2022年5月上旬の情報です。
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南北に広い常陸太田市は、太田城址や常陸太田駅のある市南部の平野部から、天体観測地として知られる高原まで、地域ごとに特徴ある自然環境を有する。市北部の旧里美村役場、現在は市役所支所の近くに立つ平屋は、こまめに手入れされていて、 おだやかなたたずまいを見せていた。
茨城県北部の市域は南北に約40km、人口約4万7300人。平安末期から 戦国期まで佐竹氏が居城、江戸期には水戸藩領地として発展。常磐自動 車道那珂ICより約20分。常磐線水戸駅から水郡線常陸太田駅まで約40分。
菜園付き、南向きで日当たり良好な2DKの平屋
補修不要の平屋。家主が毎年手入れを続けたモミジの木が目印。「家屋の東側の庭は畑として使われていました」と、少子化・人口減少対策課の小澤夏希(こざわなつき)さん(左)、會澤勉(あいざわつとむ)さん(右)。
補修なしで住める家だがリフォームには助成あり
「東京に出て会社勤めをした伯父が、別荘として建てた家です。月に何度か戻ってきては、山歩きを楽しんでいましたよ」
と、空き家を案内してくれたのは、家主の髙島滿(たかしまみつる)さん・義子(よしこ)さん夫妻。伯父さんが使わなくなった後、夫妻が受け継いで借家とし、12世帯が利用してきた。
「床の間があって日当たりがよいと喜ばれました。不便がないようにと、少しでも不具合があればすぐに直しましたしね」
手入れのよい家はすがすがしく、築年数を感じさせない。
「屋根や床下も点検済みで、シロアリの心配もありません」
手を入れることなく住める家だが、常陸太田市では空き家バンク登録物件を改修する場合、「空き家リフォーム工事助成金」が利用できる。工事費の2分の1を最大100万円助成。地域材を利用した経費についてはさらに10万円が加算される。また、「空き家家財道具等処分費用助成金」として、空き家の所有者または賃借人、購入者のいずれかが、家財道具などの処分にかかる費用を最大20万円まで助成してもらえる。
「住宅取得促進助成金」は、子育て世帯などが住宅を取得するか、子育て世帯などと同居するために住宅を取得する場合に交付される。築後10年以上の住宅では20万円、市外からの転居加算が10万円。親と同居・近居で10万円の加算。ちなみに新築住宅への交付金額は30万円。
駅や市役所、高校のある旧城下町の市街地から、山の自然豊かな北部までエリアを選べる常陸太田市。国道349号バイパス沿いには26haの大型商業施設などを開発中で、静かな暮らしと利便性が両立する。市内3カ所にあるお試し居住施設を利用して生活を体験できる。
【物件データ】
茨城県常陸太田市
300万円
土地:120坪・398㎡
延床:20坪・66㎡
菜園:15坪
取得費補助:最大50万円
改修費補助:最大110万円
家財処分費補助:最大20万円
●2DK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築48年●水洗●水郡線常陸太田駅より約25km●鉄道駅や市役所のある市街地から離れた山間部だが、市役所支所(旧里美村役場)に近い平坦な立地。国道バイパス開通後の旧街道沿いで、閑静ながら比較的利便性が高い。物件よりコンビニ・直売所へ約200m、小・中学校へ約500m、郵便局・市役所支所へ約800m。
●問い合わせ先:常陸太田移住・定住相談室「じょうづるライフ3110」☎0294-72-3110
【ココがオススメ!】奥の8畳間は、材を吟味し、違い棚を設けた床の間が落ち着いた風情をつくる。
南と東の廊下に欄間付きの明るいテラス窓。和室は風の通りもよく、冬暖かく夏涼しい。
【補修するならココ】キッチンも補修不要だが、助成金を利用してリフォームすればさらに快適に住める。
トイレは水洗、温水洗浄便座付きにリフォーム済み。
家屋と庭を手入れしてきた家主の髙島滿さん、義子さん夫妻。数軒隣に住んでいる。
フェンスを隔てた道沿い、玄関わきのカーポート。雨でもほとんど濡れずに乗車できる。
庭先の井戸は深さ7mほど。近所からもらいに来るほど水量が多く水質もよいそう。
庭には建築主が近隣の山を歩いて詠んだ短歌を、妻が揮毫(きごう)して建てた碑がある。
物件の周辺環境
車で5分圏内にコンビニや農産物直売所、食料品も扱うホームセンターあり。なかでも刺身や総菜に強いのが小規模地元密着型のスーパー。
露天風呂からの眺めもよい里美温泉保養センター「ぬく森の湯」には車 で約4分。全国トップレベルのアルカリ度で、とろとろの泉質。
文・写真/新田穂高 写真提供/常陸太田市
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