岩手県奥州市(おうしゅうし)は、古くは奥州街道が南北を貫き、前沢(まえさわ)宿・水沢(みずさわ)宿は宿場町として栄え、現在も国道4号線、東北自動車道、JR東北本線、JR東北新幹線が縦貫する交通の要所となっています。県庁所在地の盛岡市へは東北新幹線で約30分、宮城県仙台市へは約40分、東京へは最速2時間15分と、お出かけや通勤にも便利な都市です。
交通の便のよさから、県内でも屈指の商業集積や工業団地の整備が進み、物流や「ものづくり」の拠点としても注目を集めている奥州市。市内工業団地には、自動車や半導体関連の大手企業などが操業し、多くの方々が就労しています。また「南部鉄器(なんぶてっき)」や「岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)」などの伝統工芸品の産地であり、世界的にも「トラディショナルブランド」と称賛され発展を続けています。
東西方向に長く伸びた地形のため、気温や降水量は地区によって差があります。雪の多い東北地方のなかでは比較的雪は少ないですが、市内や近隣市町にはスキー場が多く、ウィンタースポーツが楽しめます。夏は市内に3カ所あるキャンプ場でキャンプ、胆沢(いさわ)ダム周辺ではカヌーやラフティングなど、一年中を通してさまざまなアウトドアが堪能できます。
「胆沢ダム」は、平成25年に完成した日本最大級のロックフィルダムです。ダム湖「奥州湖」は面積が広く、周辺のブナ林とともに四季折々に美しい風景をつくり出しています。夏のシーズンには、カヌーやラフティング、SUPなどのウオーターアクティビティが体験できます。
奥州市の工芸品は、世界遺産である平泉(ひらいずみ)の文化が色濃く反映され、その歴史によって培われてきました。匠の技は現代にも受け継がれ、「南部鉄器」や「岩谷堂箪笥」など、伝統的工芸品の産地として発展しつづけています。写真は、夏の時季に、JR東北本線水沢駅に飾られる南部風鈴です。風鈴の傘の部分が南部鉄器でてきていて、涼しげな音色が旅の疲れを癒やしてくれます。
奥州市は、岩手県内屈指の米どころで、田んぼに有機質を投入し、稲わらを牛に食べさせる循環型農業による米づくりが行われていて、その味や食感には定評があります。また、奥州市では、手間のかかる昔ながらの「天日干し」が行われています。一本の杭に稲の束を重ねたミノムシのような形で天日干しするスタイルは「ほんにょ」と呼ばれ、秋の風物詩となっています。
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