長野県の中央部より少し南に位置する駒ヶ根市(こまがねし)は、ふたつのアルプスに囲まれた自然豊かなまち。谷型の地形で、市内の標高差はなんと2400m。市街地から市内のどこへ行くにも15分以内というコンパクトさです。国定公園に指定された中央アルプスの玄関口となっていて、高低差日本一の「中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ」に乗れば、標高2600mから望める天空の絶景が手軽に楽しめます。
市内にはスーパー、コンビニ、医療機関、福祉施設、保育園から大学までの教育機関などが揃っています。生活に不便はなく暮らせるため、「住みよさランキング2023」(株式会社東洋経済新報社)では、昨年に引き続き2年連続で長野県1位(全国812市区のうち全国11位)に選ばれました。移住に向けた住宅補助制度や空き家バンク関連の補助制度も充実。また、市内の不動産業者や建設業者、金融機関などでつくる「信州駒ヶ根暮らし推進協議会」による官民連携した移住支援を行っています。
約2万年前に氷河によって削り取られてできたお椀型の地形を「カール」といいます。中央アルプスには、日本を代表する「千畳敷カール」があり、麓の駒ヶ根からはバスとロープウェイで行くことができます。夏は可憐な高山植物のフラワーショー、秋には黄金色に輝く紅葉といった絶景が楽しめます。また、国の特別天然記念物で絶滅危惧種でもあるライチョウに出会えることも。
市内の中心を流れる天竜川の東側にあり、市内を一望できる「ふるさとの丘」。「信州らしさ」や「ふるさと」を感じ、広がりのある風景を展望できるビューポイントを認定する「信州ふるさとの見える(丘)」に選ばれています。目の前には中央アルプスの山並みが広がり、視線を下ろすと農村風景が一望でき、田植えや稲刈りなど農村ならではの季節の移り変わりが楽しめます。また、河岸段丘(かがんだんきゅう)など特徴的な地形も見ることが可能。ここからの夜景も一見の価値がある美しさです。
市内の東側にある中沢地区は、春になると赤やピンク、白の花桃が咲き、「花桃の里」と呼ばれています。地元の方が長年かけて植えた花桃が、周辺の川沿いに見事に咲く様子はまさに桃源郷。このほかにも、桜、水仙、ツツジなど、寒い冬を越えて開花する美しい花たちが、駒ヶ根の春を彩ります。残雪の中央アルプスと春の花の共演は、ふたつの季節を1枚に収められるフォトスポットとして人気です。
2階からふたつのアルプスの眺望が楽しめる7DK
市内の市街地エリアにあり、周辺は住宅が点在する閑静な住宅街にある物件は、コンビニや大型スーパー(都会の方に人気のツルヤ)まで徒歩10分(750m)、小学校まで700m、中学校まで650m、駅まで1.1㎞という好立地。駅や学校が近いので子育て世代にもおすすめです。2階からはアルプスを望め、朝日に照らされ美しい色を放つ中央アルプス、夕暮れどきにはピンク色に染まる南アルプスが楽しめます。駒ヶ根の人は、自分の家から見える山が一番きれいだと思っている人が多いですが、この家に住んだ方もきっとそう思うことでしょう。
築40年以上を経過しているので、台所を中心に傷みがあり一部リフォームが必要です。増築部分は築23年で、あまり使用されていなかったため状態は良好。下水は接続済みでトイレも水洗です。部屋数が多いので、シェアハウスとして活用してもいいかもしれません。屋根付きの駐車場には3台ほど駐車可能。この地域の冬は霜が降りるため、屋根付きの駐車場があると便利です。裏に物置あり。住宅までの道路は、奥が空き家でこの家の方以外は通らないため静かです。
【物件データ】
長野県駒ケ根市
680万円
土地:119坪・394㎡
延床:66坪・220㎡
取得費補助:最大90万円(年齢等要件あり)
改修費補助:最大50万円
●7DK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築42年●水洗トイレ●飯田線小町屋駅より約1.1㎞●駅や大型スーパーまで徒歩10分圏内の閑静な住宅街に立つ木造2階建て。2階からはアルプスの眺望が楽しめる。台所や1階は傷みがあり多少の改修が必要だが、増築部分は状態が良好。ガスはプロパン、風呂は灯油。小学校まで約700m、中学校まで約650m。屋根付きの車庫に3台ほど駐車可能。物置あり。
●問い合わせ先:駒ヶ根市商工観光課 ☎0265-83-2111
1階には、和室が5部屋あり、欄間や障子などもきれいな状態です。和室の部屋が多いため、床をフローリングに改修してもよいかもしれません。
増築した2階部分には、和室と洋室が1部屋ずつあります。こちらは築年数も新しく、増築後ほとんど使っていなかったとのことなのでリフォームなしでも使用できます。
2階からの風景です。空と山並みが見え、気持ちいい眺めです。
台所は建築当時のままなので、壁、床、シンクともに年季が入っています。このままでも使えますが、状況に応じて補修になります。改修には、市のリフォーム補助が使用できます(費用の2分の1で最大50万円)。
三面鏡やシャワーなどがあり、使いやすい洗面所。
大と小便器の両方があるトイレは水洗です。温水洗浄便座も付いています。
車庫も付属している物件です。車庫の2階は2部屋あり、それぞれ10帖の和室と洋室になっています。
【長野県 駒ヶ根市の魅力】
観光エリア、市街地エリア、農村エリアがあり、ライフスタイルに合わせて選べる
駒ヶ根市は、人口約3万人の小さな市で、市内には製造業をはじめとした中小企業が多く立地しています。市内は「観光エリア」「市街地エリア」「農村エリア」に分けることができます。観光エリアには、中央自動車道のインターチェンジや、早太郎(はやたろう)温泉郷、古刹・光前寺、ホテルやペンション、別荘地などがあります。市街地エリアは、JR飯田線や幹線道路が走り、商店街や学校、企業、公共施設などが立ち並ぶ商業地域です。郊外には企業誘致によって建てられた大きな工場があります。農村エリアは、年間の日照時間が長く傾斜のある土地が果樹栽培に適しているため、おいしいフルーツが楽しめます。Iターンで農業を始める人も多く、絶景が広がるのどかな地域です。
長野県内にありますが、駒ヶ根市には雪はほとんど降りません。本格的な雪かきをするのは年に1~2回です。夏でも朝晩は涼しく、湿度も低くジメジメ感も少なく、過ごしやすいです。冬は寒いですが晴天率が高く、雪景色のアルプスと空の青さのコントラストが最高です。また夜は星がきれいです。
【ソースかつ丼】
駒ヶ根でかつ丼といえば、ソースかつ丼。ご飯の上にキャベツと甘辛のソースに絡めた肉厚のカツがのっているボリューム満点の丼ぶりです。市内のさまざまな店で提供されていて、それぞれ味が違います。昔、卵が高くて買えなかった時代に、カツをソースに絡めたのが始まりだとか。ソースかつ丼を求めて、県外から訪れる人も多く、人気店は行列ができています。給食でも提供されるほど、地元で愛されている料理です。
【早太郎温泉郷】
古刹・光前寺の伝説に由来する早太郎温泉郷は、中央アルプスの麓、駒ヶ根高原に位置します。ホテルや旅館、日帰り入浴施設など10軒以上が点在する人気の温泉観光スポットです。別名「美肌の湯」といわれ、無色透明でにおいもなく、お肌がしっとりすべすべになると女性にも好評。四季を通じて、露天風呂から望む中央アルプスの壮麗な景色も大きな魅力です。
【果樹栽培】
駒ヶ根市は、アルプスの雪解け水と水はけのよい土壌で、果樹栽培が盛んです。果物(リンゴ、ナシ、ブドウ、イチゴ、ブルーベリーなど)はもちろん、野菜も安くておいしいものが手軽に入手できます。家庭菜園をする人も多いです。
【地酒】
市内には、ビール、ウイスキー、クラフトジン、日本酒、焼酎、ワインなどさまざまな地酒があり、どれもおいしいです。滋養強壮で有名な「養命酒」は駒ヶ根市に工場があり、アルプスの雪解け水でつくられています。
【駒ヶ根キャンプセンター】
豊かな自然に囲まれた駒ヶ根市は、アウトドアに最適です。紹介した物件近くには、「駒ヶ根キャンプセンター」があり、キャンプやBBQ、川遊びなどが楽しめます。
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