羽後町（うごまち）は秋田県南部に位置する、緑豊かな自然環境に恵まれたまち。農業が盛んで、山間部では収穫した稲を天日干しして乾燥させる稲架掛け（はさがけ）という手法が現在も受け継がれ、昔懐かしい田園風景を今に伝えています。就農を希望する移住者も年々増加していて、まちでは助成金や研修制度など、新規就農をサポートする体制を充実させています。
田舎暮らしの本 Web編集部
古くから出羽富士（でわふじ）呼ばれ、親しまれてきた鳥海山（ちょうかいさん）。羽後町からはまさにその呼び名にふさわしい姿を眺めることができます。特に、水の張った田んぼが鏡面となり、逆さ富士が映る光景は、田植え前後のわずかな期間しかみることのできない絶景です。
2022年11月に、ユネスコ無形文化遺産に「風流踊」のひとつとして登録された「西馬音内の盆踊（にしもないのぼんおどり）」。優美で艶やかな踊りと、勇ましく賑やかなお囃子が絶妙に調和し、幻想的な空間をつくり出します。今年も8月16日～18日にかけて開催されます。
町内の田代地区軽井沢にある「菜の花畑」は、季節になると一面に花が咲き、黄色のじゅうたんのような風景は圧巻。地域の人々がコツコツと長年かけて、面積を拡大してできた畑です。菜の花の心地よい香りに包まれた癒やしの空間に出合えます。
2階から里山と田園風景を一望
物件があるのは山間部の田代地区で、移住者が増えているエリア。Uターンした人が営む国登録有形文化財を改装した古民家カフェ兼農家民宿「阿専（あせん）」へ徒歩約5分、横手盆地を一望できる絶景スポットまで車で約10分、「五輪坂温泉としとらんど」へ車で約15分、道の駅「うご 端縫いの郷」へ車で約17分と、さまざまな楽しみ方ができます。小学校、こども園まで車で約5分と、子どもがいる家族でも暮らしやすい環境です。
設備に関しては、プロパンガスと灯油（風呂）、水は沢水を使用。トイレは汲み取り式のため、水洗式に改修が必要です（町の助成制度あり）。残っている家具などは、契約後所有者が処分する予定になっています（使用したいものがあればそのまま使ってもOK）。また大型車が駐車できる車庫付きで、車庫内には除雪機があります。屋外に2、3台駐車可能。雪が多い地域のため、雪かき、雪下ろしは必須となります。
築53年ですが、床の傾きや天井の雨漏りなどは見当たらず、大幅な改修はしなくて済みそう！
敷地内には家庭菜園ができるスペースがあり、隣家とは40mほど離れていますが、家と家の間に隣家の小屋があります。部屋数は7Ｋと多く、ファミリーにおすすめしたい物件です。
羽後町には、住宅取得やリフォームに対する補助、県外からの転入者への就職応援給付金、また就農定住する方への支援などがあります。
〇羽後町住宅取得奨励金：県外から初めて羽後町に移住し、住宅を新築・購入する場合、かかった費用の1/2（最大100万円）を助成
〇羽後町住宅リフォーム促進事業：県外転入者（Uターン含）が25万円以上の住宅リフォームを行う場合、かかった費用の20％（最大20万円）を助成
〇羽後町ふるさと就職応援給付金：県外転入者（Uターン含）が町内企業に就職し6カ月継続して勤務した場合に、給付金5万円を支給
〇羽後町移住就農者支援事業補助金：移住して就農定着を希望する方に対して、農業機械購入費助成や耕作放棄地再生利用支援などを行っています
【物件データ】
秋田県羽後町
100万円（要相談）
土地：不明
延床：59坪・196㎡
菜園：あり
取得費補助：最大100万円
改修費補助：最大20万円
●7K●宅地●平坦地●都市計画区域外●築53年●汲み取り式トイレ●湯沢横手道路湯沢ICより約18㎞●田んぼと山に囲まれた地域。価格は300万円以下で相談可、月額3万円の賃貸でも。移住者が増加している地域で、徒歩約5分のところに古民家カフェもある。絶景が広がる「みはらし荘」や、農家レストランのある「旧長谷山邸」へ車で約5分。冬は除雪が必要。
●問い合わせ先：羽後町みらい産業交流課 ☎0183-62-2111
玄関前の様子。雪が多い地域なので、窓には雪囲いの板が並べられるようになっています。
玄関前にも、雪や冷気が家のなかに入り込まないように風除室が設置されています。
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物件の内観を紹介！
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