能登(のと)半島中央部に位置する石川県穴水町(あなみずまち)は、奥能登の玄関口。東京・羽田空港から「のと里山空港」まで約60分、そこからまちの中心部まで車で約15分と、交通の便がよく住みやすい。日本海側でありながら、内浦にある穴水の湾は非常に穏やかで、まるで湖のような景色が続いている。海では釣りやマリンレジャー、山間部では山菜採りなどを楽しむことが可能だ。また穴水町は食の宝庫で、特に四季に分けて開催される食のイベント「穴水まいもんまつり」では、春はいさざ(白魚)、夏はサザエ、秋は牛、冬は牡蠣(カキ)といった能登の旬の食材がフルコースメニューで味わうことができる。
2023年3月の情報です。
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掲載:田舎暮らしの本 2023年3月号
穴水湾の上にぽっかりと浮かぶ不思議な建造物は、「ぼら待ちやぐら」といわれるもの。天文学者のパーシバル・ローエルが、著書『NOTO―能登・人に知られぬ日本の辺境』のなかで、怪鳥ロックの巣のようだと表現した、ぼら漁を行うためのやぐらだ。最盛期には町内で40基を数えた。漁を行う者はいなくなったが、町の観光名所として現在でも残っている。
町の中心部に立つ、便利でありながら自然豊かな場所に立地
穴水町は面積も広く、地域によっていろいろな楽しみ方があり、目的に合わせて住まい環境を選ぶことができる。物件があるのは、職場や学校、ショッピングセンターなどが集中する市街地。このエリアでは、毎月テント市が開かれる商店街があり、7月の長谷部まつりでは見どころとなるパレード行進で賑わう。ほかにも、さまざまなイベントが年間を通じて催されていて、賑やかで便利な暮らしが楽しめる。
一方、町内のほとんどを世界農業遺産に認定されていて、市街地から少し離れれば海も山もあり、豊かな自然が広がっている。
物件は、穴水市街地や七尾線穴水駅まで徒歩約10分、コンビニまで徒歩約5分、ショッピングセンターまで徒歩約12分と便利なところにある。木造2階建てで、上下水道引き込み済み、洋式トイレは水洗だ。水回りなどは多少の改修が必要で、残置物が多いのがやや残念なところ。残置物の処分には、町の処分費補助が利用できるので、相談しよう。
【物件データ】
石川県穴水町
100万円
土地:不明
延床:43坪・144㎡
改修費補助:最大100万円
処分費補助:最大15万円
●9DK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築51年●水洗トイレ●のと鉄道七尾線穴水駅より約1.6km●穴水ICから車で約5分の穴水市街地に位置し、コンビニまで徒歩5分、ショッピングセンターまで徒歩12分と比較的便利な立地。木造2階建てで、和室8室のほか物置や廊下があり、収納スペースが多い。多少の補修が必要。小学校へ約1.8km、中学校へ約1.3km。
●問い合わせ先:穴水町観光交流課 ☎0768-52-3671
全体的に残置物が多いが、古民家のような板張り天井や、アンティークのタンスなど、少し手を加えるだけで、おしゃれになる要素が見受けられる。
キッチンなどの水回りは補修が必要。
台所から続く洗面所。瞬間湯沸かし器での給湯となっている。奥に洗濯機置場がある。
ピンクを基調としたバスルームの浴槽は大理石調。シャワーも装備されており、床、浴槽は改修なしでそのままで使える。
トイレは、昔ながらの便所を改修しており、そのまま使えるが、やや狭い。
【石川県穴水町の魅力】
Iターン者への支援が手厚い。食と趣味を満喫できるまち
穴水町は移住定住支援制度が充実しており、特にIターン者には手厚い支援を行っている。売買契約や賃貸借契約を締結された人には、改修費や家財道具処分費の補助金が支給される。
年間を通してウォーキングやマリンレジャー、山菜やキノコ採り、大自然のなかのドライブなど、さまざまな楽しみ方ができる穴水町。特に釣りは、魚種が多く、聖地といわれるほど。また、牡蠣、ナマコなどの海の幸、山菜などの山の幸、風土を活かして栽培から醸造までを行っている能登ワインなど、豊かな食も魅力。
【能登牡蠣(のとかき)】
身が乳白色であることや、牛乳と同じようにさまざまな栄養素を含んでいることから「海のミルク」といわれている牡蠣。穴水町では、延縄式(はえなわしき)と呼ばれる養殖方法で育てている。毎年、冬から春にかけて町内で牡蠣のフルコースを味わうことのできる「かきまつり」が開催され、特に2月に行われる「雪中ジャンボかきまつり」では町の人口を優に超える観光客が訪れる。
【能登ワイン】
穏やかな能登の気候や土壌を活かしてワイン専用のブドウを栽培し、醸造まで行っている能登ワイン。穴水町特産の牡蠣の殻を活用した土壌改良により、海のミネラルを含んだ土がブドウをおいしくしている。加熱殺菌を行っていない本格的な生ワインで、数々のワインコンクールで入賞を果たしている。
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