掲載:2023年5月号
2023年3月上旬の情報です。
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里山集落が点在する大子町。物件は広い町域のなかでも駅まで2km以内の便利な立地に立つ。庭先の家庭菜園は耕作中で即利用が可、南向きの高台で日当たりと水はけもよい。家屋、庭ともに二地域居住で手入れのしやすいお手ごろサイズ。管理もよく少ない補修で住める。
市街地近くの閑静な高台に立つ3DKの平屋
手入れされた空き家は駅から徒歩約25分
水戸市から大子町を経て福島県へと抜ける国道118号の北側の高台に立つ平屋の住宅。近くには昨年移転した役場の新庁舎があり、畑と住宅が混在する静かな環境。駅から徒歩約25分、国道沿いのスーパーやホームセンターまで約3.5kmと、山里のエリアが広がる大子町では便利な立地。
大子町の気候は、寒暖差が大きく冬の最低気温は岩手県盛岡市(もりおかし)並みに下がるが、日中の日差しは暖かい。夏の猛暑日も多いが熱帯夜は少ない。
建物は17 年以上空き家状態とのことだが、近隣に住む家主に管理されて掃除が行き届き、良好な状態が保たれている。家屋内外の湿気も少ない。壁の一部に雨じみが見られるが、屋根や建物を外部から確認すると要補修の箇所は見当たらず、台風などによる暴風雨時の軒下への吹き込みの跡と推測される。床の状態もおおむねよく、気にしなければ現状でも住めそう。予算が許せば壁のリフォームで、装いを新たにするとよいだろう。
水回りもそのまま使用が可能だが、灯油の風呂は追い焚きのみ。台所の給湯は屋内設置のガス瞬間湯沸かし器なので、町による工事費の50%の空き家改修費助成を利用するのなら、給湯設備の更新に充てるのもよい選択だろう。
家屋の南側の縁側は日当たりがよく、外の庭につながっている。庭では家主が耕作中。日当たりと水はけのよい畑で、そのまま家庭菜園ができる。面積は決して広くはないが、初めての菜園には最適。除草をはじめ庭の手入れをするにも無理がない。本格的な自給菜園をするのなら、地域の人と知り合えば近隣に畑は借りられる。
この物件の難点は1つ。道路から1段下がった敷地のため、家の前に車が入れられないこと。大きな荷物の搬出入には少し手がかかる。一時的な駐車は前の畑の入り口でよいとのことだが、恒常的な駐車場は、別途確保する必要がある。駅や日常の買い物は自転車やバイクなどの利用でも事足りる立地ではあるものの、近隣の観光地巡りなど、車があると大子町の暮らしの楽しみは広がる。
そして冷暖房の調節がしやすいのは小さい家のメリット。この物件はその点でも、二地域居住で大子町を楽しむために、ほどよいサイズだといえそうだ。
【物件データ】
茨城県大子町
280万円
土地:71坪・233㎡
延床:21坪・70㎡
菜園:あり
改修費補助:最大70万円
家財処分費補助:最大10万円
●3DK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築約58年●水洗●JR水郡線常陸大子駅より約1.7km■大子町役場新庁舎へ約1km、道の駅「奥久慈だいご」へ約1km。市街地に近く、便利でありながら閑静な高台に立つ。家屋の南側の庭で家庭菜園ができる。道路に接した駐車可能なスペースはごく狭いため、近隣に別途借りる必要あり。
●問い合わせ先:まちづくり課 ☎0295-72-1131
物件周辺の楽しみ
駅や道の駅周辺を自転車で散策
常陸大子駅周辺のパン屋やカフェなど、国道沿いの道の駅やスーパーなどは、天気がよい日なら自転車で行くのにほどよい距離にある。自転車なら商店街の狭い路地にも入りやすく、散策にぴったり。車移動とはひと味違う、ゆったりとしたペースで楽しめる。
大子町移住支援情報
サテライトオフィス進出も応援
「空き家バンクリフォーム助成金」は町内業者を利用して工事費の50%、最大70万円を助成。「空き家片付け支援補助金」は空き家の所有者を対象に最大10万円を補助。町内の空き家を改修し、オフィスを開設、運営するための費用(取得費、改修など)を最大150万円助成する「サテライトオフィス等進出支援事業補助金」など、二地域居住への支援にも積極的に取り組む。
問い合わせ先:まちづくり課 ☎0295-72-1131 https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/dir003270.html
文/新田穂高 写真/尾崎たまき 写真提供/大子町、和田真寛さん
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