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田舎暮らしの本 12月号

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11月1日(金)
890円(税込)

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岡山の白桃はなぜ美味しいのか?高級な理由は?知られざる栽培の舞台裏を大公開!都内アンテナショップで食べられる極上パフェも要チェック!

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今が旬な岡山県の白桃の詰め合わせ

晴れの国とも呼ばれる温暖な気候を活かし、ピオーネやマスカット、イチゴなど、さまざまな高級フルーツが栽培される「くだもの王国」岡山県。なかでも、「白桃」は岡山県を代表する特産品として思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?  1個数千円することも珍しくない、岡山県の高級フルーツ「白桃」ですが、美しく白い外観と美味しさの裏側には徹底された栽培管理と岡山県独自の取り組みがありました。今回はそんな、岡山県の「白桃」の知られざる裏側をご紹介します!

 

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岡山の桃が有名なのはなぜ?

 岡山県といえば!といわれるほど認知度の高い白桃ですが、日常的に目にすることは少ないのではないでしょうか?

 それもそのはず。

 実は、岡山県の桃の生産量は全国第6位と決して多くありません。

 では、なぜこんなにも岡山県の桃が有名で、評価が高いのでしょうか?

 現在、日本で栽培されている主要な桃は、明治34年に大熊重五郎によって発見され、育成された、岡山県の「白桃」から派生した品種といわれています。その「白桃」が、外観が白く美しく、糖度の高さややわらかい果肉が特徴の「岡山白桃」としてブランド化されました。さらに、岡山県産の品種として代表される、高級な果物としての価値が高い「清水白桃」などの知名度とも相まって、岡山県と言えば桃!というイメージが定着したのではないでしょうか。

白い桃を作るのはこんなに大変だった… 白桃の生産の裏側をご紹介!

 高級な贈答品として珍重されることも多い、岡山県産の桃ですが、高級と呼ばれるに相応しい生産者の努力が隠されています。これを知れば、美味しくて高級なのも納得?

岡山県独自の品種づくり

 岡山県独自の取り組みとして、まず挙げられるのが独自の品種づくり。葉のDNAを調べ、果実をつける前に特徴を機械で分析することが可能とのこと。なんと!苗の状態から、成長した際の果実の色が判別できるそうです。この技術を用いて新しい品種を選抜することで、外見が赤や黄色い桃などを除外し、効率的な「白桃」の生産を可能にしているんです。

モモのDNAを判別する機械。日本でもこの機械を導入している場所は少ない。
桃のDNAから果皮色などを判定するこの選抜方法は、岡山県が開発した門外不出の技術。

それぞれの苗に番号が振り分けられ、白い桃のDNAを持つか判断される。
それぞれの苗に番号が付けられ、白い桃のDNAを持つかどうか、厳密に判断されています。

手作業で行う『袋掛け』という作業

 岡山県は暖かい気候のため、桃の木を好む虫や病気の被害が出やすいというデメリットがあります。そこで、それを防ぐために、岡山産の白桃では、すべての果実一つずつに「袋掛け」という作業を行っています。光が当たりづらくなっていることで、白い果実をキープするための日焼けを防ぎ、さらに、害虫などの被害から果実を守り、繊維がやわらかい桃に仕上がるそうです。

 最近では品種に合わせ、様々な種類の袋が使用されています。二重で保湿が可能な袋や、果実が赤くならないように「桃の日焼け止め」効果のある成分が塗られている袋もあり、品質管理が徹底されています。

 生産者たちは、この袋掛けの工程を、すべて手作業で行い、なんと1ヘクタールで10万回(枚)ほど作業するそう。熟練者でも、1時間で200枚ほどという、聞いただけでも労力のかかる作業になります。そういった細かな職人技が高品質な味わいを支えているんです。

白桃1つ1つに丁寧に袋掛けしている様子。なんと1haあたり10万枚を手作業で行うそう。
白桃一つひとつに丁寧に袋掛けしている様子。なんと1ヘクタールあたり10万枚を手作業で行うという気の遠くなる作業です。

袋掛けを行う事で、害虫や病気からの被害を防いだり、美観の向上など白桃づくりにおいて必要不可欠な工程なのだそう。
袋掛けは、害虫や病気の被害を防いだり、美観の向上など、白桃づくりにおいて必要不可欠な工程なんだそう。

気が抜けない『収穫~出荷』での品質管理

 桃の栽培で最もシビアだといわれるのが「収穫」の作業。その適期は、1~2日で、毎朝、目視で適熟のタイミングを判断します。果皮色の微妙な変化、成熟パターン、品種の成熟特性などを熟知しておく必要があり、長年の経験や勘が必要不可欠だそうです。

【収穫の様子】袋掛けされた桃が収穫のタイミングかどうか1つ1つ開けて確認する。
収穫に適したタイミングは、たったの1~2日間。袋掛けされた桃が収穫のタイミングかどうか、毎朝、脚立に登って一つひとつ開けて確認します。

 収穫が完了すると、箱詰めの作業へ。果実の形などを中心に選果をされ箱詰めが行われます。「色の白いは七難を隠す」などといいますが、白桃は外観が白いため、傷や病害虫の被害などもわかりやすく、外観も美しい桃に育てるのは本当に大変なことなのです。

 収穫以降の桃の肌は柔らかいので、常に気を使いながらの作業が必要。手で持ったときに桃を傷つけないよう、結婚指輪をも外して作業するというようなデリケートな対応をしています。

【選果の様子】収穫後も気の抜けない作業が続く。桃をサイズなどで分別する作業では桃を傷つけないよう丁寧に作業を行っている。
桃をサイズなどで分別する選果作業は、桃と桃が触れて傷がつかないようにそっと置くなど、注意深く行われます。この繊細で丁寧な作業こそ岡山クオリティー。

 さまざまな繊細な工程を終え、ついに出荷!  農協や市場を経て、ようやく私たちの元に届きます。

 買った人が食べるタイミングで、最も桃の果肉がやわらかく、香りが立ち、果汁があふれる、ベストな状態になるよう、計算して配送・店舗販売されています。「岡山白桃」を本当に美味しい状態で食べてほしいという生産者の思いが、この徹底された品質管理につながっているのです。

様々な工程を終え、ついに出荷され店頭に並ぶ【岡山白桃】
ついに出荷され店頭に並ぶ「岡山白桃」。こちらは1個2000円を超える値段がついていますが、こだわり抜かれた栽培の裏側を知ると、高級なのも納得できます。

この透明感や均一に白く美しい外観は、DNA選別や袋掛けの努力の結晶。もちろん、味も超一級品。
この透明感や均一に白く美しい外観は、DNA選別や袋掛けの努力の結晶。もちろん、味も超一級品です。

そんな白桃を使ったスイーツが、今なら東京都内で味わえる!

新橋のとっとり・おかやま新橋館で食べられるスイーツ
岡山県のアンテナショップ2Fにある「ももてなし家」で味わえる、岡山県産の白桃をふんだんに使った4種類のスイーツ。

 東京・新橋駅前にある「とっとり・おかやま新橋館」では「岡山白桃フェア」を8月31日まで開催中で、白桃をまるまる1個使用したパフェや、タルト・プリンなどが味わえます!

 なかでもひときわ存在感を放つのは「岡山白桃パフェ2023~白桃まるごと贅沢一個使い~」(税込み2300円)。フレグラ・桃のジャム・ヨーグルトムースなどをベースに、まるごと1個の白桃が使用されており、白桃の味わいを存分に楽しむことができます。

岡山県の白桃をふんだんに使った白桃パフェ
「岡山白桃パフェ 2023~白桃まるごと贅沢一個使い~」(税込み2300円)などが発売中。

岡山白桃のスイーツがいっぱい!期間限定のスペシャルメニュー。
岡山白桃のスイーツがいっぱい!  期間限定のスペシャルメニュー。

 ぜひこの機会に、岡山の白桃を味わってみてはいかがでしょうか?

ビストロカフェ「ももてなし家」
東京都港区新橋一丁目11番7号 新橋センタープレイス2階
TEL 03-6280-6475
営業時間11:00~22:00(L.O. 21:00)

※「ももてなし家」では、白桃パフェは『事前予約』を推奨しています
※平日は午後、土日祝日は終日、混雑が予想されます
※白桃スイーツの数には限りがあり、来店しても提供ができない場合もありますので、Webや電話で予約をおすすめします
※白桃の入荷状況などにより、フェアの終了が早まる可能性があります。
(11:00~14:00の予約は公式HP、電話のみの受け付け)

【営業時間変更のおしらせ】
8/26(土)18:00開店
8/29(火)16:00閉店(15:00 L.O.)
8/30(水)17:00開店

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  • 今が旬な岡山県の白桃の詰め合わせ
  • モモのDNAを判別する機械。日本でもこの機械を導入している場所は少ない。
  • それぞれの苗に番号が振り分けられ、白い桃のDNAを持つか判断される。
  • 白桃1つ1つに丁寧に袋掛けしている様子。なんと1haあたり10万枚を手作業で行うそう。
  • 袋掛けを行う事で、害虫や病気からの被害を防いだり、美観の向上など白桃づくりにおいて必要不可欠な工程なのだそう。
  • 【収穫の様子】袋掛けされた桃が収穫のタイミングかどうか1つ1つ開けて確認する。
  • 【選果の様子】収穫後も気の抜けない作業が続く。桃をサイズなどで分別する作業では桃を傷つけないよう丁寧に作業を行っている。
  • 様々な工程を終え、ついに出荷され店頭に並ぶ【岡山白桃】
  • この透明感や均一に白く美しい外観は、DNA選別や袋掛けの努力の結晶。もちろん、味も超一級品。
  • 新橋のとっとり・おかやま新橋館で食べられるスイーツ
  • 岡山県の白桃をふんだんに使った白桃パフェ
  • 岡山白桃のスイーツがいっぱい!期間限定のスペシャルメニュー。

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

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