田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

釣り・菜園・温泉を楽しむ!アクティブなセカンドライフ【大分県宇佐市】

掲載:2023年6月号

定年退職後のセカンドライフについて考えていた釣り好き・温泉好きの夫妻が、移住先として選んだのが大分県北部の宇佐市。広い畑付き物件の魅力もさることながら、魚種に富む海が近くにあり、市内に個性の異なる9カ所の温泉が点在する環境に、強くひかれた。

宇佐市内での釣りは柳ヶ浦海岸や長洲漁港へ。「河口の汽水域ではいろんな魚が釣れます」。

釣果は基本的に調理して食卓へ。ときには近所の人にお裾分けすることも。

全国八幡社の総本宮である宇佐神宮があり、からあげ専門店発祥の地、グリーンツーリズム発祥の地としても知られる宇佐市。北部は豊前海 (ぶぜんかい)に面し、大規模な干潟が広がる。大分空港・北九州空港から車で約1時間。

 

都会のデスクワークから
開放的な海近の暮らしへ

 製版会社で長年デスクワークをしていた小林薫(こばやしかおる)さん(69歳)は、以前から田舎でのびのびと暮らす夢があり、定年退職を機に妻の代子(よりこ)さんと埼玉県からの移住を決意した。

「まず釣りのできる海があることが大前提。大好きな温泉にも近いほうがいいし、広い畑もほしいと思っていました」

 と、薫さん。夫婦共通の友人が住む大分県中市(なかつし)をすすめられ、お隣の宇佐市を含めて調べていたところ、築80余年で7DKの今の物件が目に留まった。長洲(ながす)漁港の釣り場へは車で5分弱の好立地。交渉すると1反(300坪)の畑を付けてもらえ、2018年夏に移住した。

「水回りや給湯設備を取り換えたほかは、趣味のDIYで少しずつ改修しているところ。子猫のミー子ちゃんにあちこちの障子を破かれたので、次の作業はその張り替えかな(笑)」

 そう話す薫さんは、豊前海での釣りを満喫している。

「遠浅の宇佐の海ではキスがよく釣れ、防波堤でアイナメやカサゴ、河口ではトビハゼやエイも。宇佐は釣り人が比較的少なく、ゆっくり釣れるのがいい。国東半島の釣り場へのアクセスがいいのも魅力です」

 一方、代里子さんもときどき一緒に出かけるそう。

「こちらに来て初めて海釣りをしたときにアナゴが釣れ、面白さを知りました」

 普段は夫婦一緒に畑で季節の野菜を育てている。ときには2人で市内の温泉を訪れるが、自宅から近い源泉かけ流しの金屋(かなや)温泉、津房(つぶさ)川での釣りを兼ねて立ち寄れる津房温泉、泉質のよい「いんない余(あまり)温泉」などがお気に入り。津房温泉と余温泉なら市民は入浴料250円で、70歳以上なら100円と格安だ。

 さらに代里子さんは「人との交流ができますから」と介護の仕事をし、薫さんは「体力づくりとお小遣い稼ぎを兼ねて」とシルバー人材センターの剪定班で活動。澄んだ空気に包まれてのアクティブライフは、2人に心身の健康ももたらしている。

今では大分県など九州北部の一部でしか見られないというアオギスが釣れることも。絶滅が危惧される種のためリリースする。

遠浅が特徴の宇佐市の海では、キス、ハゼ、小アジなどが多く釣れるという。

釣った魚は干物などにして保存。こちらのベタ(シタビラメ)は知人からの頂き物。

小林さん夫妻は海にも温泉にも近い畑付きの物件を購入し、セカンドライフを満喫中。

Before
天井が張られていたごく普通の和室。こぢんまりとした印象だった。

After
天井を撤去して梁を見せ、壁・天井の板張りや漆喰塗りで装いを一新。ゲストルームなど多目的室として使う。

Before
以前のキッチンは壁付けで、内装に汚れや傷みが見られた。

After
対面式キッチンに改修し、手元を照らすLEDテープをDIYで設置。壁も薫さんが塗った。

Before
掃き出し窓から庭へ通じる一般的なつくり。洗濯物は屋外に干すしかなかった。

After
物干し台として屋根付きのウッドデッキをDIYで設置。太陽光パネル+蓄電池とLEDテープで夜には明かりが自動で灯る。

2階の和室はシアタールームとして活用。100インチのプロジェクターと自作のスピーカーを設置した。

畑の一角にDIYで作業小屋を設置した。ウッドデッキの併設も計画中。

広い畑で季節の野菜を収穫。夏野菜、タマネギ、ニンニク、ラッカセイなど幅広く栽培。

養蜂のノウハウをシルバー人材センターの仲間に教えてもらい、新たに挑戦。

取得当初の畑は荒れていたが手入れして土壌を改良し、栽培を楽しめる環境が整ってきた。

宇佐市を代表する海のスポット、和間(わま)海浜公園にて愛犬ノンちゃんと小林さん夫妻。

 

小林さんに聞く!
海のある暮らしココがGood!

ストレスなく釣りを堪能

 海の近くで暮らす一番のメリットは、気の向くままに好きなタイミングで釣りができること。以前は2~3時間かけて1日がかりで出かけていましたが、今は思い立ったら車に道具を積み込んでさっと行って、さっと帰ってこられます。釣りをする機会も増えました。

 

文・写真/笹木博幸

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

「おんせん県おおいた」の住まい探しの新制度! あらゆる空き家探しをお手伝い

「おんせん県おおいた」の新サポート! 心強い味方・先輩移住者が市町村をガイド

「おおいた暮らし」YouTubeチャンネルを大分県が開設

「おんせん県おおいた」が移住希望者のスキルアップを応援!【大分県】

【ランキング2部門で1位】一級品の自然・文化・移住支援。大分県宇佐市は定住や交流の満足度で日本一を目指しています! 【是永修治市長インタビュー】

海・山一望の大規模ニュータウン「伊豆下田オーシャンビュー蓮台寺高原」には素敵な物件がたくさん【静岡県下田市】

子育て移住にもオススメ! のどかな果樹園に囲まれ、教育環境も整った人気のエリア【広島県三次市】

移住者の本音満載の必読書『失敗しないための宮崎移住の実は…』/宮崎移住の「いいとこ」も「物足りないとこ」もわかるガイドブック