島原半島の北西部に雲仙岳を取り巻くように位置している長崎県雲仙市（うんぜんし）は、北岸に有明海（ありあけかい）、西岸に橘湾（たちばなわん）を望む美しい海岸線を有しています。こんこんと温泉が湧き出る雲仙温泉や小浜（おばま）温泉には、全国から温泉愛好家や観光客が数多く訪れます。そんな湯量豊富な温泉にひかれて移住する人も多くいます。田舎でのスローライフという憧れがかなうのが雲仙市です。
2023年8月の情報です。
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掲載：田舎暮らしの本 2023年8月号
市の南東部・南串山町上大良地区の橘湾を望む段々畑で、ヒマワリが花を咲かせています。空と橘湾の青を背景に、黄色い大輪の花が埋め尽くす光景は圧巻です。ここの丘陵地では春にジャガイモ、秋にレタスを栽培していて、5月のジャガイモの収穫後に地元の生産者がヒマワリの種を植えて花を咲かせています。ヒマワリの花が枯れたら畑に混ぜ込んでレタス栽培の緑肥（肥料）にしているそうです。
雲仙温泉を代表する観光名所の1つが「雲仙地獄」です。あたり一面に、硫黄の香りが立ち込め、地の底から吹き出す蒸気と熱気がもうもうと立ち込める様子は、恐ろしい地獄のイメージそのものです。大叫喚地獄やお糸地獄、清七地獄など30あまりの地獄を巡ることができます。また、ここはキリシタン殉教の舞台になったことでも知られています。
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