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田舎暮らしの本 8月号

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田舎暮らしの本 8月号

7月3日(木)
890円(税込)

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【田舎暮らしの困ること】プロが回答! 古民家を別荘利用中、漏電が発生して、照明器具が使用不能に

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田舎でのお悩みを、田舎暮らしのベテランライターが回答。ガイシに配線されている古民家で、急に電気がつなないトラブルに。原因はネズミ⁉

雪国で400万円の古民家を見つけ、現地を見学したら、まだ充分に住めそう。白いガイシに配線された電気もアンティークでいい感じです。別荘として利用することにしました。ある夜,スイッチを押しても電気がつきません。翌日に電気屋さんを呼んだら、「電線がネズミにかじられている」と言われてびっくり。古い電線を生かす方法はありませんか。
徳島県在住 池田さん●52歳

電気配線をかじるネズミは火事の原因に

 池田さんは別荘として利用していた古民家の古い電線を、ネズミにかじられた。幸い停電だけですんだが、下手をするとショートや火災の原因にもなりかねない。

 その対策としては、ネズミが侵入する隙間や穴をふさぐのが先決。古民家は隙間が多いので、すべてやるのは大変だが、屋根やひさし、床下の隙間などは要注意。そこを1㎝角以下の目の細かな金網、または板で覆う。ホームセンターの市販品でかまわない。ネズミ対策用の金網、軽量樹脂板もある。

 応急措置として身近なものを利用する場合、段ボールやガムテープではネズミにかじられてしまう。金属たわしで穴や隙間をふさぐ方法は、短期間なら効果がある。


糸巻きの古い電線をそのまま使うと、漏電の恐れがある。

古民家に多い「ガイシ引き配線」

 古い農家には、昔ながらの「ガイシ引き配線」が残っている。白いセラミック製の絶縁体で電線を浮かせたもので、布巻きの電線も少なくない。現代の電線と違って絶縁が不充分なので、このような柱や壁から浮かせる配線になった。

 昔の電線は老朽化しているので、プロに頼んで配線をやり直したほうががいい。壁や天井に配線し直し、天井に吊るす照明の線は柱や梁に埋め込む。

 すぐにやらない場合は、電気工事士に電線の状態をチェックしてもらったほうが安心だ。

 最近は古民家風住宅や店舗のインテリアなどでアンティークな配線が人気を呼んでおり、専門業者も出現。難しい工事ではないようだが、漏電や感電のリスクを避けるには、それなりの知識が必要になる。素人が手を加えるのは危険だ。

 池田さんは安全とアンティークの両方を求めているので、電気配線をやり直し、「ガイシ引き配線」をダミーにするのも1つの手。古い配線は電気を通さず、あくまで飾りにするのだ。これなら、昔の古民家の雰囲気を容易に再現できる。


昔ながらのガイシを利用した配線。アンティークな雰囲気で古民家愛好家には人気が高い。

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この記事を書いた人

山本一典

山本一典

田舎暮らしライター/1959年、北海道北見市生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、85年からフリーライター。『毎日グラフ』『月刊ミリオン』で連載を執筆。87年の『田舎暮らしの本』創刊から取材スタッフとして活動。2001年に一家で福島県田村市都路町に移住。著書に『田舎不動産の見方・買い方』(宝島社)、『失敗しない田舎暮らし入門』『夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本』『お金がなくても田舎暮らしを成功させる100カ条』『福島で生きる!』(いずれも洋泉社)など。

Website:https://miyakozi81.blog.fc2.com/

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