新潟県の最西端に位置する糸魚川市(いといがわし)は、南は長野県、西は富山県と接し、紺碧の日本海から、北アルプスの山々まで壮大なスケールが広がる。海も山も近い豊かな自然や、日本の国石・ヒスイが採れる珍しい地質などが評価され、日本で初めて世界ジオパーク(現ユネスコ世界ジオパーク)に認定された。海抜0mから3000m級の山々まで起伏に富んだ大地が、豊かな水や海・山の幸、ここにしかない四季の風景や暮らしを育んでいる。北陸新幹線や高速道路を使えば、新潟市や金沢市、東京や大阪にもアクセスしやすい。
2023年4月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
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掲載:田舎暮らしの本 2023年3月号
糸魚川市の西端にある「親不知(おやしらず)・子不知(こしらず)」は、日本海に落ち込む断崖絶壁が連なるエリア。親不知駅と市振駅(いちぶりえき)の間が親不知、親不知駅と青海駅(おうみえき)の間が子不知と呼ばれている。古くから「天下の険」と呼ばれ、北陸道最大の交通の難所として知られてきた。崖の高さは300~400mほどで、展望台からは荘厳な日本海、晴れた日には能登半島も眺望できる。「道の駅親不知ピアパーク」では、その日水揚げされたばかりの鮮魚が並ぶ直売施設もあり、新鮮な魚介類も味わえる。
白馬山麓県立自然公園にある標高1188mの明星山(みょうじょうさん)は、日本有数のロッククライミングのゲレンデとして有名。約3億年前のサンゴ礁が変化した石灰岩でできた白い岸壁は目を奪われる大迫力だ。
「糸魚川シーサイドバレースキー場」は、ゲレンデから日本海が見渡せる珍しいスキー場で、海と山の近さを味わいながらウインタースポーツが楽しめる。ゲレンデ横には、なめらかな泉質で“美人になれる温泉”として人気の「塩の道温泉」があり、こちらはオールシーズン利用可能。
スキー場が1km圏内にある3階建て。登山やウインタースポーツが楽しめる
北陸自動車道糸魚川ICから車で約15分、四季折々の景色が楽しめる山々に囲まれた地域に立つ3階建て。物件がある根知(ねち)地区は、40年以上も前から地域づくり活動が盛んなところだ。近くには、スキー場や温泉もある。
物件は、道路沿いに立つ3階建てで、住居スペースは2階と3階、1階は車庫兼倉庫として使用可能。雪が多い地域のため、屋根付きの車庫や除雪用具を収納できるスペースがあるのはありがたい。9DKと部屋数が多いので、民泊やゲストハウスとしても活用できる。築37年だが、2階の一部に雨漏りがあるほか、汲み取り式トイレや風呂も改修が必要。畳も交換したほうがよい。
【物件データ】
新潟県糸魚川市
80万円
土地:100坪・330㎡
延床:102坪・338㎡
取得費補助:最大160万円
改修費補助:最大50万円
処分費補助:最大10万円
●9DK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築37年●汲み取り式トイレ●大糸線根知駅より約4㎞●里山に立つ3階建て。1階は物置兼車庫。1985年に増築、空き家歴は5年だが、屋根の部分的な補修や、水回りの大幅な補修が必要。駐車場は屋外2台分、車庫2台分あり。物置付き。糸魚川シーサイドバレースキー場へ約800m。雨飾山登山口や糸魚川温泉へも車で気軽に行ける距離。積雪は年100~150㎝。
●問い合わせ先:いえかつ糸魚川 ☎025-556-6411
2階の中央にある6帖の和室2部屋は続き間で、横に3畳間が4つある。
3階には、8帖、7.5帖、6帖の和室がある。
広いダイニングキッチン。壁が一部はがれているので修繕が必要。
かわいいタイルが張られたバスルームはシャワー付き。
トイレは汲み取り式なので、改修が必要。
2階の雨漏りの跡。屋根の改修が必要だ。
除雪用具などを入れておける倉庫もある。
【新潟県糸魚川市の魅力】
ヒスイをはじめ、さまざまな石が採れる「石のまち」。5つの酒蔵もあり、地酒が楽しめる
日本の国石ヒスイの国内随一の産地として有名な糸魚川市は、そのほかにもさまざまな石が採れ、「石のまち」として知られる。海岸に流れ着くヒスイを探す「ヒスイ拾い」が好きで移住する人もいるほどだ。また、北アルプスからのミネラル豊富な水で育まれる食材も魅力。市内には、5つの日本酒酒蔵があり、多様な地酒が堪能できる。また、山では登山、トレッキング、キャンプ、スキー、海では釣り、サーフィンなど季節によってさまざまなアクティビティが楽しめるのも魅力。
市では、移住希望者に糸魚川での暮らしの体験を提供。「セミオーダー型移住体験」では希望に応じた行程で田舎暮らしが体験できる(市内宿泊費や交通費に対する支援制度あり)。また「移住体験交流施設」は最大6泊7日まで無料で宿泊可能となっている。
【道の駅マリンドリーム能生(のう)】
能生漁港で水揚げされた新鮮なベニズワイガニを買って、その場で食べられる日本海側最大級の「かにや横丁」が人気。ほかにも、日本海の魚介類が並ぶ鮮魚センターや土産物店、レストランが軒を連ね、海の恵みが存分に楽しめる。
【越の丸茄子(こしのまるなす)】
糸魚川市の特産品である「越の丸茄子」は肉厚で、その甘味から「茄子の大トロ」とも呼ばれている。揚げ出しにして食べると、とろけるような食感がたまらない逸品だ。
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