掲載:2023年1月号
2022年11月上旬の情報です。
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絶景のしまなみ海道に連なる伯方島は、冬でもイルカと泳げるマリンスポットがあるなど温暖なエリア。そんな島の高台で、キッチンから海が望める広い日本家屋が売り出し中だという。さまざまな用途に活用できそうな物件に、実際に足を踏み入れてみた。
家屋の状態も良好、屋外作業場ありの4DK
キッチンから海が望め、市の修繕サポートも充実
冬でもチヌやイカなどのポイントがあり、年間を通じて釣りが楽しめる伯方島。
今回の物件は、今治市の島しょ部を貫くしまなみ海道のインターから3kmほど進んだ小高い土地、須佐之男命(すさのおのみこと)をまつる須賀神社(すがじんじゃ)と目と鼻の先にある。
敷地の入り口では、見事なモミジが迎えてくれた。趣のある庭木伝いに進んでいくと、なんと2つの玄関が現れた。
「この建物は、キッチンを挟んで、玄関が分かれているんです。部屋も分かれているので、二世帯で住んだり、教室などに活用したりするのもいいですね。設備を整えれば、ゲストハウス経営にも使えると思いますよ」
と、地域振興課の中井優子(なかいゆうこ)さんが楽しそうに案内してくれた。
築37年。外壁の見た目にこそ多少の経年を感じたが、中の柱や床、壁などはしっかりしていてきれい。なにより和室が立派だ。格子に飾りが施された引き戸や、山々が描かれた襖など、目を楽しませてくれる。
そして中井さんの次のオススメポイントは、ダイニングキッチンの開放的な窓から見える海。
「向かいにある広島県の生口島(いくちじま)と、完成時は世界最長の斜張橋だった多々羅大橋(たたらおおはし)が見えます」
ここで穏やかな海の気配を感じながら料理をつくったら、さぞかし気分がいいだろう。
ただし、現状では上下水道がつながっておらず、住むには改修が必要だ。空き家利活用アドバイザーでもある中井さんは、「合併浄化槽設置の場合は、設置補助金として最大80万円の補助が可能です(条件あり)。工務店による予算に合わせたリフォームプランもあると聞いています」と、力強く語る。島内には移住コーディネーターの木村さんも常駐。市の相談サポートも手厚く、安心して移住生活のスタートが切れそうだ。
【物件データ】
愛媛県今治市
250万円
土地:75坪・248㎡
延床:35坪・115㎡
取得費補助:最大70万円
改修費補助:最大500万円
家財処分費補助:最大25万円
●4DK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築37年●水洗●西瀬戸自動車道伯方島ICより約3.2km●広々とした平屋で、廊下と直結した屋外作業スペースは、屋根と水道付き。空き家歴約1年半。上下水道、浄化槽未接続だが、屋根や壁などの状態は良好。サクラの名所である開山(ひらきやま)公園まで約2.2km。道の駅まで約3.4km、小学校まで約7km。
●問い合わせ先:地域振興課 ☎0898-36-1514
周辺環境
物件周辺の暖かい暮らしの楽しみ
イルカとふれあえる日本最大級の施設「ドルフィンファームしまなみ」ではトレーナーの指導のもと、イルカと握手をしたり、一緒に泳ぐこともできる。入場料は見学のみの場合、大人500円~。
問い合わせ先:「ドルフィンファームしまなみ」
愛媛県今治市伯方町叶浦1673 ☎0897-72-8787 https://www.df-shimanami.com/
今治市 オススメあったかスポット&グルメ
大三島でSUP体験!
温暖な気候で降水量も少なく過ごしやすい今治市。なかでもしまなみ海道に連なる大三島では、年間を通してSUP体験ができる。美しい瀬戸内の海に包まれながら、パドルを漕げば気分爽快。ガイド付きで無人島への冒険や、約2時間のショートコースなど楽しみ方は多彩(内容は事前に確認を)。全国有数の漁獲量を誇るタイや柑橘類など豊かな自然に育まれた山海の幸も楽しめる。
今治市移住支援情報
お試し移住滞在費を補助
今治市では「おいで今治!お試し移住滞在事業費補助金」として、現在愛媛県外に居住し、事前に市に移住相談した人を対象にお試し移住の宿泊費の一部補助を行っている。本人と同行者1人分について、1泊最大5000円、最長6泊分を補助(条件あり)。I・Jターンだけではなく、Uターン者も対象だ。相談は、電話やメール、オンラインでも可能。
問い合わせ先:しまなみ振興課 ☎0897-72-8772 https://iju-imabari.jp
文・写真/吉野かぁこ
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