掲載:2022年11月号
にぎやかに色づく鳴子峡(なるこきょう)
秋と列車がゆっくりと過ぎていく
最大100mもの深さにおよぶ大渓谷・鳴子峡。
大谷や川(おおやがわ)に沿って約2.5km続く雄大な渓谷は、10月下旬から11月初めにかけて紅葉に染まる。
陸羽東(りくうとう)線の列車が、モミジの赤やイチョウの黄色、マツの緑色などの秋の色彩のなかを通過する様子を、国道47号に架かる大深沢(おおふかざわ)橋から俯瞰(ふかん)する。
トンネルから列車が出てくるときを、見物客みんなで今か今かと待つ。
列車は紅葉の期間、乗客に楽しんでもらうため、昼間の時間帯はスピードを落として通過していく。
お問い合わせ:鳴子温泉郷観光協会 ☎︎0229-82-2102
文・写真/佐藤尚
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
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