

 みずいろ公園やプリンス・ウィリアムズ・パーク屋外あそび場などの遊び場が充実していて、子育て世代に人気がある本宮市。

「福島のへそのまち」でPRしているが、その人気の理由は立地のよさにあるようだ。車で商業都市の郡山市へ約15分、県庁所在地の福島市へ約35分。本宮市は県内の市で最も面積が小さく、スーパーなどの商業施設は中心部に集約されている。幹線道路の国道4号沿いにアサヒビールなどの工場が立ち並ぶ一方で、阿武隈川を渡って旧・白沢村に入ると昔ながらの農村風景が現れる。目的の古民家物件も、10軒ほどの農村集落の中にあった。

 物件は昔の養蚕農家を骨組みだけ残して撤去し、内外装を全面的にリフォームしたもの。改修には、現在の売値以上の金額がかかっているという。床下に防水シートを張ってシロアリ対策も施しており、現代建築と変わりない。土間をリビングに改装するなど、部屋数を減らして広い空間を確保している。それでも間取りは6LDKある。昔の囲炉裏で燻されて黒光りした梁(はり)が随所に残されており、白壁とのコントラストが美しい。あとはこの内装にふさわしい家具選びから始めるといいだろう。

 敷地は5反弱、菜園スペースも1反歩以上あるので、利便性の高い田舎で土いじりしながらのんびり暮らしたいシニアにピッタリ。また、小学校へは1.2㎞、中学校へ2.4㎞と近く、子育て世代の移住にも向く。蕎麦屋など隠れ家的な飲食店もできそうだが、自営業を始めるならより慎重に物件調査をすべきだ。

 裏山は雑木林になっており、春にタケノコが収穫できる場所もある。公道から少し入った高台にあるため一帯は静けさに包まれており、車の音もまったく聞こえない。静かな環境もこの古民家の魅力ともいえる。

【物件データ】
福島県本宮市
2200万円
土地:1475坪・4876㎡
延床:60坪・199㎡

現代風にリフォームした古民家。2階の18畳は使い方次第
●6LDK●宅地、山林、畑●平坦地、緩傾斜地●都市計画区域内非線引き●不詳、改築後7年●水洗●東北本線本宮駅より約5.6km■本宮市白沢総合支所より約2kmのところにある古民家。昔の養蚕農家を全面的にリフォームした。2階の18畳は書斎やアトリエ、子ども部屋など使い方いろいろ。6部屋あるので大家族でも。別棟で2階建ての倉庫あり。
●問い合わせ:ふるさと情報館 ☎︎03-3351-5601・媒介
https://furusato-net.co.jp

キッチン脇の一部には畳が敷かれ、足を伸ばしてくつろげる場所になっている。台所は壁から独立したアイランドキッチンだ。

和室は広縁に面した1室のみ。その隣にベッドルームにふさわしい洋室がある。

2階の洋室も18畳と広い。天井はやや低めだが、身長173cmの山本が手を伸ばしても届かない高さはある。

浴室は真新しいユニットバス。足を伸ばして入浴できる大きなバスタブがある。

母屋から少し離れた場所に立っている2階建ての大きな倉庫。屋根や階段の手すりは再塗装したほうがいい。

薪ストーブを設置するなら
この物件は内外装ともに全面リフォーム済みのため、母屋で直すところはない。ただ、せっかくストーブのスペースが設けられているので、薪ストーブは設置したいところ。価格はメーカーによって大きく異なるが、本体と煙突、工事費を含めて80万円以上が目安だ。

リビングの端に設けられたストーブの設置スペース。煙突を出す開口部もある。

 

文/山本一典 写真/鈴木加寿彦

 

本宮市移住支援情報
多世代移住に奨励金を交付! モニターツアーや移住相談会も実施

 多世代で同居または近居を目的に住宅を新規取得した人、増改築をした人を対象に、最大50万円の「多世代ファミリーなかよし奨励金」を交付。参加者の希望に合わせて市がコーディネートする「移住定住モニターツアー」に参加した人の宿泊費の一部補助もある。また首都圏の人に本宮市の魅力をPRするため、「ふるさと回帰フェア」など年に数回の移住相談会に出展している。

問い合わせ:本宮市政策推進課 ☎︎0243-24-5323
https://www.city.motomiya.lg.jp/site/teijyu

子どもたちに人気のみずいろ公園。水遊びができるほか、遊具や広い芝生もある。

東京国際フォーラムにて開催された「ふるさと回帰フェア2021」で、移住相談の対応をしているところ。

「理想の移住を全力でサポートします!」と話す政策推進課の木津さん(下)と増子さん。

 

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