田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

新橋から1時間のサン・セバスチャン! 週末はみんなで海遊び&地域交流【海暮らし in 神奈川県三浦市】

加形さん家族が選んだ暮らし方は、東京と三浦の二地域居住。東京での仕事や学校はそのままで、海が見える家で週末を過ごす。海だけでなく、収穫体験や水族館、新鮮でおいしい食、ビーチ相撲にゲストハウスと三浦でのやりたいことは尽きない。

掲載:2023年5月号

神奈川県三浦市の風景
神奈川県三浦市(みうらし)
三浦半島の最南端に位置し、人口は約4万700人。相模湾と東京湾に面し、海水浴客でにぎわう三浦海岸やマグロの水揚げで有名な三崎港などがある。内陸部は畑や山林が多く、豊かな自然が残る。漁業と農業が盛んで、三浦大根やキャベツ、スイカなどが名産。品川駅から三崎口駅まで京浜急行で約65分。

 

トライアルステイを経て、東京との二地域居住

神奈川県三浦市と東京の二地域居住している加形さん家族

ビーチが広く、ファミリー向けの三浦海岸で、家族で海水浴を満喫。こんな海水浴場が家から徒歩すぐというぜいたく。

 東京とのアクセスがいいにもかかわらず、三方を海に囲まれ、内陸部にはダイコンやスイカなどの畑が広がる三浦市。加形拓也(かがたたくや)さん(44歳)は、妻の宏子(ひろこ)さん(43歳)、2人の子どもとともに2017年から三浦市と東京の二地域居住を始めた。

「もともと僕は千葉市郊外、妻は神奈川県海老名市で育ったので、『都心で暮らすのは違う』と感じていました。でも、仕事や学校のことなどを考えると東京に拠点も残したいので、二地域という暮らし方になりました」

 加形さん一家は、まずは三浦市が行っている「トライアルステイ(お試し居住)」を活用し、実際に2週間暮らしてみた。

「海がきれいで、ローカルな漁港もあって、野菜もおいしい。スペインの港町サン・セバスチャンみたいだなと感じました。アクセス面でも、京浜急行で新橋駅まで乗り換えなしで1時間ちょっとなので便利です」

 拓也さんは、都内のコンサルタント会社に勤務して、マーケティングなどを担当。プライベートでは、アマチュア相撲をやっていて、ビーチ相撲の普及に尽力している。そのため、物件は「海の近く」が希望だった。

 三浦市以外にも、関東の海沿いを検討した結果、やはり三浦市がいいと、物件を探す。なかなか見つからないなか、トライアルステイで交流ができた三浦市で移住や創業などの支援をしている合同会社「MISAKIS TAYLE(ミサキ ステイル)」代表の菊地さん(当時は会社設立前だが、不動産業のメンバーらとともに「私設移住相談所」を運営していた)に連絡したところ、不動産会社の人を紹介され、今の海近の物件が決まった。

神奈川県三浦市の家のベランダ

海が見えるベランダ。「三浦はマグロの遠洋漁業の基地として栄えたまち。だからいい木材で建てられた家が多く、古くてもしっかりしているんです」と拓也さん。

海水浴や果物狩り……。家族で三浦を満喫

 海から歩いてすぐの小高い丘に立つ家は、4LDK。ベランダからは青く輝く海が見える。加形さん家族は、週末を中心に三浦で過ごし、海水浴や釣りをしたり、果物狩りや野菜の収穫体験をしたり、友人とパーティをしたりと、三浦を満喫している。

「昔ながらの商店街や朝市でいろいろな方と交流したり、都会ではできないことが体験できます。なにより子どもたちが楽しそうなのがいちばんですね。三浦で過ごすようになってから旅行に行かなくなりました」と拓也さんは笑う。

 料理研究家の宏子さんも、「魚介も野菜も果物も新鮮で食材の宝庫。おいしい飲食店も多いし、朝市もあって楽しいですよ」と三浦の暮らしに満足そう。

 ビーチ相撲は、三浦海岸で3回開催できた。その際には、知人が大漁旗をつくってくれたり、地元のアーティストが歌ってくれたりと、地域の人たちがさまざまに協力してくれた。また、使っていない1階を「みうらみなとハウス」というゲストハウスとして稼働させはじめた。

「三浦では、ちょっとした飲み屋での会話から、思ってもいなかったコラボレーションが生まれるんです。それがすごい楽しい。三浦は世界でいちばんいいまちです」

神奈川県三浦市の海岸で磯遊び

海水浴だけでなく、砂浜や磯での遊びも楽しい。こんな大きなコンブが拾えた。

神奈川県三浦市の菜の花畑で遊ぶ

花見や果物狩り、ダイコンやキャベツの収穫体験など、海以外も遊ぶ場所はたくさん。

神奈川県三浦市でビーチ相撲の様子

砂浜を土俵に勝負する「ビーチ相撲」の大会を三浦海岸で開催した。子どもから大人まで参加し、ミニコンサートやちゃんこ鍋も。

神奈川県三浦市でホームパーティ

ときには、友人や同僚を招いてホームパーティ。ゲストハウスが本格的に稼働すればさらに人が集まる。

加形さんに聞いた「海暮らし」のここがいい!

神奈川県三浦市で二地域居住を楽しむ

●海を見ていると落ち着く
海を見ていると、不思議と心が落ち着いて仕事のストレスが解消されます。僕はときどき、2時間ほどしかいられなくても、海を見るためだけに三浦に来ることがあります。

●食べ物がおいしい
なんといっても魚が新鮮でおいしい。三浦はマグロが有名ですが、アジやカマス、キンメダイなどもおいしいですよ。

●人との距離感がほどよい
昔から多くの人が出入りしてきた港町は、人との距離感が適度な気がします。移住してきた人に温かく、ほどよく接してくれるのがいいですね。

 

三浦市移住支援情報
移住冊子『MIURA』を発行。移住に関する講座も開催

 三浦市では、移住相談窓口を設け、移住に関する相談に対応。実際に三浦市に移住した人のインタビューや不動産情報を掲載した移住冊子『MIURA』を、移住希望者に配布している。また、多彩な講師陣から三浦の魅力が学べる講座「三浦移住学」も開催。さらに就職や移住相談の際に「移住者受入連携企業」を紹介している。

問い合わせ:三浦市政策課 ☎046-882-1111(内線206)
みうら暮らし~三浦市移住ポータルサイト~/三浦市 (city.miura.kanagawa.jp)

神奈川県三浦市の風景

海も畑も森もある三浦市は、さまざまなライフスタイルが選べる。

「農業・漁業が盛んな三浦市は、おいしい食も魅力。ぜひ三浦市へお越しください」と三浦市政策課の矢尾板さん。

神奈川県三浦市の移住冊子

移住冊子『MIURA』は、市のHPからダウンロードできる。

 

文/水野昌美 写真提供/加形拓也さん

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

★最新【首都圏】2023年版12エリア別「住みたい田舎ベストランキング」【東京・神川・千葉・埼玉】

【『薪ストーブ』がある暮らし】75坪の理想の家!都内へ通勤しながら「+アウトドア感」のちょうどいい“心地よさ”を実現!【神奈川県横浜市】

リモートワークで東京の生活から抜け出した友人に会いに行ってみた【神奈川県二宮町】

子育て世代の転入率が全国1位! 先輩ママからリアルな情報がもらえる湘南の移住体験ツアーをリポート【神奈川県茅ヶ崎市】

東京へも、箱根にも好アクセス! 海も山も街もお城もあって面白い【神奈川県小田原市】

海・山一望の大規模ニュータウン「伊豆下田オーシャンビュー蓮台寺高原」には素敵な物件がたくさん【静岡県下田市】

子育て移住にもオススメ! のどかな果樹園に囲まれ、教育環境も整った人気のエリア【広島県三次市】

移住者の本音満載の必読書『失敗しないための宮崎移住の実は…』/宮崎移住の「いいとこ」も「物足りないとこ」もわかるガイドブック