スームルームは、インパクトのある激安価格で、知る人ぞ知る、中国発のブランド。キャンプ道具収集癖のあるYouTuberのFUKUさんも、ついつい購入してしまうそうだが、その魅力は価格帯だけにとどまらないのだという。
「今回紹介したテントは、おそらくバンドックソロベースEXをオマージュした品なのではないかと思われますが、単なる模造品なのかというとまた違って、昨年より大きく広くするなど、独自の進化が見られます。また、意外と縫製が悪くなくて、付属品もしっかり。使ってみるとそのコスパに驚きます。ただ現在は、有名ブランドに似かよった商品が多いので、今後はオリジナリティが追加されるようなギアが出てくると、もっと面白くなると思います」
【スームルーム Best 1】
ミリタリーテント X-large 1万6900円
昨年発売した1人用より広くなったパップテントが2021年秋に登場。サイズアップとともにサイドフラップが付いてデラックス仕様になった。ほどよい厚みのあるポリコットンは「日光の遮断効果があり、火の粉にも結構強いです」とFUKUさん。前後とも跳ね上げることができるが、「サイドフラップなどがあるので、すっぽりと包まれるような基地感が楽しめます。天井や左右に余裕があるので、広々していますね」。
パップテントとは、軍幕テントとも呼ばれるもので、その名の通り、軍の幕体(テント)を指す。大人の隠れ家的な見た目も相まって今ひそかなブーム。世界各国の軍ものテントや、軍払い下げ品を求めるマニアがおり、デッドストック品は高値で取り引きされる。ただ、希少品のため、それらを模した製品も発売されている。
蚊帳で防虫! インナーテントはメッシュ構造になっている。
スカートで防寒! パップテントにはなかったスカートが付くなど至れり尽くせり。
屋根部分のポールに吸盤を付ければ雨よけに。
【スームルーム Best 2】
チタンペグ24㎝ 4本 2379円
長さ24㎝で太さもある本格志向のペグ。固い地盤や強風に耐える高いクオリティを誇る。「このサイズのチタンなのに激安。有名メーカーのペグでチタン製が少ないのは、原材料費が高いから。鉄だと重くなりますが、チタンなら1本約60g。何度も使っていますが、軽くて持ち運びやすいし、さびないし、曲がらないです」。
スームルームは、チタン製ペグを低価格で実現。軽量で丈夫な驚愕のペグだ。
【スームルーム Best 3】
3mベル型テント 1万9700円
色は「セモリナ」という白に近い色が特徴。「この価格で、グランピングのようなオシャレで写真映えするキャンプができますよ。大人2人+子ども1人くらいであれば余裕で使えます」とFUKUさん。ポリエステル生地のため、やや風合いに欠けるのと、結露しやすいデメリットもあるが、20~30数㎏にもなるコットン製と比べると8.8㎏と軽くて持ち運びやすく、取り扱いも楽。
ポリエステル製で扱いが楽ちん。オシャレで楽しいベル型テントだ。
天井が高く、開放的。上部のベンチレーター(換気口)は少し小さい。
入り口以外に3つの窓があり、ファスナーを開けるとメッシュ状で、風が通る。
下部のファスナーを開けると、切り離すことができ、フロアレスのタープのように使える。
メインポールやV型ポールの縦位置が示されていてわかりやすい。ペグを打つ本数が多く大変なのは一般的なベルテントと同様。写真映えへの道は甘くない!?
YouTubeチャンネル「FUKU」
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YouTubeサブチャンネル「FUKUパート2 キャンプギア開発への道」
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FUKUさんのVoicy「キャンプ道具買いたくなる話」
FUKUさんのTwitter
https://twitter.com/FUKU97810073
文/横澤寛子 写真/古川寛二
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