リーグ参入で新たな目標も変わらぬ地域貢献
ルビー・リーグ参入
エスタイム・プリンセスは創設から1年、中四国女子硬式野球連盟への加盟と、4月より開幕するルビー・リーグ(3部リーグ・Bグループ)へ参入しました。 現在もまだメンバーは7名のため、山口県女子硬式野球チームの山口ヴィーナスとの合同チームでの参入ですが、新たな目標が生まれました。
創設時からキャプテンでエースとしてチームを引っ張る山本優華(ゆうか)選手は「うれしいのが一番。今まで女子だけで試合をすることがなかったので、それがうれしい。 チームの勝利に貢献したい」と話します。
柳選手も「リーグに参入するまでは2、3人とかで練習をよくしていたので、何のためにやっているのかたまに分からなくなっていた。リーグに入ったことで、選手も気持ちが変わったと思います。試合をしてみて、結果はひどかったですけど、今後の課題とかも考えながら、自分的には試合ができるうれしさを感じました」と喜びを語ってくれました。
「勝ちというのは、スポーツをやっている人間であれば誰でも目指すと思う。人数が少ないなかでルビー・リーグに参加しようと思ったのは、選手が頑張ってSNSを通して選手集めをしている部分に感銘を受けたからです。練習だけじゃなくて、何かしら結果、実績を残さないと選手集めにつながらないし、町への周知やPRもできませんから」(大瀬戸さん)
変わらぬ地域貢献
リーグ参入と進化したエスタイム・プリンセスですが、これからも変わらないことがあります。それが地域への貢献です。これまでも野球をするだけでなく、地域のイベントに参加したり、ボランティアを行うことで地域に貢献してきましたが、それはこれからも変わりません。
「イベントに参加したとき地域住民の方たちに認知していただいて、応援してもらえることが一番うれしい」(山本さん)
「自分が好きな野球をすることで、地域が盛り上がっていく。人の役に立てることに魅力があります」(柳さん)
「強くて、勝利だけを目指すチームではなくて、地域に溶け込んだ、周りから応援されるチームを理念にあげています。勝ち負けではなくて、その地域への恩返し、地域への活動を広げていきたいという考えがありますので、興味がある方は気軽な気持ちで問い合わせていただければと思います」(大瀬戸さん)
チーム名のエスタイム・プリンセスのエスタイムには、幸せな時間とか、シャイニング、輝く時間という想いが込められているそうです。
「リーグ戦に関しても中学校の跡地を活用して試合をすることが決まっています。安芸太田町で公式試合ができるということですね。そこで選手がしっかり輝いている。使われていなかった場所に地域住民が集まって応援するという姿が我々も目指しているところです。使われてない施設に地域住民の方に歩いても来てもらうことで健康増進にもなりますから、選手たちが頑張っている姿を見て、輝いている時間をみんなで共有できればと思っています」(大瀬戸さん)
多くの女子選手が社会人になって両立を諦めるなか、その受け皿として選手は好きな野球を続けることで輝きながら人間力も成長してゆく。地元においても、輝いている若者がいれば町も活性化し、行政は町の顔としてPRできる。まさに“三方よし”のベースボールプロジェクト。好きな野球を続ける彼女たちの輝きが、これからも町を明るくしてくれることでしょう。
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