掲載:2023年4月号
2023年2月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→安芸高田市空き家バンク
市街地から車で約40分の中山間地域だが、アユが釣れる清流・長瀬川や自然環境保全地域に指定された神秘的な森、地元の人が大切に育てているユズ畑など、魅力がいっぱいの川根地域。真っすぐな土間が家を貫く、ちょっと面白い間取りの古民家を紹介する。
自然豊かなエリアに立つ4SK
こちらの物件も、日当たりのよい平坦地の田園地域に立つ。長瀬川の対岸には、神秘的な森「小掛峡(こがけきょう)県自然環境保全地域」が広がる。
山と川をフィールドに
アウトドアが楽しめる
島根県との県境に近い、山間の集落・川根(かわね)。苦味が少ないまろやかな酸味と豊潤な香り、無農薬栽培が特徴の「川根柚子」の産地で、地元の人が主体となり、ケーキやユズ茶などの加工品を数多く生み出している地域だ。
そんな川根にあるこの物件は、目の前を長瀬川が流れ、その向こう側には県の自然環境保全地域が広がる立地だ。
玄関を開けると真っすぐにコンクリートの土間が延び、その左側に田の字形の和室、右側に台所と浴室があるという間取り。
「昔は雨の日や農閑期に、ここでワラを編むなどの作業をしていたのでしょう。このような土間付きの古民家はよく見かけます」と、逸見さん。
風呂はなんと五右衛門風呂。灯油ボイラーで加熱するタイプで、このまま使うことができるという。
「新しい風呂にリフォームすることもできますが、せっかくの五右衛門風呂、残してもらえるとうれしいですね」
と、逸見さん。
気になるところは、和室の一部に床が湿っているかもしれない部分があること。一度床をはがしてみて、問題がないようならそのまま使ってかまわないだろう。水回りや屋根にも問題は見られず、ほぼ補修不要で利用できそうだ。
庭は舗装されており、4〜5台駐車可能。川根地区は日本海側の気候の影響を受けやすいエリアなので、市街地に比べて積
雪が多い。しかし、家の前に水路が流れており、そこに雪を捨てることができるのはうれしいポイント。
市街地からは車で約40分と若干離れているが、地域のオンデマンドバスもある。
「近くの長瀬川はアユの釣りポイント。夏は川遊び、冬は雪遊びなど、オールシーズン楽しめる場所だと思いますよ」
【物件データ】
広島県安芸高田市
300万円
土地:79坪・262㎡
延床:27坪・90㎡
菜園:あり
改修費補助:最大80万円
●4SK●宅地●平坦地●都市計画区域外●63年●汲取●中国自動車道高田ICより車で約20分●中山間地域の集落に立つ。上記面積とは別に、田約1000㎡と畑約200㎡、山林が付く。隣接地に墓地があるので、現所有者の墓参りは認めることが条件。ほぼ補修不要だが、修繕が発生する場合は購入者の負担となる。納屋付き。アウトドアが楽しめる江の川カヌー公園さくぎへ車で約10分。
●問い合わせ先:建設部管理課 ☎0826-47-1201
ココがオススメ!
空色にペイントされた昔のガラス戸が、和室のいいアクセントになっている。
土間には畳の縁側がある。雨の日はここに洗濯物を干したりもできそう。
土間を挟んで設けられた台所。土間と一体化させて広々としたキッチンにしても面白そう。
母屋の隅には倉庫もあり、収納として利用できる。
まだまだ現役の五右衛門風呂。灯油ボイラーで沸かすタイプだ。
ココは補修が必要
床が少ししっとりしている箇所。床下を確認して、問題ないようならその まま利用しても。
周辺環境
集落の中心部にある郵便局。ATMもあるので便利。近くには診療所やカフェもある。
「川根柚子」を使ったスイーツなどの加工品は、ネットショップでも販売。
安芸高田市の魅力紹介
歴史薫るまちの新しい見どころ
2020年にオープンした道の駅「三矢の里 あきたかた」。地元の農家直送の野菜や果物が並ぶ産直市や、旬な素材の味を活かしたレストランなどが集まる。屋外には巨大モニターがあり、サンフレッチェ広島の試合時にはパブリックビューイングで盛り上がりを見せる。また、神楽門前湯治村のイベントでは、伝統の安芸高田神楽を見ることができる。
道の駅「三矢の里 あきたかた」では観光情報や道路情報も発信。ぜひ立ち寄って。
オススメグルメ「夜叉うどん」
刺激的な辛さと芳醇なうま味、安芸高田産ネギのシャキシャキ感がやみ つきになるご当地グルメ「夜叉うどん」。道の駅では冷凍したお土産用 も販売。
安芸高田市での物件探しのアドバイス
市内の昭和期の建物は平屋が多い。「畑も引き取るなら値段を下げてもいい」と言う売主もいるので、コミュニケーションを取って価格や条件の折り合いをつけよう。
文/はっさく堂 写真/福角智江 写真提供/安芸高田市
この記事のタグ
田舎暮らしの記事をシェアする