田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

菜園向き農地に隣接する4DK・350万円&工房にも適した6DK・380万円【栃木県茂木町】

掲載:2022年4月号

2022年2月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→茂木町空き家バンク

茂木町の空き家バンクでは、毎年20~30件の新着情報が紹介され、家庭菜園のできる空き家や土地が、売却希望物件のほか、賃貸物件の中からも探せる。今回は国道沿いの2つの物件を訪ねた。

【茂木町の物件①350万円】菜園に隣接する南東に開けた4DKの平屋

平屋の家は屋根の状態もよい。廊下にサッシのテラス窓。「ひなたぼっこしたくなりますよ」と、もてぎ暮らしサポートセ ンターの植松祥江さん(左)、商工観光課の根津みゆきさん(右)。

里山を眺める日だまりで、のんびり楽しむ菜園生活

 南東向きの段丘の敷地に立つ手ごろな大きさの平屋。廊下の窓を開けると、日だまりのような庭につながる。庭からは見えないが100mほど先には川が流れ、その向こうに小高い山を眺める。川との標高差は20mほど。広葉樹の里山は、これから芽吹きの時季の彩りが楽しみ。

 家屋は経年どおりの変化が見られるが、ていねいに使われ、比較的傷みは少ない。床は点検と補修が必要で、特に入居前に、北側2部屋は張り替えたい。キッチン、風呂、トイレはそのままでも使えそう。壁のクロス替えなども含め予算が許す範囲でリフォームするとよい。

 納屋も傷みがなく、倉庫や作 業小屋に重宝。ただし、納屋の 軒が障害物となり、背の高い車 の敷地内への進入は難しい。

 庭につながる農地は手ごろな広さで家庭菜園にぴったり。徒歩5分ほどの場所に農地もあり、ソバや大豆など穀類の栽培にも使えそう。イモなどを育てる場合はイノシシ対策が必要だ。

 スーパーや役場のある町の中心街まで車で約10分。

【物件データ】
栃木県茂木町
350万円
土地:90坪・297㎡
延床:32坪・104㎡
菜園:あり
取得費補助:最大100万円
改修費補助:最大10万円

●4DK●宅地●平坦地●都市計画区域内非線引き●築36年●水洗●常磐自動車道水戸ICより約33km●国道123号から30mほど入った敷地に立つ平屋。南東向きで日当たり良好。建物の状態は屋根をはじめ比較的いいが、床に補修が必要。納屋付き。南西に菜園が隣接するほか、徒歩5分ほどの場所に菜園向きの農地が3カ所あり。賃貸は月3万円。
●問い合わせ先:もてぎ暮らしサポートセンター ☎︎0285-64-1310

障子と襖で仕切られた間取りは、開け放てば広々した空間に。

家屋の南西に接する農地。 思い立ったらいつでも行けるキッチンガーデンに。

うどんの製麺小屋として使われていたという納屋。物置というより作業場として使いたい。

付属の農地。このほか橋を渡って坂を上がった集落近くにもある。

町の特産のユズも育てられます!

中心街にある茂木町まちなか文化交流館「ふみの森もてぎ」。 町有林のスギを使った建物が自慢。

【茂木町の物件②380万円】6DK、国道沿いの2階建て住宅

今回、各物件をご案内いただいたのは、左から植松さん、商工観光課の河又博久さん、根津さん。

もとは店舗を兼ねた住宅。ものづくりの工房にも

 国道に面して西向きに建てられた家屋は、もともと小間物などを扱う店舗を兼ねた住宅だったという。

 2つの玄関があり、ダイニングと西側2部屋、東側2部屋と2階とに分けて使うこともできる。立地と間取りから、店舗や工房などを兼ねた利用に向きそうだが、駐車スペースは1台分なので、集客する場合は別途近場に探す必要がある。

 敷地は西側の国道から東に下がる傾斜地。家屋の東半分は、鉄骨による柱で2mほど持ち上げられており、大谷石が擁壁となった半地下倉庫になっている。そのほか東側に立つ倉庫も利用可能だ。

 室内は雨漏りなどもなく経年相応。多少だが土台の沈下による柱の傾きが見られるため、この部分を中心に床下を点検し、必要な補修をしてから住みたい。キッチンとユニットバスは比較的最近改修済み。

 国道を挟んで向かい側にある農地は、比較的小面積なので、夏野菜や葉菜類などを中心に、無理なく育てる家庭菜園向き。

【物件データ】
栃木県茂木町
380万円
土地:257坪・850㎡
延床:32坪・106㎡
菜園:あり
取得費補助:最大100万円
改修費補助:最大10万円

●6DK●宅地●傾斜地●都市計画区域内非線引き●築42年●水洗●常磐自動車道水戸ICより約33km●栃木県宇都宮市と茨城県水戸市をつなぐ国道123号に沿って、西向きに立つ2階建て住宅。駐車スペースは家の前に乗用車1台分。家の向かい、歩行者用信号機で道を渡ったところに菜園用地がある。母屋の東側に納屋が付属。賃貸は月3万円。
●問い合わせ先:もてぎ暮らしサポートセンター ☎0285-64-1310

トマトやナスも育てられます!
国道沿いの物件 (奥)と、菜園の敷地(手前)。野菜の様子が家の2階の窓から眺められる。

1階中央の和室は襖を隔てて東側の和室に続く。東側の廊下には広い窓が。

国道に面して曇りガラスが配されたダイニングは、改装なしに使える。

移住担当者に聞く!茂木町オススメスポット&農産物グルメ

里山散策と那珂川の清流

 里山の風景が楽しめると、最近増えているのはハイキングやサイクリング、トレイルランの人。これからの季節に訪ねたいスポットは、3kmの里山散策コースで多くの花木を観察できる樹の花自然園「花の山」。夏は那珂川の清流。野菜の直売所などがある「道の駅もてぎ」は季節を問わずにぎわう。

那珂川はアユの漁獲量全国1位、天然遡上数全国2位を誇る。アユのやな漁も行われ、町内の大瀬やなは那珂川最大のやな場。

国道123号沿いの「道の駅もてぎ」では、とちおとめをはじめ地元の農産物がお買い得。

生のとちおとめをその場でアイスミルクに混ぜるジェラート「おとめミルク」。道の駅もてぎで12月~5月の限定販売。

茂木町移住支援情報

空き家リフォームのほか、賃貸家賃への補助もあり

 移住おためし住宅「もてぎ暮らし館」は、移住前のお試し暮らしのほか、テレワークでの利用もできる。1泊~1カ月以内の利用が可能で、料金は1泊2000円、30泊までで3万円。さらに住まい関連の支援としては、子育て世代で最大100万円の空き家リフォーム助成や最大月2万円の家賃補助(3年間)、新築住宅取得には固定資産税相当額を最大10万円(3年間)補助などがある。

問い合わせ先:もてぎ暮らしサポートセンター  ☎0285-64-1310

問い合わせ先:商工観光課  ☎0285-63-5668 https://www.town.motegi.tochigi.jp/teiju/

移住を検討するためのお試し住宅「もてぎ暮らし館」 は生活家電一式を備えた1 LDK。

「お気軽にご相談ください!」と、もてぎ暮らしサポートセンターの植松祥江さん。

文・写真/新田穂高

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事