掲載:2022年12月号
茅葺き屋根と照る紅葉
澄み渡る朝、熊野古道を行く
古代より続く巡礼の道・熊野古道。山のコース、海沿いのコースなど複数の道があり、田辺市から熊野本宮へ向かう中辺路(なかへち)を含む道が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。
11月末の朝、人気のコースの中辺路を行く。
途中に茅葺き屋根が印象的な休憩所「とがの木茶屋」がある。
周辺は昔ながらの景色を色濃く残し、紅葉が朝日を透過し鮮やかだ。
細い道を新聞配達のバイクが走り抜けたり、紀州犬を連れた人が散歩したり、行き交う挨拶も気持ちのよい秋の朝だった。
お問い合わせ:田辺市観光振興課 ☎︎0739-26-9929
文・写真/佐藤尚
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
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