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田舎暮らしの本 2月号

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1月5日(月)
990円(税込)

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移住にオススメなまち/自給自足を夢見て脱サラ農家37年(46)【千葉県八街市】

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 9月23日。「どこのまちにも楽しく、良いこと、工夫次第で生き残れる道はある」。今日もシトシトと雨が降る。Tシャツ1枚では肌寒い感じ。さて野菜たちはどうしているだろうか。ランニングから戻った足で畑を見回る。そして嬉しいね。数日前まで瀕死の状態だった白菜、キャベツ、大根が曇り空の下で心地よさそうにしている。それから、少し遅い朝食をとりながらテレビを見ていたら山形の話題になった。話題の主人公はアケビ。アケビの皮を漬物にするというのは僕も知っていた。だが、登場した旅館の女将は、みそ炒め、ピザの具材、多くのディッシュを作って見せた。彼女の旅館ではアケビを使ったフルコース料理があるという。

 話は山形から秋田に移る。テレビ朝日のアナウンサー山口豊氏は、地球温暖化に危機を抱き、再生エネルギーの現場取材を長く続けているという。2016年10月、岡山県真庭市での取材で、木質バイオマス発電に力を入れて、街が非常に元気になっているのを目にしたという山口氏によると、再生エネルギーで成功している地域は、実はどこも追い込まれている。人口減少が激しく、若者は出ていき高齢化して、学校は廃校になる。だが、地域消滅の危機の中で、人々は自分たちに残されたのは自然という資源だと気づく。

共通するのは外から来た大資本がやるのではなく、自分たちが自らやらないとまちがつぶれるという覚悟です。典型的なのが秋田です。人口減少率がワースト、自殺率もワースト。冬場の風が厳しい。若者は出ていく。主な産業は農業。そういう中で地元の中小企業が立ち上がった。「秋田風作戦」という企業連合をつくりました。追い込まれたからこそ発揮された地域愛、地域存続の戦いです。

 なるほど、長く自分たちを苦しめてきた風を逆手にとって洋上風力発電で成功する。今では発電機などを収める風力発電の心臓部「ナセル」の部品製造にも挑んでいるというから素晴らしい話だ。最後にもうひとつ、北海道での話を。北海道にはロケット打ち上げの基地「宇宙港」がある。日本のロケットのみでなく、他国からのロケット打ち上げを引き受ける。そのニュースの中でへえっーと思ったエピソード。牧場の牛がロケット打ち上げに寄与しているというのだ。牛の糞尿からメタンガスが発生する。それを液化するとLNGにも匹敵するエネルギーが得られるのだという。「宇宙港」の代表者は言う。世界のロケット打ち上げ基地の多くは砂漠地帯にある。しかし北海道には豊かな自然と観光地があり、美味しい食べ物もある。来訪者はきっと喜んでくれるに違いない・・・。

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この記事を書いた人

中村顕治

中村顕治

【なかむら・けんじ】1947年山口県祝島(いわいじま、上関町・かみのせきちょう)生まれ。医学雑誌編集者として出版社に勤務しながら、31歳で茨城県取手市(とりでし)に築50年の農家跡を購入して最初の田舎暮らしを始める。その7年後(1984年)の38歳のとき、現在地(千葉県八街市・やちまたし)に50a(50アール、5000㎡)の土地と新築同様の家屋を入手して移住。往復4時間という長距離通勤を1年半続けたのちに会社を退職して農家になる。現在は有機無農薬で栽培した野菜の宅配が主で、放し飼いしている鶏の卵も扱う。太陽光発電で電力の自給にも取り組む。

Website:https://ameblo.jp/inakagurasi31nen/

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