掲載:2022年10月号
2022年8月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
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店舗の付いた平屋の住宅、隣に広い駐車スペース、その隣に家庭菜園にぴったりなサイズの畑が一続きに並ぶ敷地は、平日耕作、土日はカフェなど兼業しながらの田舎暮らしにも向きそう。畑は家主が耕作中で、そのまま引き継いでスムーズに菜園生活をスタートできる。
自然環境と利便性に恵まれ好立地の5DK+元店舗!
屋根と壁に傷みあり。立地を生かして週末カフェも
通りに面してコンクリート土間の店舗スペースを持つ平屋住宅。屋根に一部傷みが見られ、雨漏りにより壁の一部がかなり損傷している。とはいえ、家屋は日当たり、風通しとも良好。建物全体はしっかりしている印象で、床に不安もなく、建具の滑りもスムーズ。購入にあたっては損傷部の部分補修の可否とコストを確認して判断してほしい。
好ましいのは立地。水戸市から大子町を南北に抜けて福島県に至る国道118号から1本入った旧国道沿いで、静かなうえ車での移動は便利。敷地に沿って走る水郡線の運行は1日に水戸方面8本、郡山方面9本なので、通過音も気にならない。最寄り駅までは旧国道を北上して徒歩約20分。
建物南側の庭は広くないが、北側は車8台以上が無理なく止められる砂利敷きの駐車スペース。ここまでが約188坪の宅地部分。草刈りが必要な面積は少なく、その分、菜園の手入れに注力できる。
駐車場の隣が菜園で、無償での所有権移転または無償貸与が可能。現在、家主が耕作中のため、開墾などの必要がなく、引き継いでそのまま作付けができる。粘土質だが緩傾斜地の一角に平らに開かれた菜園は水はけもよさそう。8月半ばの取材時にはナス、トマト、トウガラシ、ネギ、エダマメ、キュウリ、カボチャ、アスパラガスなど一通りの野菜が育っていた。適した野菜や栽培時期など、菜園の特徴を知り尽くした家主に聞けるのもメリット。菜園初心者なら栽培方法も教わるとよいだろう。
のんびりと菜園生活だけでなく、店舗と駐車場を活用して休日にカフェを開くなど、ときどき人を集めたい人にも興味深い物件。二地域居住にも向きそうだ。
【物件データ】
茨城県大子町
280万円
土地:188坪・621㎡
延床:29坪・97㎡
菜園:93坪
改修費補助:最大70万円
●5DK+元店舗●宅地●平坦地●都市計画区域外●築51年●水洗●水郡線下野宮駅より約1.5km■交通量の少ない旧国道の東側に立つ平屋の住居兼店舗。敷地の裏(東)側を通る水郡線の向こうに久慈川が流れ、対岸に小高い山が眺められる。茨城県北ロングトレイルのコース内にあり、月待の滝まで徒歩約8分。車でコンビニへ約5分、スーパーやホームセンターへ約7分。
●問い合わせ先:まちづくり課 ☎︎0295-72-1131
周辺環境
大子町での菜園の楽しみ方
コンニャクイモは町の特産
山間の小面積の田畑では多種類の作物がつくられてきた。寒冷地に向くリンゴの産地だが、日本最北のお茶の地でもあり、野菜や果樹がおいしく育つ。ぜひつくりたいのがコンニャクイモ。「昔から栽培が盛んで江戸時代には水戸藩の専売品でした。今も自前のコンニャクイモで自家製コンニャクをつくる人がいます」(貝さん)。
担当者に聞く!
大子町のオススメスポット&農産物グルメ
アウトドア&温泉を満喫!
町の基幹産業は観光と農林業。袋田の滝や月待の滝、久慈(くじ)川のアユ釣りや川遊び、県内最高峰の八溝山や男体山(なんたいさん)などの登山、キャンプ場も人気で、サイクリングルートも好評です。各所に点在する温泉で疲れを癒やしたら、全国コンテストで高評価の「奥久慈米」、のびのび育てた「奥久慈しゃも」も、ぜひ味わってください。
大子町移住支援情報
空き家物件改修に助成
サテライトオフィス進出も支援
「空き家バンクリフォーム助成金」は町内業者を利用して工事費の50%、最大70万円を助成。「空き家片付け支援助成金」は空き家の所有者を対象に最大10万円を補助。町内の空き家を改修し、オフィスを開設、運営するための費用(取得費、改修など)を最大150万円助成する「サテライトオフィス等進出支援事業補助金」など二地域居住への支援にも取り組んでいる。
問い合わせ先:まちづくり課 ☎0295-72-1131 https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/dir003270.html
文/新田穂高 写真/菅原孝司(東京グラフィックデザイナーズ)
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