岩手県遠野市(とおのし)は、市のほぼ全域が北上川の支流である猿ヶ石川(さるがいしがわ)の最上流域にあたり、中央部は北上山地(きたかみさんち)最大の盆地である遠野盆地となっている。昔ながらの曲り家などの原風景が残り、カッパや座敷童子といった民話が数多く伝承されている「民話の里」。米や野菜、肉用牛の生産といった農業や、市内の8割を超える森林を活かした林業などの第1次産業が基幹産業となっている。
「遠野ふるさと村」に保存されている南部曲り家。「曲り家」は、母屋と馬小屋を直角に連結した伝統的な建物で、馬を大切に扱っていた遠野の暮らしの様子がわかる。
高清水展望台から望む雲海。遠野市は盆地になっており、霧が発生した早朝に高清水展望台に上ると、平地を覆いつくした霧が雲海として姿を現す。
市の中心部に位置し、商業地域へのアクセス良好。すぐ隣には川が流れる
物件は遠野市の中心部に位置し、遠野駅をはじめ、こども園、市役所、市民プールなどへアクセスしやすい。閑静な住宅地のなかに立ち、住宅のすぐ隣を河川が流れているため、窓を開けると、川の流れや四季折々の風景を楽しむことができる。また、お寺も多い地域となっている。
築48年で、床に傾きがあるため、大幅な改修が必要だ。ほとんどの家財道具は撤去済み。トイレは汲み取り式だが、敷地内に下水引き込み管があるので、水洗化することができる。
遠野市では、家の改修や取得に対して補助を用意している。
①リフォーム事業助成金:空き家バンクに登録されている物件を対象に、リフォーム工事費用の半額、または家財道具の整理の費用の半額を助成(補助の上限はリフォーム工事が40万円、家財道具整理が10万円。活用はどちらか一方のみ。市外からの移住者の方が対象)。
②木づかい事業費補助金:遠野市産木材を使用して行ったリフォーム工事に対して、2万5000円/㎥を補助。補助上限は100万円。
③空き家取得奨励金:県外からの移住者または39歳以下の若者が空き家バンクに登録されている物件を購入した場合に、30万円の奨励金を交付。
【物件データ】
岩手県遠野市
100万円
土地:48坪・161㎡
延床:24坪・80㎡
取得費補助:最大30万円
改修費補助:最大40万円
処分費補助:最大10万円
●3DK●宅地●平坦地●都市計画区域内非線引き●築48年●汲み取り式トイレ●釜石自車道遠野ICより約1.9km●市街地近くの閑静な住宅街。家の裏を来内川が流れる。周辺にはお寺が多い。こども園と市民プールへ約200m、遠野駅へ約600m、市役所へ約700m、小・中学校、スーパー、ホームセンター、コンビニ、総合病院へ1〜2.2km。トイレは汲み取り式だが、敷地内に下水引き込み管あり。駐車場5台分。
●問い合わせ先:で・くらす遠野 ☎0198-62-2111
1階に和室1部屋、2階に和室2部屋の3DK。壁のはがれや床の傾きがある。
2階の和室の様子。収納力のある押し入れやクローゼットが備え付けられている。写真右の障子を開けるとベランダへとつながっている。
2階の8帖の和室。こちらも床の間や押し入れがあり、使い勝手がよい。
ダイニングキッチンのダイニング部分は窓が大きく、すりガラスによって優しい光が差し込む。
システムキッチンは、きれいに掃除すれば使える。勝手口もあり、外からのアクセスもよい。
バスルームは壁のタイルが剥がれ落ちているので、改修が必要。
トイレは汲み取り式で、要改修。下水管が引き込まれているので、水洗化することができる。
【岩手県 遠野市の魅力】
ホップ栽培日本一とどぶろく特区で、盛り上がる
人と妖怪が同居していたと思わせる雰囲気を感じることができる「民話の里」遠野市。市では、移住専門の相談窓口として「で・くらす遠野(観光交流課事務局)」を設置し、移住希望者の相談対応をはじめ、ポータルサイトでの情報発信や移住フェアへの参加などを行っている。
また、遠野市は全国に先駆けて「どぶろく特区」に認定された市であり、ホップの栽培面積日本一で、ホップの里にもなっている。それらに関わるイベントも多く開催され、盛り上がっている。
【ホップ栽培】
遠野市は、ホップの栽培面積日本一。写真は、ホップの球果で、これがビールの原料となる。近年では、「遠野ホップ収穫祭」や「遠野ビアツーリズム」といったビールに関するイベントなどを企画し、盛り上がっている。
【どぶろく特区】
遠野市は、全国に先駆けて平成15年に「どぶろく特区」に認定され。、市内各所でどぶろくが楽しめる。冬には、茅葺き屋根の南部曲り家(母屋と馬小屋を直角に連結した家)で、どぶろくを楽しむイベントが開催される。
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