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田舎暮らしの本 5月号

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田舎暮らしの本 5月号

3月3日(月)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

小さな畑で多品種、多収量!自然菜園でプチ自給 【第5回】

掲載:2024年9月号

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残暑のなかに朝夕の涼しさ
秋冬野菜の種蒔きは短い適期を外さずに

朝夕の気温が下がって夏から秋へと季節が移り、秋冬穫り野菜が始まる9月。野菜ごとに短い適期を外さず、こまめに種蒔きを進めます。初秋の寒暖差で味わいを増した果菜類の収穫も、自然菜園の楽しみです。

※ 雨水に似た野菜の栄養ドリンク。酢・木酢液・焼酎を1:1:1で混ぜたストチュウ原液をペットボトルにつくり置き、300倍以上に薄めて使う。7Lのジョウロの水には、ペットボトルキャップ(約7mL )3杯の原液を混ぜる。

9月 秋の播種(はしゅ)&秋穫り果菜

9月は葉菜類の種蒔きの季節。月末には生育の早いカブやカラシナなどの収穫も始まる。

○秋の種蒔きは3度に分けて

 9月は秋冬野菜の種蒔きの季節です。暑さから寒さに向かうこの時期のポイントは種蒔きのタイミング。早いと虫害を受けやすく、遅れると充分に大きくなる前に冬を迎えて生育を止めてしまいます。数日の違いで結果に大差がつくのが秋蒔き。年ごとに気候の変動が大きい近年では、一度にすべてを蒔かず、できれば3回に分けて3日おきに種蒔きするのが確実です。

 適期は野菜や品種によって異なります。9月上旬にスタートするのは比較的暑さに強く収穫まで時間がかかる野菜。ダイコンの種を蒔き、キャベツやハクサイの苗を定植します。その後は小カブやコマツナ、チンゲンサイなど中間的な野菜、下旬には寒さに強いホウレンソウやナバナ、タアサイ、聖院(しょうごいん)ダイコンなどを蒔きましょう。

 翌年に収穫するネギ類の種蒔き、ニンニクの植え付けも始まります。

残暑が過ぎると完熟トマトや秋ナスは濃厚なおいしさに。降霜まで収穫できる。

夏本番にどんどん穫ったオクラは、9月も盛んに実を付ける。

○秋穫り果菜の濃厚な味わい

 残暑が厳しいとはいえ9月には朝夕の気温が下がり、夜露が降りるようになります。8月の高温でバテ気味だった夏野菜は元気を取り戻して実が充実。秋穫りのナスやトマトは朝夕の寒暖差によって甘味やうま味を一段と増します。キュウリの漬物、トマトソースなど、加工にも適します。その後果菜類の収穫は、ペースこそ遅くなりますが、霜が降りるまで続きます。

下旬には翌年の収穫に向けてイチゴの苗を植え付けできる。

晩秋に乾物用の豆を穫る大豆。9月には若穫りのエダマメとしておいしく食べられる。

 

監修/竹内孝功

たけうち・あつのり1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「自然菜園スクール」などを開催。著書に『自然菜園で育てる健康野菜 ゼロから始める無農薬栽培』『完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』、新装版『無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(すべて宝島社)ほか多数。

WEBサイト「@自給自足Life」https://39zzlife.jimdofree.com/

 

文・写真/新田穂高 イラスト/関上絵美・晴香

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