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田舎暮らしの本 11月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 11月号

10月3日(木)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

PR熊本県

観光客も移住者も歓迎! 天草は“人”が魅力【熊本県天草市】

世界的に有名なカルデラを持つ阿蘇や干潟で有名な有明海など、山あり海ありの熊本県。豊かな名水や温泉、新鮮な食材、そしてそこに住む人たちも熊本の魅力です。天草市へ移住し、カフェ兼ギャラリー兼古本屋を営むご夫妻にお話をお聞きしました。

掲載:2021年11月号

森本さん夫妻と、屋根裏の住ネコたち。青が印象的な店内は、大祐さんが自分で改修。「同じ青なのに、素材でいろいろな表情が出て面白い」と大祐さん。

 

 天草市本渡の中心市街地にある「本屋と活版印刷所の屋根裏」は、カフェ兼ギャラリー兼古本屋。営むのは、埼玉県から移住した森本大祐(だいすけ)さん(48歳)・千佳(ちか)さん(49歳)夫妻。

 兵庫県生まれで大学では彫刻を学んだ大祐さん、富山県生まれで中学から埼玉に暮らしていた千佳さん。ともに東京や埼玉で暮らし、「田舎で暮らしたい」という憧れを抱いていた。

「けれども、実際に足を運ぶことが少なかったせいか、『田舎はどこも一緒』と冷めた気持ちになっていました(笑)。両親が熊本県八代市出身だったことから天草市を知り、移住に力を入れているので面白そうだなと決めました」と大祐さん。

 千佳さんも「夫は山の近く、私は海の近くと意見が分かれ、天草市なら海も山もあるから住んでみようということに」と話す。

 森本さん夫妻は2014年9月に天草市に移住したが、当初は今とは別のところに暮らしていた。天草市のアートイベント「アマクサローネ」でともに実行委員をしていた友人が「本屋と活版印刷所」を開店。森本さん夫妻はその2階に引っ越して、2020年6月に「本屋と活版印刷所の屋根裏」を開店した。 

森本さん夫妻(中央)と、1階の「本屋と活版印刷所」の本屋店主・永田有実さん(右端)、活版印刷担当の長島裕介さん。

大祐さんこだわりのコーヒー。奥は、千佳さんおすすめの水俣市の「天の製茶園」の紅茶。

 お店の営業時間は「午前10時から寝るまで」。店主の大祐さんによると、「店の隣の部屋に住んでいるので、店をやっているというより、『僕はここにいるから、好きなときに来て』という感じ」。その言葉通り、自宅のように寛げる空間で、長時間いるお客も多いという。

 本の仕入れは千佳さんの担当。小説などのほか、熊本県ゆかりの作家や水俣病関連、社会問題の本も多い。

「自分が知りたいものを仕入れることが多いです。一冊一冊読み込んでSNSに投稿します。問い合わせがあるとうれしいですね」。

 千佳さんは、お店の傍ら市民ラジオのパーソナリティも務める。

「遊びに来た友人が『天草では、地域の人とのおしゃべりが楽しかった』と言うんです。心を開いて接すると、それ以上に歓迎してくれる。天草の魅力は、観光地だけでなく“人”にあると思いますね」と千佳さん。

 店でのイベントや展示会を行っている大祐さんも、「地元で面白いものや素敵なものをつくっている人も多い。ゆくゆくは、地元のいいものを販売していきたい」と語ってくれた。

「暮らしてみると地域をよくしようとする人たちの姿が見えてきます。それに僕たちも加わっていきたい」

   “どこも一緒”ではなくなり、すっかり天草独自の魅力にはまっている。

森本さん夫妻がよく立ち寄るのが、天草の唯一の映画館「本渡第一映劇」。貴重なフィルム上映をしている。

レトロな雰囲気の受付で、「本渡第一映劇」代表の柿久和範さんと映画談義で盛り上がる。

熊本県天草市(あまくさし)

熊本県の南西部、天草諸島の中心部に位置し、青く美しい海に囲まれている。九州本土とは橋でつながっているほか、天草空港からは天草エアラインが運航し熊本空港や福岡空港への便がある。市内中心部にはショッピングセンターなどの商業施設が複数ある。温暖な気候を活用した農業、豊かな水産資源による水産業が盛ん。南蛮文化やキリシタンの歴史など、多くの観光資源にも恵まれている。

〈アクセス〉

・阿蘇くまもと空港から天草空港まで約20分

・福岡空港から天草空港まで約35分

・熊本駅から車で約2時間

牛深港(うしぶかこう)に架かる「牛深ハイヤ大橋」は全長883m、イタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏の設計。歩道もあり、景観が楽しめる。

通詞島( つうじしま) の沖合には約200頭のミナミハンドウイルカが生息。年間を通して野生のイルカに出会える。

世界文化遺産に登録された「天草の﨑津(さきつ)集落」。﨑津教会近くの岬には、海に向かって祈りを捧げるマリア像が立てられている。天草夕陽八景の1つであり、撮影スポットとしても有名。

左/天草市は海産物が豊富で新鮮。特にウニは超絶品で、シーズンにはウニ丼やウニ寿司として市内各店舗で味わえる。右/天草市イルカセンター内「IRU CAFE(イル カフェ)」では、イルカカステラがのったソフトクリームを販売。

天草市の移住支援

空き家バンクには、住宅のほか空き店舗も登録されている。空き家バンク登録物件を購入または賃借し改修した場合、対象経費の2分の1以内(上限100万円)を補助。空き家バンクに登録して移住した場合に、市内で使える商品券(上限20万円)の交付もある。

お問い合わせ:天草市地域政策課

☎0969-27-6000

天草市移住・定住サイト「あまくさライフ

まずは滞在してみて!「天草市お試し住宅

移住前に天草の暮らしが体験できる施設を用意。1泊~1カ月間利用できる短期滞在型体験施設「かねやき倶楽部」と、1カ月〜1年間利用できる長期滞在型体験施設「ダーチャかねやき」がある。詳細は、天草市地域政策課へお問い合わせを。

短期の「かねやき倶楽部」は1人1泊2000円。

長期の「ダーチャかねやき」は、1棟月3万円。

「美しい海と見どころがたくさんの天草市へぜひおいでください!」と天草市地域政策課の山中ちはるさん。

 

熊本県への移住のお問い合わせ
くまもと移住定住支援センター

【東京窓口】
☎080-2125-1656(直通)/☎03-6273-4401(代表)
(火~日曜10:00~18:00)
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8階(ふるさと回帰支援センター内)

【大阪窓口】
☎090-9288-0046(月~金曜9:00~17:00)
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-1-3-2100 大阪駅前第3ビル21階(熊本県大阪事務所内)

【熊本窓口】
☎096-333-218(1月~金曜9:00~16:00)
〒862-8570 熊本県熊本市中央区水前寺6-18-1(熊本県地域振興課内)

【熊本県移住定住ポータルサイト】
「LIFE KUMAMOTO」https://www.kumamoto-life.jp 

 

「イジュカツ!! くまもと移住活動」を開催!

10月30日(土)13:00~15:00
Zoomを使った参加費無料のオンライン移住相談イベントです。当日は阿蘇地域からの中継で配信予定。申し込みフォームから申し込みいただいた方に、後日招待メールをお送りします。
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/21/111231.html

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