土地204坪と中庭菜園がうれしい平屋が100万円！／『遠野物語』の舞台となった民話のふるさと【岩手県遠野市】

掲載：2022年10月号

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岩手県内陸部に位置する遠野市（とおのし）。四方を山に囲まれた盆地の地形により、寒暖差が大きな地域だ。柳田國男の『遠野物語』の舞台となった「民話のふるさと」として有名で、河童や座敷童子などが登場する数々の民話が伝承されている。今回は、カッパ淵にほど近い場所にある、家庭菜園が楽しめる物件を紹介しよう。

新緑・紅葉の季節は特に絶景となる名所、猿ヶ石川（さるがいしがわ）上流にある重湍渓（ちょうたんけい）。巨大な花崗岩（かこうがん）が階段状に侵食され、畳を敷いたような光景が広がる。

中庭のような菜園が魅力

　今回紹介する売家は、柳田國男『遠野物語』で舞台になった話数が最多の土淵町（つちぶちちょう）にあり、農地の区画整備がされた田園地帯に立つ。国道に近く、近隣に小烏瀬川（こがらせがわ）や観光名勝のカッパ淵がある。

建物と庭木に囲まれた中庭のようなスペースで家庭菜園が楽しめる。盆地のため、昼夜の寒暖差が大きく、夏場でも夜は涼しくなる日が多い。積雪は通年20～30cmだ。

【物件データ】
岩手県遠野市
100万円
土地：204坪・674㎡
延床：23坪・77㎡
菜園：57坪・188㎡
取得費補助：最大30万円
改修費補助：最大40万円
家財処分費補助：最大10万円

●4K●宅地、畑●平坦地●築53年●汲み取り式トイレ●釜石線遠野駅より約5.1km●建物は平屋で、大幅な補修が必要。駐車は屋外に3台可能。保育園へ約900m、小学校へ約500m。中学校、スーパー、総合病院、ホームセンターへ約4～5km。
●問い合わせ先：で・くらす遠野事務局　☎0198-62-2111

↑ 建物の中心に位置する8帖の和室から、各部屋へと繋がっている。

↑ 同室には掘りごたつの設置が可能。使用しない時期は床下収納として活用できる。

↑ 明るい光が差し込む縁側。サッシの内側に戸板がある。

↑ 4.5帖の和室に備えられた押入れ。きれいに使われていたのがわかる。

↑ 襖や畳の張替えなどを含め、各所に補修が必要。現地で確認してほしい。

↑ 別の和室にもたっぷりの収納スペースが。少し手を加えれば、クローゼットとして活用できそうだ。

↑ キッチンは天井や設備が老朽化しているので、大幅な補修が必要。

↑ バスルームはタイル貼りで昭和レトロの雰囲気が漂う。

↑ トイレは汲み取り式なので、水洗化したいところだ。

【岩手県 遠野市の魅力】
『遠野物語』で知られる民話のふるさと

　遠野市には、昔ながらの曲り家などの原風景が残っている。そのため、カッパが目撃されたといわれる「カッパ淵」など、市内各地に『遠野物語』の舞台となった場所が数多くあり、人と妖怪が同居していたと思わせる雰囲気を感じることができる。また、ホップの栽培面積日本一という強みを生かし、近年では「ホップ収穫祭」や「ビアツーリズム」といったビールに関するイベント等を企画し、盛り上がっている。