掲載：2022年12月号
2022年10月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
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伊香保温泉の中心街から徒歩10分以内の住宅地。路地を下った先にある2階建ては築年は古いが、少ない補修で住める物件。隠れ家的な風情を持つ静かなたたずまい。駐車場は近くで探す必要があるが、二地域居住程度なら車なしでも楽しめるだろう。
温泉街のメイン通りから折れて、坂道を下っていく。
敷地に沿って曲がる路地の坂道が隠れ家感を醸し出す。
公共温泉＆バスターミナルが徒歩圏の5DK
道路から下がった敷地に立つ物件は、比較的手入れが行き届き、少しの補修で住めそう。
温泉と山の自然を楽しむ
二地域居住や集いの場に
榛名山（はるなさん）に向かう傾斜地に開かれた伊香保温泉。その入り口近く、旅館街から1本路地を入ったところに住宅の並ぶエリアがある。物件は住宅地の坂道を下った突き当たりの2階建て。観光客で賑わう石段街の下から向かえば歩いて5分ほどだが、温泉街の喧噪（けんそう）を忘れる静かな場所に、ひっそりと立つ。
家屋は昭和38年築。とはいえ、ていねいに使われた様子で、状態は比較的よく、60 年近い歳月は感じない。雨漏りなどはなく、2階のベランダも健在。補修箇所を探すなら、キッチンの床板の一部にたわみと、1階の居間の壁のシミが気になる程度。
20 万円以上の補修には、市から10分の1の補助（加算額含め最大50万円）が受けられる。転入する場合は、住宅取得費への助成として基本額10万円のほか、市内過疎地域に対する加算100万円も受けられる。これらを利用してリフォームすれば基本的な生活に不自由はないだろう。
狭い道路から玄関までは階段があるため、荷物の搬入には手がかかる。コンビニまでは徒歩約５分だが、スーパーマーケットなどのある市街地までは7kmほど離れている。
こうした条件を考えると、二地域居住で温泉ライフや山登りなどを楽しむといった用途に向きそう。1・2階にトイレがあるので、1階を日常のスペース、2階を客間とするなど、仲間が集まる場としても使いやすそう。高速バスが通る伊香保温泉は都会からのアクセスもよい。
駐車スペースはないが、近隣で月3000円ほどで借りられる。車を利用すれば、周辺には榛名湖や赤城山（あかぎやま）など観光スポットは盛りだくさん。四万温泉（しまおんせん）へ約40分、草津温泉へ約1時間と周辺の温泉も巡ってみたくなる。
【物件データ】
群馬県渋川市
280万円
土地：40坪・133㎡
延床：32坪・104㎡
取得費補助：最大220万円
改修費補助：最大50万円
●5DK●近隣商業地域●緩傾斜地●都市計画区域内非線引き●築59年●水洗●伊香保バスターミナルより750ｍ●伊香保温泉に隣接する住宅地に立つ2階建て。駐車スペースはないが、徒歩で温泉ライフはもちろん、ロープウェイの駅まで約10分なのでハイキングやスケートなどのアクティビティも楽しめる。バスは渋川駅行きのほか、都内各所への高速便も多数あり。
●問い合わせ先：（株）タクマ不動産販売 ☎0279-25-8535
2階の洋室はベッドルームにもよさそう。
ベランダにつながる2階の和室は日当たり良好。
玄関を入った向かいの和室。2部屋続きで、大勢が集まるにも便利。
キッチンは床板のほか、予算に応じてリフォームしたい場所。
風呂場は使用可能だが、タイルに補修跡がある。
1階トイレは洋式、2階トイレは和式。
周辺環境
車で約10分！石段（いしだん）の湯（ゆ）
伊香保温泉の石段街にある公共温泉。切り傷、筋肉・関節痛、胃腸機能の低下、皮膚病、冷え性、疲労回復、皮膚乾燥症などに。泉質：カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉
生活環境
市内を通る国道17号沿いにある「道の駅こもち」にて。お土産にはコンニャクやうどんを。
救急を含め地域医療の中核を担う「国立病院機構渋川医療センター」は 国道17号のバイパス沿い。
担当者に聞く！
渋川市の温泉の楽しみ方
「榛名山と赤城山、2つの火山を擁する渋川市は、どこを掘っても温泉が出るといわれています。市内各所の温泉を巡って、好きな泉質を探してみてください」（星野さん）
渋川市のオススメ温泉スポット＆グルメ
「黄金（こがね）の湯」を堪能
伊香保温泉で一度は入りたいのが「伊香保露天風呂」。そばにある泉源から、伊香保名物の石段街へとお湯が供給されている。「石段街の歴史は戦国時代にさかのぼります。長篠合戦で敗れた武田勝頼が負傷兵の療養のため、泉源を効率よく使えるようにと真田昌幸に命じてつくらせたそうです」（星野さん）。
こちらが「伊香保露天風呂」。元祖、温泉まんじゅうは、泉源の「黄金の湯」の色を模してつくられた。
オススメグルメ「水沢うどん」
水澤寺を開いた僧が参拝客に振る舞ったのが始まり。地粉を使った手打ちうどんは、のど越しのよさと食べ応えを兼ね備える。
渋川市移住支援情報
子育て＆働く世代を応援中！
渋川市では子育て世代を応援するため保育園や幼稚園などの利用無料化や、学校給食の無料化を実現。働く世代には、テレワークなどのニーズに応えて駅前にコワーキングスペースを開設。また、落ち着いた仕事の空間と温泉の癒やしを提供するワーケーションスペース「ステイビューいかほ」が伊香保温泉にオープンした。
問い合わせ先：政策創造課移住定住支援係 ☎0279-22-2401 https://www.city.shibukawa.lg.jp/ijyu/
文／新田穂高 写真／菅原孝司（東京グラフィックデザイナーズ）
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