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田舎暮らしの本 11月号

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田舎暮らしの本 11月号

10月3日(木)
890円(税込)

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【田舎暮らし徹底解明】移住者[若者世代や単身者]の割合が多い自治体はどこ?|【公式】2024年版「ユニークベストランキング」

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これから移住する人に向けて、田舎暮らしで気になることをランキング形式で紹介! 今回は、「移住者の割合」のなかでも、特に[若者世代や単身者]の移住者が高い自治体をクローズアップします。若者い世代の移住者が多い地域は、どういう傾向があるのか、本誌ライターが分析・解説します。

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 弊誌「田舎暮らしの本」の人気企画『住みたい田舎ベストランキング』では、回答いただいたアンケートをもとに、さまざまな角度からユニークな取り組みをしている自治体をランキング化。読者の移住地選びの参考になるデータを提供しています。

【集計方法】
対象者:全国の自治体
調査方法:『田舎暮らしの本』からのアンケート
(アンケート送付は、「道府県庁経由でのメール」および「各自治体へ編集部から直接メール」の2ルート)
回答数:587自治体
アンケート実施:2023年10月末 ~ 11月下旬
※各項目の算出方法は表の下に別途記載しています。

掲載:田舎暮らしの本 2024年2月号

【若者や単身者の移住者の割合が高いランキング】

若者や単身者の移住者の割合
※算出方法:2023年度(4月1日から10月末時点)の50代までの単身者の移住者数(2023年10月末時点で移住済み)÷人口
※小数第3位以下を切り捨て

 2023年度(4月1日から10月末現在)における人口に対する若者や単身者の移住者の割合をランキングしたのがこの表で、東日本に多いという傾向が明らかになりました。東京や名古屋に足を伸ばしやすい田舎は、若い世代にとって魅力となっているようです。また、なにより若い世代にとって欠かせないのが仕事です。転職や就業への支援はもちろん、起業・開業への支援などのスタートアップ環境が整備されている自治体に人気があります。

 

スタートアップ環境が整備されている自治体が上位に

第1位:福島県 浪江町(なみえまち)

 全体の移住者の割合で第1位になった人口約2100人の福島県浪江町が、若者や単身者の移住者の割合でもトップになりました。福島県は、東日本大震災により原発事故が起きた浜通りを中心とした被災12市町村の移住支援に力を入れていて、なかでも浪江町はチャレンジショップや新規就農などのスタートアップ環境の整備に力を入れています。また、移住者交流会の開催なども行っており、若い世代にとって注目すべき環境が整っているのです。

ホーム - 浪江町移住ガイド

福島県浪江駅から徒歩1分の「ナミエシンカ」。トレーラーハウスでコワーキングスペース、カフェなどを運営
浪江駅から徒歩1分の「ナミエシンカ」。トレーラーハウス5棟でコワーキングスペース、起業・事業支援、カフェなどを運営。

福島県浪江町の地域おこし協力隊で結成した女性デュオ「ソモプリ」
地域おこし協力隊で結成した女性デュオ「ソモプリ」。主に町内で活動しています。

 

第2位:群馬県 嬬恋村(つまごいむら)

 群馬県嬬恋村も人口は1万人に満たない小さめの自治体ですが、本誌「2024年版 住みたい田舎ベストランキング」の村グループ「若者世代・単身者部門」では全国第1位になっています。コロナ禍では高級リゾート地の軽井沢エリアが注目の的になりましたが、不動産価格は浅間高原別荘地とも呼ばれる嬬恋村のほうがはるかに低めです。テレワーク移住する人や地域おこし協力隊など、若い移住者が増えているのはそのためでしょう。また、23年から「地域課題解決型インターンシップ」で、県外からの大学生も受け入れているのも注目すべき取り組みです。

嬬恋村 移住あるある|嬬恋村の移住定住を知るポータルサイト

群馬県嬬恋村では、「地域課題解決型インターンシップ」で大学生を受け入れている
2023年から「地域課題解決型インターンシップ」で、県外の大学生を受け入れました。

 

第3位:茨城県 境町(さかいまち)

 第3位にランキングされたのは、本誌「2024年版 住みたい田舎ベストランキング」の人口1万人以上の町グループ「若者世代・単身者部門」で全国第1位になった茨城県境町。国際基準の「アーバンスポーツパーク」が開設し、BMXフリースタイル、インラインスケート、スケートボードなど多様なプレーに対応していることから、この環境を求めた若い移住者も急増。25年間住み続けると無償譲渡される新築の定住促進住宅も整備しています。

茨城県境町は子育て支援日本一を目指しています!英語移住しませんか? | 境町公式ホームページ

茨城県境町では、国際基準のアーバンスポーツパークが開設された
国際基準のアーバンスポーツパーク。BMXやインラインスケートなど、この環境を求めた移住も増加中です。

 

第4位:長野県 御代田町(みよたまち)

 長野県御代田町は浅間山の南山麓に広がる高原の町で、避暑地で有名な軽井沢、歴史の街として名高い小諸市、佐久地域の中心の佐久市の2市1町に隣接しています。長野県は本誌の「移住したい都道府県ランキング」で18回連続トップという不動の人気を誇っていますが、御代田町はそのなかでも暮らしやすい“ちょうどいい大きさの町”です。首都圏からのアクセスのよさなどから、テレワークや東京へ月に数回ほど新幹線通勤をする方の移住も増えており、また豊かな自然環境のなかで子育てをしたいと考える若い世代からの人気も上昇しています。小・中学校の給食費無償化や公設学習塾の設置など子育てや教育施策にも積極的に取り組み、若い世代からの移住先としても注目されています。

みよたに移住・みよたに引っ越し | 御代田町

長野県御代田町の龍神の杜より浅間山を望む
龍神伝説をモチーフにした「龍神の杜(もり)公園」より、雄大な浅間山が楽しめます。


 若者や単身者が移住する場合、仕事の確保が最大の課題。上位を占めている自治体は地域おこし協力隊を含めて、そのサポートに力を入れているのが特徴です。

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  • 若者や単身者の移住者の割合
  • 福島県浪江駅から徒歩1分の「ナミエシンカ」。トレーラーハウスでコワーキングスペース、カフェなどを運営
  • 福島県浪江町の地域おこし協力隊で結成した女性デュオ「ソモプリ」
  • 群馬県嬬恋村では、「地域課題解決型インターンシップ」で大学生を受け入れている
  • 茨城県境町では、国際基準のアーバンスポーツパークが開設された
  • 長野県御代田町の龍神の杜より浅間山を望む

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この記事を書いた人

山本一典

山本一典

田舎暮らしライター/1959年、北海道北見市生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、85年からフリーライター。『毎日グラフ』『月刊ミリオン』で連載を執筆。87年の『田舎暮らしの本』創刊から取材スタッフとして活動。2001年に一家で福島県田村市都路町に移住。著書に『田舎不動産の見方・買い方』(宝島社)、『失敗しない田舎暮らし入門』『夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本』『お金がなくても田舎暮らしを成功させる100カ条』『福島で生きる!』(いずれも洋泉社)など。

Website:https://miyakozi81.blog.fc2.com/

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