「僕は芸人を辞めることにして実家の香川県に帰ることを決めました」→自腹で“祭り”を主催する地元のやり手芸人に！｜香川県住みます芸人【梶剛】

テレビの枠を買ってまでも地方のエンタメを盛り上げる！

「その他、地方のメディアも盛り上げたくて、香川の魅力を広く知ってもらうために、クラウドファンディングで資金を募り、テレビの放送枠を買って、自分で製作したバラエティ番組『かじモリス』を放送したりしました。NON STYLEや元BiSHのセントチヒロ・チッチさんをゲストに呼んだ【お笑い×音楽】をテーマにした番組です」。視聴者には笑いと情報を提供し、地域全体を盛り上げるという気持ちが伝わってきます。2023年末にハリウッドザコシショウも同様の試みをしましたが、その先駆けとなる大胆な発想ですね。

「『地方だから』という言葉は、まだまだマイナスイメージがあります。でもそれを、『地方だからこそできる』というようにプラスのイメージに変えたいんです！地方の若い子が、夢を叶えるのは都会に行かないと叶わない！と考えるのじゃなく、『夢は自分が生まれたまちで叶えられる！』そんな環境をつくっていきたいと思うんです！」

「『売れたい！』や『お金を稼ぎたい！』などの考えは後回し。住みます芸人になった今は『自分がやりたいことを一番にするのではなく、自分が何をすれば地域が盛り上がることに繋がるか！』ということを一番に考えています！香川県に住んでる人が、『香川県に住んでて良かった！』『香川県を離れたくない！』なんてちょっとでも思ってくれるようなことを、どんどんやっていきたいんですよね！

　あっ、それが『自分が一番やりたいこと』なのかも!?（笑）」。目先の結果より、何年も先に繋がる活動をするように心掛けていると熱く語り、さらに続けます。

「地方の問題は若い人が減っているということだと思います。その問題を解決するには、僕は香川県に生まれた人が香川県を離れたくないと思うまちにならなければならないと思っています。そう思うことができれば人口は減らないはずで、住み続ける人も増えると思うんです。

　だから、

　重複してるかもですが、『香川県っていいな！』『香川県って楽しいな！』って、今、住んでる人が、そう思えるようなことを実行できるようにしていきたいんですよね！」

　香川の未来がますます明るくなりそうですね。ぜひ『かじ笑店』や今後も開催されるであろう『かじ祭り』に足を運んで、笑顔と元気を感じてみてください。編集部もこれからも梶さんが創造する「香川の元気の源」に注目したいと思います。