2020年8月号別冊付録『自分の山で女子キャンプ!』より
アイドル活動をしながら、YouTubeで「さばいどるチャンネル」を配信する さばいどる かほなん。アウトドアやキャンプに詳しいかほなんに、デイキャンプの道具選びのポイントを聞いてみた。
「経験して学ぶ」がテーマ。
ステップアップしていく感じが楽しいです。
こんにちは! さばいどる かほなんです。私はほどよい田舎で生まれ育ったので、子どものころは外遊びが中心。暇なときは「ちょっとカエルをとりに行こうかな」とか、「トンボをつかまえよう」とか、「セミの幼虫を家で孵化(ふか)させるぞ」とか。そういう子ども時代を過ごしてきたので、外遊びが好きなまま大きくなってしまいました。加えて、父はキャンプが趣味で、田舎育ちの母は山登りが好き。今、私がアウトドア好きなのは、田舎で育ってきた環境と、両親の影響が大きいと思います。
現在のようなスタイルのキャンプを始めたのは、アイドルとして活動しながら、ユーチューブで「さばいどるチャンネル」を始めたのがきっかけです。「さばいどる」とは、アイドルとサバイバルを掛け合わせた造語。サバイバルは「厳しい条件の下で生き残ること」を意味しますが、アイドル業界だけでなく、あらゆる困難な状況を生き抜いていけるように、「経験して学ぶ」をテーマに配信を始めました。
小さいころから家族とキャンプをしてきましたが、配信を始めた当初は知らないことがいっぱい。メタルマッチとかフェザースティックとか、存在すら知らなかったところからスタートしました。でも、最初は教わって覚えていたのが、自分で調べるようになり、そのうち工夫したりするうちに、できることが増えていったんです。最近は、100均やホームセンターを巡って、アウトドア用品以外のものを見ても、「これ、キャンプに使えるかな?」なんて頭で思い描くようになってきました。ナイフなどもいろんなものを触るうちに、「これは使いにくいけど、こっちは自分に向いている」なんてことがわかってきたと実感しています。
こんなふうに、徐々に知識がついて、自分がレベルアップしていく感じが楽しかったから、さらにアウトドアやキャンプにハマっていき、動画配信を続けてこられたのかなと思っています。
道具は機能と価格を重視。
必要なものをコンパクトにまとめたい。
道具や服装は、いわゆる「映え」よりも、機能性と価格重視。ブランドにとらわれず、ホームセンターや100均も活用します。服装も、高いものを身に着けていると汚れたときに悲しくなるので、気にせず作業できるものを選ぶことが多いです。
でも、命にかかわるようなものは「いいもの」を使いたい。高いものがいいとか、安いものが悪いとかじゃなくて、何でも使ってみて、経験して学びたいという思いが自分の中にあって、まずはいろんな道具を試してみます。例えばナイフも、1本で何でもできる究極のナイフに出合えればいいなと思い、探していました。さまざまなものを試したうえで、必要なものだけをコンパクトにまとめるのが、私の理想です。
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文/横澤寛子 写真/鈴木千佳
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