青森県南東部に位置する八戸市(はちのへし)は、北東北最大級の工業地帯、水産業、IT産業などを要に栄える人口約23万人の中核都市。都市と自然が調和し、文化・スポーツが盛んです。太平洋に面した八戸市は、海から拓け、海とともに発展してきたまち。全国有数の水揚げを誇る水産都市であり、新鮮なイカやサバなどの海の幸が絶品です。三陸復興国立公園に指定されている種差(たねさし)海岸や蕪島(かぶしま)など、雄大な自然も見どころです。夏は冷涼で冬は晴天が多く降雪量は少なめな気候で一年中過ごしやすく、交通アクセスに恵まれていることから、住みやすいまちとして注目されています。
2023年8月上旬の情報です。
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掲載:田舎暮らしの本 2023年8月号
種差海岸(たねさしかいがん)の最北に位置する蕪島(かぶしま)は、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。毎年3月上旬ごろに蕪島にウミネコが飛来し、4月ごろに産卵をはじめ、6月ごろにヒナがかえり、8月ごろには蕪島を旅立っていきます。蕪島は、こうした一連のウミネコの繁殖の様子が観察できる国内唯一の場所です。菜の花が咲く5月には、菜の花の黄色、蕪嶋神社の鳥居の赤、ウミネコの白と青空と、コントラストが美しい風景が楽しめます。
「三陸復興国立公園・種差海岸」は、ウミネコの繁殖地、岩礁、砂浜、天然の芝生地など多彩な景観を楽しむことができ、海沿いの広大な芝生「種差天然芝生地」は唯一無二の絶景です。周辺の食堂で、生ウニ丼やウニ丼(蒸しウニの卵とじ)、 磯ラーメンなど、地元のグルメを味わうのもおすすめです。
天然芝が美しい種差海岸沿いの散歩が楽しめる
三陸復興国立公園に指定された種差海岸や蕪島まで約1㎞のところに物件はあります。自然豊かな海、砂浜、芝生などはずっと見ていても飽きないため、散歩やジョギングなどに最適です。また、休みの日は朝ヨガやシーカヤック、トレッキング、マリンスポーツや釣りなどで海を満喫できます。
物件は、海に近い住宅地に立つ木造2階建て。7DKと部屋が豊富にあるので、趣味部屋や書斎、衣裳部屋、つなげて広い部屋にしたりと、さまざまな使い方ができます。築57年のため、水回りや屋根などに大幅な補修が必要です。トイレは現況汲み取りのため、水洗化する際は、浄化槽の設置または下水の引き込みが必要となります。家の南側に庭スペースがあり、家庭菜園ができます。季節の野菜やフルーツを植えたり、花や木を植えて縁側から成長を眺めて暮らすのも楽しいでしょう。この物件は市街化調整区域内のため、都市計画法の手続などが必要となります。検討の際には、八戸市建築指導課(☎0178-43-9136)に確認してください。
【物件データ】
青森県八戸市
100万円
土地:79坪・262㎡
延床:47坪・157㎡
菜園:あり
取得費補助:最大5万円
処分費補助:最大5万円
●7DK●宅地●平坦地●市街化調整区域●築57年●汲み取り式トイレ●八戸線鮫駅より約1.5㎞●葦毛崎(あしげざき)や種差海岸への散歩が楽しめる立地。保育園と小・中学校へ約400m~1㎞、温泉、スーパー、コンビニ、総合病院へ約2.2~4.3㎞。大幅な改修が必要。1台駐車可、物置あり。日当たりのよい庭で家庭菜園可能。夏は涼しく、積雪は例年0~25㎝。
●お問い合わせ先:八戸市都市政策課 ☎0178-43-2824
1階には、和室が3部屋あります。畳などに経年劣化が見られるので、床下の構造も要確認。
2階には洋室が3部屋、和室が1部屋あります。天井に多少の傷みがあり、屋根の補修が必要です。
玄関には、木製の丈夫な靴入れが設置されています。
【青森県 八戸市の魅力】
新鮮な海の幸や山の幸が豊富で、豊かな食文化が育まれてきた
八戸市は、新鮮な海の幸や山の幸があり、豊かな食文化が育まれてきました。この地域には、春から夏にかけて「やませ」といわれる冷たく湿った風が吹くため、先人たちは米の代用として小麦やそばを栽培して克服してきました。さらに、「南部せんべい」や「せんべい汁」「そばかっけ(薄くのばしたそばの生地を三角形に切って薄塩の昆布だしで豆腐や野菜とゆがき、ねぎみそやにんにくみそをつけて食べる郷土料理)」「ひっつみ(小麦粉を練った生地をひっぱりながらちぎって鍋に入れる郷土料理)」など、郷土色豊かな粉食文化が発展してきました。
また、北東北の海に育まれた新鮮な魚介類が四季折々に食卓を彩り、なかでも、ウニとアワビを使った潮汁「いちご煮」は、晴れの席やお正月に欠かせない郷土料理のひとつとなっています。ふるさと寄附金の返礼品として、いちご煮など八戸市の名産品を取り扱っています。
八戸市では、就業支援、子育て支援、定住奨励金、農園支援などの移住支援事業を行っています。夏は涼しく冬は雪が少なく、一年を通して過ごしやすい八戸で、半分都会、半分田舎の暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。
【八戸せんべい汁】
八戸地方で200年以上も食べ継がれてきた郷土料理です。肉や魚、野菜、きのこなどでダシをとった汁の中に、汁物専用の「おつゆせんべい」を割り入れ、煮込んで仕上げます。おいしいダシ汁が沁み込んだせんべいのツルツル、モチモチした独特の食感は、まるでパスタのアルデンテのようです。ぜひ一度、味わってみてください。
【サバ料理】
海水温の低い八戸沖では、冷たい海で脂肪を蓄えた粗脂肪分の高い大型のサバが水揚げされます。なかでも、秋以降の一定期間内に三陸沖以北の近海で漁獲し、八戸港に水揚げされたサバを「八戸前沖さば」としてブランド認定。市場関係者などに「日本一脂ののったサバ」と評される八戸のサバです。八戸前沖さばの良質な脂を味わうなら、まずはシンプルな串焼きで。市内には、〆サバや棒寿司、味噌煮などサバの定番料理はもちろん、サバだしのせんべい汁や八戸前沖さばの漬け丼など、サバの多彩なメニューを味わうことができるサバ専門店もあります。
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