掲載:2023年6月号
朝日に照らされ、初夏の田んぼに美しい水影を描く
出雲平野の築地松(ついじまつ)
高さを揃えてていねいに刈られて、壁のような独特な形をした屋敷林・築地松。
家の西や北側などに植えられたクロマツには、日本海側特有の冬の暴風雪から家を守る役割がある。
出雲平野の広い田園地帯には、築地松に囲まれた家があちこちに見られる。
出雲平野は、岩手県の胆沢(いさわ)平野や富山県の砺波(となみ)平野と並ぶ、日本三大散居集落の1つ。
朝日を受けた築地松が、田植えを終えたばかりの田んぼに映り、なんとも美しい初夏の風景が広がっていた。
お問い合わせ:築地松景観保全対策推進協議会 ☎︎0853-21-6176
文・写真/佐藤尚
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
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