センスのある空間。
「センスがいい」と、よく口にはしますが、“センス”の軸は人それぞれ。そして、歳を重ねるごとに一個人が考える“センス”も変わっていきます。そう、“センス”は無限大。
宝島社が発行する雑誌「MonoMaster」3月号では、『センスのある空間。』をテーマに、様々な自宅空間を紹介しています。そこで、田舎暮らしの本編集部が本誌でも人気のある「薪ストーブ」のある空間をピックアップ!
首都圏で働きながら、自宅で薪ストーブのある暮らしを実現した勝田夫妻のこだわり空間を紹介します。
勝田裕介さん/かおりさん
●会社員
土地の購入時は裕介さんが都内へ、かおりさんは湘南へ通勤というお互いのアクセスを考えて横浜になった。毎月1.5リットルのクラフトビールが3種類届くというサブスクリプションサービス会員なので、休日は夫婦でグラスを傾けて愉しんでいる。
落ち着いた雰囲気と心地いい薪ストーブ。
キャンプに登山とアウトドア好きな夫婦なので愛車はジープとジムニー。
土地に一目惚れしたという勝田夫妻。アウトドアが好きなので山を眺められるようなエリアがいいが、それでいて都内への通勤も便利で住宅環境もいい、ある程度広い土地を探していたという。
「ここは75坪あるので、犬も遊べる空間があるんですよ」と勝田裕介さんが言う。
「リビングのソファに腰掛けているのが好きです」とかおりさん。
花を買ってきてドライフラワーを作るのがかおりさんの趣味。
バリのリゾートのようなミックスカルチャー的なインテリア作りを心がけ、リビングにはかおりさんお手製のドライフラワーを数多く飾る。
「和風でも洋風でもない、なんて言いながら2階には桐ダンスがあったりするんですけどね」と、かおりさんが笑う。
「妻が家を建てるならBESSがいいって最初から言ってて。展示場に見に行くといろんなモデルがあるから心が揺れたのですが、長いこと住むのを考えたら落ち着いたデザインがいいかなあと思って」と“程々の家”というモデルに決定した。
夫婦それぞれで居心地がいい場所は異なり、かおりさんはリビングで、裕介さんは土間。それでも壁がなく隣り合ったひとつの空間である。土間の大きな吹き抜けは2階へと通じ、どこにいてもお互いの存在をいつでも感じられる。
「薪割りは大変ですけど薪ストーブは欠かせません」と裕介さん。
「薪ストーブが心地よくって、暖まりながらロッキングチェアに揺られてるといつの間にかうたた寝しちゃうんですよ」と裕介さん。薪の調達は植木屋さんが置いていってくれることもあり、いまのところ無料で賄えている。
「 一度座ると離れられなくなる、人をダメにするロッキングチェアです」と裕介さん。
吹き抜けの土間に薪ストーブを設置。この一台で家中を暖めてくれる。
「家を建てるなら、薪ストーブは絶対に欲しかったんです」とかおりさん。薪ストーブは二人の好みが強く一致するアイテムだ。
「MonoMaster」3月号より抜粋して掲載
撮影/羽田貴之 編集・原稿/野上真一
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